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片思いで終わるラブストーリー

2022年12月23日

いつも創作お疲れさまです。

恋愛は、夏よりも冬の方が旬だそうです。その理由は、とにかく寒いので誰かと寄り添う相手がほしいからだそうです。あなたがもし恋愛ストーリー作品を企画してたら、冬に向けて創作するとよいかもしれませんね。

さて。今回は、ハッピーエンドの恋物語ではなく、バッドエンドのラブストーリーの考え方をご紹介したいと思います。

バッドエンドラブストーリーと言えば、〝片思い〟か〝失恋〟しかないと思います。

ちなみに、ボクが高校の頃、クラスメイト(古い友人)が、女性教師に、一目惚れてしまって、その悩みをうちあけてくれたことがありました。

当時、ボクも片思いだったので、共感しあえた仲だったのです。(遠い過去の話です)

彼の場合、年上でしかも既婚者で教師である現実を受け入れられず、叶わない理想や、出口のない迷路を長らく彷徨っていました。

彼女の授業が始まる度に、苦くて辛くて、きっと夜も眠れなかったそうです。

生徒と教師との関係ですから、ボクは応援してあげることもできないし、当然、友人の恋は実ることはなく、結末は、片思いだけでとどまりました。

関連記事:結末の決め方

さて。早速ですが、あなたは、〝恋〟をしたことはありますか?〝片思い〟または、〝失恋〟おそらくは、「ない!」と言い切れないと思います。

[fuki-r]しょっぱなから恋バナかよw[/fuki-r]

あなたは作家ですから、人より感受性が豊かで聡明だと思います。

両思いにしろ、片思いにしろ、必ず気になった異性と出会っていたはずですし、それは恋愛レベルに発展しないにしろ、特定の異性に惹かれることはあったかと思います。

[fuki-r]あwwwそれ以上言わんといて![/fuki-r]

ちなみにボクの学生時代は、片思いで終了しました。

[fuki-l]ダメじゃんw[/fuki-l]

はい。恥ずかしながら「あなたが好きです」とか「ボクと付き合ってください」って、告白する勇気はなくて、鮮やかなバッドエンドでした。

[fuki-r]ウケるw[/fuki-r]

ボクは、昔から惚れやすいタイプで、小学生の頃、好きな女の子と出会い、普段ピエロのように振る舞えても、その子の前だと緊張してしまい、おとなしくなってしまうのです。

その子にだけが常にスポットライトが当てられて見えるんです。ちょっと触れたり、声をかけられたり、少しでもすれ違っただけで顔が赤くなり、胸がバクバクして息苦しくなる・・・そんな揺れ動く気持ちの正体がわからず、動揺したことがありました。

あなたもそういう思い出が一つや二つあるはずです。

[fuki-l]んにゃ!わたしゃー、恋愛した覚えがない![/fuki-l] [fuki-r]つうか、恋愛なんぞ自分は向いてない![/fuki-r]

↑ ・・・という人は、大変申し訳ございません。(^_^;)

恋愛は好きだけれども不覚にも〝愛〟という言葉に冷めてしまった、という方は次の記事でもどうぞ。↓

関連記事:恋愛物語で「愛している」という台詞はNG

異性との仲良し関係から、恋人関係に発展せずに自然消滅、もしくは片思いで終了したあなただけにお伝えしたいと思っております。

さて。そろそろ本題に入りましょう!

[fuki-l]前置き長![/fuki-l]

バッドエンドの失恋物語は短編が多い

両思いというのは、〝心地よさ〟〝愛おしさ〟と〝切なさ〟〝憎しみ〟が同時並行し、両者が結ばれるまでの心の変化のプロセスを描く、ということを以前の記事でご紹介したかと思います。

関連記事:恋愛ドラマの法則(その①)

