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出発点はあなた自身

2020年4月20日

ボクはこれまで、ストーリー作りやアイデアの本質と、オリジナリティーを出すための一つの方法を紹介させていただきました。

何度でも繰り返し申し上げます。

①誰? ②何故? ③どのように。

小説でも漫画でもまず、ざっくり要約文を決めてくださいね。

関連記事:創作前の3つの決め事

・・・とは言うものの。

「いや、わかっているけど、なかなかうまく活用できませんよ!」

・・・ですよね。

要約文をまとめる前は、とことんカオス状態ですからね。

確かにそれができれば、みんな苦労をしないと思います。

では今回、ちょっとだけ抽象的なお話をしますよ?(伝わるかどうかはわかりませんが・・・)

少しだけ目を閉じてイメージしてください。

あなたの頭の中に浮かぶ知識(情報)をで表します。大きい点や小さい点がまばらに散らばってます。

何が見えますか?

「あ・・・星空みたいです」

そう。一個一個の点が離れているので脈絡はないですし、ブツギリ状態ですからストーリーが思い浮かばなくて当然です。

「どうしたらいいんです?」

はい。その星々(点と点)を結びあわせ、星座を作るようにイメージしてください。

「点と点を結ぶ?」

はい。すると、ほら。三角とか四角とかができましたよね。

「んー。なるほど・・・」

そう。点という情報(知識)に意味を持たせることができます。

でも、三角形なり四角形などは、一つの面に過ぎず、まだまだストーリーを並べるまでのレベルには至っていません。

はい!目を開いて下さい!(いかがでしょうか?)

ストーリー作りは、情報(知識)を無理にくっつけても、話は浮かんで来ないんですよ。何となくボクが言いたいこと、ご理解いただけるでしょうか?

つまり、
・点と点をつなげて面を構成する。
・面と面をつなげて立体を構成し時間軸に当てはめる。
です。

問題は、その点と点をつなぐ前に、あなたのが必要になります。

まず、あなたのコア(核心部分)は把握できていますか?

「自分のコア?」

はい。今、この瞬間に、あなたが強く感じているものです。その軸となるものを探してください。

あなたは仮に〝自由を手いれたい!〟とか、強く感じている意志があったとしますよ?

では、もう一度目を閉じて、先ほどの星空をイメージして見て下さい。

点と点で結んだ三角の面が、白鳥の形に見えてこないですか?(例えばの話です)

このように、作家さんの軸や価値観(フィルター)によって、点と点のつなげ方・見え方が変わってくるものです。

カオスの状態から、あなたの持つコア(核心部分)が赤裸々に投影されていくのです。

見えないものから見えるものへの過程、つまり、創造の形状化プロセスだとボクは考えます。

ですから、もともとあなたには、想いをビジュアル化させる創造力があります。

逆に言えば、今現時点であなたにあるものしか描けないんですよ。

それが出発点です。

ある作家さんは四角に見えてみたり、オリオン座のような絵が浮かんできたり・・・。

無から有へ創る起点になるのが、あなたのコア(核心部分)であり軸なんです。(抽象的でわかりづらくて申し訳ないです)

つまり、〝私はこうしたい!〟〝私はああなりたい〟〝私は〜をやってみたい〟というのは、明らかにあなたの作風と言えるでしょう。

ONE PIECEの「オレは海賊王になる!」という主人公のフレーズは、尾田栄一郎先生の人間性そのもので、その一言がすべてを物語っているのです。

あれも描きたい、これも描きたいと思わず、自身のコアに集中して見て下さい。

そのコアがあなたの出発点でありスタートラインです。

もし、自由を手にいれたい!というのがコア(核心部分)であれば、あなたが描こうとしている物語の基本ベースになります。

・自由とは何か?
・逆に不自由とは?
・自由を得るためには?
・・・と自分なりに自由という本質を深掘りして探ってみてください。

関連記事:強い主人公の作り方

アイデアや知識があるけど、ストーリーが何も思い浮かばなくて、悩んでいたらまずやることとして、
・あなたが何者であり
・あなたは何を求めて生き
・これからあなたは何をしたいのか?

・・・を振り返ってみましょう。

きっと、あなたに潜在している強い主人公が浮かび上がるでしょう。

自由を求めて生きる人は、どんな言動するのかをイメージしてください。

「オレは海賊王になる!」とルフィーのように一言で言い表してください。

そのように自分のコア(核心部分)が掴めたなら、点と点をむすんで面を作り、その面と面を、創作前の3つのポイントを意識して要約文を作ることをおすすめします。

『進撃の巨人』の主人公エレンも、人生の選択という犠牲と痛みがコアな作風だと思います。

「これでもか!」という訴えかけるかように、それは言葉に表せないほどの怒りや悲しみ、もがきあえぎながら憎しみ(核心部分)があるからこそ、あれほど激しく血みどろバトルを表現ができるのでしょうね。

「戦え」と「駆逐してやる」という台詞は、作者の想いや物語全体に滲み出ています。

あなたが今、強く感じているコアとは何でしょう?

あなたの内に秘める情熱と魂はいずこに。

物語の出発点はあなた自身!これぞボクが教えるオリジナリティーを出すための秘訣です。

あなたの創作を応援しています!

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