出発点はあなた自身
ボクはこれまで、ストーリー作りやアイデアの本質と、オリジナリティーを出すための一つの方法を紹介させていただきました。
何度でも繰り返し申し上げます。
①誰? ②何故? ③どのように。
小説でも漫画でもまず、ざっくり要約文を決めてくださいね。
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・・・とは言うものの。
「いや、わかっているけど、なかなかうまく活用できませんよ!」
・・・ですよね。
要約文をまとめる前は、とことんカオス状態ですからね。
確かにそれができれば、みんな苦労をしないと思います。
では今回、ちょっとだけ抽象的なお話をしますよ?(伝わるかどうかはわかりませんが・・・)
少しだけ目を閉じてイメージしてください。
あなたの頭の中に浮かぶ知識(情報)を点で表します。大きい点や小さい点がまばらに散らばってます。
何が見えますか?
「あ・・・星空みたいです」
そう。一個一個の点が離れているので脈絡はないですし、ブツギリ状態ですからストーリーが思い浮かばなくて当然です。
「どうしたらいいんです?」
はい。その星々(点と点)を結びあわせ、星座を作るようにイメージしてください。
「点と点を結ぶ?」
はい。すると、ほら。三角とか四角とか形ができましたよね。
「んー。なるほど・・・」
そう。点という情報(知識)に意味を持たせることができます。
でも、三角形なり四角形などは、一つの面に過ぎず、まだまだストーリーを並べるまでのレベルには至っていません。
はい!目を開いて下さい!(いかがでしょうか?)
ストーリー作りは、情報(知識)を無理にくっつけても、話は浮かんで来ないんですよ。何となくボクが言いたいこと、ご理解いただけるでしょうか?
つまり、
・点と点をつなげて面を構成する。
・面と面をつなげて立体を構成し時間軸に当てはめる。
です。
問題は、その点と点をつなぐ前に、あなたの軸が必要になります。
まず、あなたのコア(核心部分)は把握できていますか?
「自分のコア?」
はい。今、この瞬間に、あなたが強く感じているものです。その軸となるものを探してください。
あなたは仮に〝自由を手いれたい!〟とか、強く感じている意志があったとしますよ?
では、もう一度目を閉じて、先ほどの星空をイメージして見て下さい。
点と点で結んだ三角の面が、白鳥の形に見えてこないですか?(例えばの話です)
このように、作家さんの軸や価値観(フィルター)によって、点と点のつなげ方・見え方が変わってくるものです。
カオスの状態から、あなたの持つコア(核心部分)が赤裸々に投影されていくのです。
見えないものから見えるものへの過程、つまり、創造の形状化プロセスだとボクは考えます。
ですから、もともとあなたには、想いをビジュアル化させる創造力があります。
逆に言えば、今現時点であなたにあるものしか描けないんですよ。
それが出発点です。
ある作家さんは四角に見えてみたり、オリオン座のような絵が浮かんできたり・・・。
無から有へ創る起点になるのが、あなたのコア(核心部分)であり軸なんです。(抽象的でわかりづらくて申し訳ないです)
つまり、〝私はこうしたい!〟〝私はああなりたい〟〝私は〜をやってみたい〟というのは、明らかにあなたの作風と言えるでしょう。
ONE PIECEの「オレは海賊王になる!」という主人公のフレーズは、尾田栄一郎先生の人間性そのもので、その一言がすべてを物語っているのです。
あれも描きたい、これも描きたいと思わず、自身のコアに集中して見て下さい。
そのコアがあなたの出発点でありスタートラインです。
もし、自由を手にいれたい!というのがコア(核心部分)であれば、あなたが描こうとしている物語の基本ベースになります。
・自由とは何か?
・逆に不自由とは?
・自由を得るためには?
・・・と自分なりに自由という本質を深掘りして探ってみてください。
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アイデアや知識があるけど、ストーリーが何も思い浮かばなくて、悩んでいたらまずやることとして、
・あなたが何者であり
・あなたは何を求めて生き
・これからあなたは何をしたいのか?
・・・を振り返ってみましょう。
きっと、あなたに潜在している強い主人公が浮かび上がるでしょう。
自由を求めて生きる人は、どんな言動するのかをイメージしてください。
「オレは海賊王になる!」とルフィーのように一言で言い表してください。
そのように自分のコア(核心部分)が掴めたなら、点と点をむすんで面を作り、その面と面を、創作前の3つのポイントを意識して要約文を作ることをおすすめします。
『進撃の巨人』の主人公エレンも、人生の選択という犠牲と痛みがコアな作風だと思います。
「これでもか!」という訴えかけるかように、それは言葉に表せないほどの怒りや悲しみ、もがきあえぎながら憎しみ(核心部分)があるからこそ、あれほど激しく血みどろバトルを表現ができるのでしょうね。
「戦え」と「駆逐してやる」という台詞は、作者の想いや物語全体に滲み出ています。
あなたが今、強く感じているコアとは何でしょう?
あなたの内に秘める情熱と魂はいずこに。
物語の出発点はあなた自身!これぞボクが教えるオリジナリティーを出すための秘訣です。
あなたの創作を応援しています!