それに対して、片思いで終わる恋物語は、強い共感と、強い余韻を残し、しかも短編で完結することが多いのです。なぜならば、未解決詩的だからです。

つまり、バッド・エンドは、読者に〝続きがある〟と思わせられるのです。

そのメカニズムは簡単で、失恋した人を応援したくなり後悔という感情が読者と共鳴しあうからです。

「もしも、あの時、私が彼(彼女)に自分の想いを素直に伝えていたら・・・」とか。

「伝えられなくて後悔するよりも、伝えて後悔した方がよかったかしら・・・」など。

切なさを体現したのが、バッドエンドストーリーです。

あなたの体験やエピソードから、美しくキャラへ変換させて、物語に暗喩表現できれば、読者の心を大きく揺ぶることができるでしょう。

ストーリー的に言えば、

会いたくて会えないといったすれ違いの多い〝両思い〟よりも、むしろ極度の孤独さや複雑な想いを描く〝片思い〟や〝失恋〟の方がインパクトがあると思います。

ですから、相手に気持ちが届かないバッドエンドストーリーは、何かしら読者の心に引っかかります。それが見所でもあり、その後どうなったのかな?など、期待や想起させやすい作劇法だと思います。

ちなみにこれを、ストーリーフックが効いている、とボクは呼ぶようにしています。以前の記事で申し上げましたように、ストーリーフックは、セットアップパート(オープニング)に配置してくださいね。

関連記事:ストーリー作品としてのフック

では、もう少し具体的に解説しますね。

バッドエンドについの全体構造(プロセス)を考えていきましょう。以下が、両思いの物語になります。

初恋

試練

片思い

試練

妨害

両思い

妨害

キス

妨害

結婚

片思い物語ですと、こちらになります ↓

初恋

試練

片思い

もしくは、

初恋

試練

片思い

試練

妨害

結末は、〝?〟ブツっと切れて終わるんですよ。それが、読者に対して大きな余韻を残すことになります。

ストーリー作りには、物語の展開パターンがいくつかあります。中でも一番オーソドックスで、欠かせない展開が、恋愛関係です。

人類が共通して好む、ラブロマンスというジャンルは、主人公とヒロインが結ばれるのか否か?〝恋模様〟や〝恋の行方〟は、その前兆や予兆の〝問い〟とも言えるセントラルクエスチョンとなります。

関連記事:セントラルクエスチョンの考え方

言語は〝歌〟からはじまった?

古今和歌集』に出てくる

花のいろはうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに

小野小町

という、有名な小野小町の歌があります。

「ふるながめせしまに」の〝ながめ〟とは、〝長雨〟と、〝眺め〟を掛け合わせて使っています。

つまり「人生を眺め暮らしているうちに、時が経ってしまい、花の色香も失せてしまった」ということです。

わかる人にはわかるんですけど、言葉にならない気持ちを美しく再現されています。ちなみにボクは、小野小町って、かなり美人だったようで、記憶にあるのですが、古典授業やテストはまったくダメダメでした。(はいどーでもいい話です)

さて。先の冒頭で、〝片思い〟をしたことがあるか?ということについて、再度、お尋ねします。

心当たりでもいいですが、直接でなく、あなたが好きな相手に向けて、ボディーランゲージとか、カラオケとか、一人シャワーを浴びている時にでも、歌ったり、踊ったり、自分の気持ちを表さなかったですか?

平たくいえば、嬉しくも切なくもジタバタしている状態です。

それって、もうね。覚醒状態(恋の病)なんで、言葉にしようがないんですよ。

脳科学的に言えば、アドレナリン、ドーパミンが大量分泌し、日常生活に支障が出てしまうほどの状態です。

恋の苦しみ(痛ギモ感覚)を、歌を歌うことで、気分を紛らわしていたかと思われます。

フランスの哲学者ジャン=ジャック・ルソーの言語起源論によれば、人はまず考える前に、まず感じていると、論じられています。

そう。あなたは、気になる異性を、考えたのではなく、まずは感じた、ということです。

つまり、異性に求愛する際に、意味の伝達よりも先に「感情」があり、意味ある言葉を表す前に、歌うような調子で相手に伝えた。それが言語のはじまりと言われています。

関連記事:感情表現について

また、日本の生物言語学者である岡ノ谷一夫氏によれば、生物には心をもっており、その心を解明するには、鳴き声を注目すべきだと説いています。

小鳥の「チュンチュン」という鳴き声というのは、文法があるとは思えませんよね。

実はですね。連絡や、警戒などの「地鳴り」と、求愛と縄張りをアピールするための声の「さえずり(歌)」(数10秒間泣き続ける)の、大きくこの2種類があるそうです。

岡ノ谷氏は、小鳥のさえずりが、人間の言語と同じくらい複雑な音節からなりたっていることを発見し、人間の言語のもとは、小鳥のさえずり(歌)だという、「さえずり言語起源説」という説があるほどなんです。

すなわち、

人間が、最初に声を発したのは、空腹からではなく、喉が乾いたからでもなく、愛し、憎み、憐れみ、怒るからである(中略)それは歌うような情念のこもったものだったのである。

『言語起源論』ジャン=ジャック・ルソー(著)

言葉のはじまりが、感情から湧き出てくる〝歌〟からはじまった、とは非常に興味深い説ですよね。しかも恋歌の隠喩(メタファー)ですよ。(いや、本当にそうかもしれない・・・)

関連記事:メタファーとは?

恋歌の歌詞を考察してみる

たいへん恐縮なんですが、ここからは、ボクの好みのお話になります。

古いんですが、2007年にリリースされた東方神起の『どうして君を好きになってしまったんだろう』についての歌詞を紐解いてみますね。

[fuki-r]えー?マジw[/fuki-r]

この歌詞にこめられた物語タイプとしては、バットエンドのパターンです。

読者に対する〝問い〟と余韻がジワリと効いてきますし、客観的に見れば〝残念な物語〟、主観的に見れば〝叶わぬ愛の物語〟になります。

ちなみに、韓国人の男性側から綴った歌詞かと思われますが、おそらく、失恋でもなく後悔でもなく、恋した女性対する愛を、〝詩〟として如実にあらわしているんだと思います。本当に「よくこんな歌詞(ストーリー)が思いつくなー」と、関心させれます。

それは、あなたが、好きな異性が、目の前で結婚したら祝福できるか?愛とはなにか?という強烈な〝問い〟です。

ボクは、歌に秘められたメッセージと、美しいメロディーと映像を見た時に、涙ぐんでしまいました。

この歌詞を考察した場合、これから結婚する大好きな女性のために結婚を見守らないといけない、どうしようもない自分がいて、言葉にできないくらい辛いということですが、

失恋というよりも、ボクが好きだった人に、「好き」だと言えなかった。これは、ただの後悔という歌ではない気がします。矛盾しているように思えるかもしれませんが、結局、〝あなたのことを強烈に愛しているよ〟ということなんです。だから〝どうして君を好きになってしまったんだろう〟というのが歌詞のタイトルなんだと思います。

この歌の焦点は、もっと深いところにあって、霧の晴れない愛の儚さだったり、そんなモヤモヤする歌であり、共感する物語です。

血の通った生き生きとした主人公を描くには、あなたの精神世界であり内面が表面に出た時です。

関連記事:舞台設定は、あなたの内面を象徴する世界観


MV(music video)について

まず、注意事項ですが、以前、ストーリーは感情移入!映画は体感させるものの記事でご紹介させていただきましたように、先の曲を、美しい演出で、曲の魅力を引き立たたせる映像表現について、ボクの見解を述べるだけです。

ストーリーづくりとはまったく関係ないことをあらかじめご了承ください。(興味のない方はスルーしてください)

このMVのメインロケがチャペルで、サブロケが回想シーンである橋の上という構成です。

未来の回想シーンは、フラッシュバックで交差し、アート・ディレクターの演出力が抜群であることと、見せ方がうまいなーと思いました。

はじめは、パっとしない普通の成人男性(主人公)と、女性(ヒロイン)が橋の上で出会います。
二人は、友だち関係で、久しぶりに会えた様子。

彼は、一言「久しぶり、元気だった?」と声をかけます。
すると、彼女が「うん」とうなずきますが、何か言いたいことがある様子。


この二人は大学時代に知り合った友だちで、実は、彼は、彼女のことが好きだったんですね。

だったら、彼女をものにすればよかっただろう!と言いたいところだけど、彼の場合それができなかったんです。

彼女が自分のそばにいるだけで十分幸せだったからです。


出会った橋の場所で、彼女は、とても言いづらそうにしています。
「わたし・・・・結婚するんだ・・・」と彼に打ち明けます。

そして、挙式が終り、新郎新婦が階段を下りながら、フラワーシャワー(紙吹雪)で参列者から祝福されます。

しかし、彼女が、彼の存在に気がついた時、顔を曇らせ、目前で立ち止まります。

しばらく、二人は見つめ合います。

そして、彼は泣きそうな表情をして、彼女に「おめでとう!」と花束をかけます。

彼女は、その姿を見て驚きますが、新郎から「さぁ進もう!」と言われ、再び、表情が明るくなり、再び階段をおりて前に進みます。

橋の場面(回想シーン)に変わり、彼はクールに「幸せにね・・・」と一言。彼女も一言、「うん・・・」

拍子抜けした彼女は、背を向けて歩き出します。彼も彼女と逆の方向へ歩き出します。

ラスト、彼女は振り向いて「さよなら」と寂しそうにつぶやいて物語の幕がおります。

さぁ。このバッド・エンドストーリーは、いかがでしょうか?

実は、彼女も、彼を気にかけていたのかもしれないですし、ひょっとしたら、少し好意があったのかもしれないんです。

主人公は、どうすることもできない寂しさ悔しさ、鬱血した感情が鮮やかに描かれていました。なのに、何故か気になります。そう。後からジワリと余韻が響きます。

関連記事:物語の結末に余韻を残すコツ

おまけ

まずはじめに、あなたのアイデンティティ、キャラクターの作り方、アイデアの出し方などの材料にしていただけたらと思います。(長文ご注意)

韓国のアイドルグループ東方神起ですが、主に国家間でも、結構もめてるじゃないですか。いわゆる〝嫌韓〟ってやつです。

2000年あたりから、ポツポツと現れてつつ、中高年世代では、韓流ブームもありましたよね。『冬のソナタ』や『チャングムの誓い』なども有名です。2014年以降、急激に嫌韓がブームが巻き起こりました。


なぜ、こんな話をしようかと思ったかというとですね。「ダイバーシティー」とか「多様性を尊重しよう」というフレーズがあるじゃないですか。

国家間や企業の話ではなく、個人も含めて、〝絵に描いた餅〟になってないかどうか?という答えのないお話です。

世界的に言えば、黒人の人種差別(白人至上主義)や、男尊女卑でさへ、まだまだ根強く、日本も、マイノリティーに厳しく、生きづらい社会が形成されていっているような気がします。

少なからず、人は、偏見(思考バイアス)を持っており、判断しています。

経済不況が続く中、不安やストレス社会が起因しているのかも知れませんが、日本人は、比較的細やかさがあり、穏やかで親切で、何事も我慢強いです。

たいへん精密で、サービスも充実しており、圧倒的な高度な技術で世界を震撼する潜在力を持ちますが、他国に対して、少々無関心で閉鎖的で偏見を持ちやすい性質があるかと思います。

純日本人であるボクが言うのもなんですが、その根拠として、地学的な面において考えられます。

日本列島は、大陸とも言えず、島国とも言えず、人口1億2000万人という、民族なのか国家なのかどちらとも言えない不思議な地形と、独特な文化をもった世界に稀に見ない国です。

貴族社会から武家社会になり、やがて戦国時代がはじまり、大名が天下統一のために争い、徳川幕府天下を治めて、約300年の安寧を築きました。

戦国時代は、大名たちが激しく争っていましたが、平民たちは、慎ましかったのです。敗残兵や、敵大名国の民も、親切に快く受け入れ、互いに支え合って生きていました。

それは、仲良く協力しないと生きていけなかった時代だったとも言えます。

つまり、和していたわけです。近代社会の〝階級〟を意識した明治維新の社会までその心得が続いてたと思われます。

逆に言えば、和さなければ、いじめられやすい、あるいは村八分にされやすい体質を持っていると思うんですよ。

つまり、決まりごとに厳しく古いしきたりを重んじるDNAが刻み込まれており、それは逆に、ルールを破れば許されない、ということを意味しています。

みんなと足並みをそろえて、同じことをやらないとモラハラされやすかった、と思うんですよ。だからそれを当然のこととして、受け入れていたと言えます。

「おい!てめぇ!ちゃんとしろよ!」とか言って、周りの人は「うんうん」「そうだそうだ」と迎合してうなずいてしまう。そして渋々従うことに慣れていったと思います。

外国では、少しばかり時間を遅れても許され、かなりアバウト(よい意味でいい加減)ですが、日本は、約束の時間に5分でも遅れると目くじらを立てる人(あ、遅刻したな、こいつ信用できねぇ!)が、多すぎるのかもしれません。

そうそう。いいのか悪いのか、わかりませんが。日本式マナーで言えば、きっちりしていないと評価されない暗黙のルールがあり、他国からみれば、神経質に感じられると思います。(もちろん、ボクは約束の時間には余裕をもっていきますが)

この日本人の体質って何なのかをずっと考察してきました。


アニメ映画監督の宮崎駿はこのように語っています。

日本人は頭がいいんですよ。だから無駄に喋らない。わざわざ言葉に表さなくても理解できる、それを察しあえるし、通じ会える。・・・というニュアンスのことを話していました。

多分、それが〝無駄がなく美しい〟ということでしょう。

逆に、外国人からすれば、それがわからないワケです。

だから、外国人は日本人に対して、もっと言葉でボディランゲージで、おおらか気持ちを表してほしいんですよ。

日本は多分、それを〝幼稚〟だと思ってしまい、恥ずかしいと思ってしまうのかもしれません。(彼氏や彼女に、真っ昼間で、I love you ! って言ってハグできませんよね?やっぱ周りを気にするでしょう?)

最近では、外国人も日本人の特性を理解しつつあるようですね。認識してないのは我々だけなのかもしれません。

そう。「黙っていても通じ会える」し、言葉に表わさなくても、〝お察しの通り〟や〝 ご明察〟という言葉もあるくらい日本人は頭がよく相手の様子を理解しちゃうんです。

しかし、言葉で表さないとわからない!っていう人が、国内外に増えてきたんだと思います。ボクも言葉にしてほしい派です。笑

ですから、自分で自分の気持ちを抑えつけて、我慢強くて、親切心のある人ほど、うつ病になる方が多いですよね。これが現代の日本社会の息苦しさの一つではないのかなと思うんです。

関連記事:キャラクターのリアクション

近年、SDGs(持続可能な開発目標)という世界的な刷新が掲げられたかと思いますが、その一つに、〝多様性を受け入れる〟というものがあります。

多様性という言葉の意味合いとは、どんな人でも安心・安全な社会を作りましょう!という目標なんです。


とどのつまり、外国人に仕事を与えよう!という、そんな平面的な話ではなく、個々人において、意識改革が必要だ、国際社会に備えよう!と投げかけていると思うんです。

価値観(物事の捉え方)は、育ってきた国や、時代背景にも影響を受ける、ということをみんなが認識して、どんな人でも偏見やバイアスを取り除いていきましょう!どんな人でも、安心・安全な社会を協力して作ろう!というあくまで、持続的な目標です。

それが、実行レベルに到達できていないのが現状かもしれません。


どこどこの国の出身者だったり、又はその子孫であることを理由に、和から追い出そうとしたりする単眼思考では人としてNGでしょう?ということです。

多様な人々についての背景知識や、認識が足りないと、知らずしらずの内に、人を傷つけ、大きな問題までに発展しかねないと思います。

関連記事:複眼と単眼


あなただけでなく、みんなで考え、徐々に多様を受け入れようという意識が大切っていう話だと思います。

こんな偉そうに書いているボクも、自分と他者との違いを受け入れるって、ものすごく難しい問題だと思います。

身内でさえもジェネレーションギャップで理解に苦しむのに、ましてや他者を受け入れるって無理ゲーだと思っちゃいますね。

考え方の違いを、「ねばならない」思考で、努力をして克服しようと思っても難しいです。


そこで、『どうして君を好きになってしまったんだろう』のPVで、お嫁に行くヒロイン役に、日本女優の、藤井美菜さんが登場してますが、彼女は大学時代、『冬のソナタ』を字幕なしで視聴していたらしく、大学時代第二韓国語を選考したそうです。

ドラマから、多言語を学び、異国文化に触れていったんですよ。いい感じですよね。

関連記事:迷わない視野の広げ方


お隣の国に対して、偏見(バイアス)を持つのをやめよう!とはいいません。でも、他国の文化も関心を持つという姿勢は大切だと思います。

それともう一つ、韓国の思考様式について語らせてください。

例えば、韓国朝鮮の文化には、〝恨(ハン)〟という独特な思想があります。

意味としては、感情的なしこり、痛恨、悲哀、無常観、悲惨な境遇からの解放願望をさす概念だそうです。これってね。日本に住んでいるボクらにとって、理解しにくい概念なんですよ。

他国文化の知識が足りていないと、蔑視する可能性もあるので気をつけたいです。

地学的な観点から見ると、韓国は半島国家ですから、周りは海で逃げようがありません。

内戦が多く、しかも長く続いた上に大陸からは攻められ、海からは倭国(日本)から攻められ、それは、たまったもんじゃありません。(歴史研究者からは諸説ありますが)

ですから感情表現が豊かですし気性が荒く、おおらかで、ドン引きするようなことや、良い意味で目に余るようなことを平気でやってのけてしまいます。

外国からの脅威を、歌って恐怖に耐えたのかもしれませんし、踊って気を紛らしたかもしれません。イタリヤでは、ひょうきん者が多く、スペインも激しく踊りますよね。だから歌も踊りも上手です。

ですから、そのような背景や、理由があるという認識がないと、単なる〝逆恨み〟とか、〝恨み辛み〟とか、「うらめしや~」の〝恨〟として捉えてしまうワケです。

『どうして君を好きになってしまったんだろう』の歌詞を見ても「ああ、韓国のアイドルグループか・・・」と横目でみて終わったら、ちょっと悲しくないでしょうか。

ボクは、韓国人ではないので、恨(ハン)の理解は浅いと思いますが、歌詞を通して学ぼうという姿勢はあるほうです。

今、起きているウクライナ問題も、ロシアの側の言い分があったり、ウクライナ側の問題があったり、その有様を、ただ眺めているだけでなく、

他国の文化や背景を理解しよう!という姿勢で眺めていれば、白黒つけることはできないですし、普段からそのような複眼的に物事を解釈することで、自分と身近な人間関係と当てはめられ学びにもなるはずなんです。

なぜ、その人は、そのような言動をするのか?

そこが要だと思いますし、そのような観点で物事を捉えることで、あなたのアイデンティティも固まりやすくなり、キャラづくりのアイデアも出しやすくなると思います。

どうしても、感情が反発して受け入れられない、ならしょうがないですが、もしあなたの周囲に外国人がいましたら、是非、背景や事情を聞いたり、理解しようとする姿勢は忘れないでいてほしいです。

それは、関係を築ける土台となり、視野を広げたり、よい着想ができるチャンスにもなりますから。

ダラダラと長文となってしまい失礼しました。最後まで読んでくださりありがとうございました。

くれぐれも、飲み過ぎ食べ過ぎには気をつけて。来年、また、元気にお会いしましょう!よいお年を!
ではでは~\(^o^)/

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