物語の結果と結末について
「自分の作品にいまいち深みがない…」
「なんか作品に重みが足りないんだよなぁ…」
今回は、そんなモヤモヤを抱えるあなたのために、物語の“結果”と“結末”について語っていきたいと思いますよ。
正論と異論がストーリーを動かす
物語って、ただイベントを並べただけじゃ物足りないんですよね。
で、何が必要かっていうと——「正論と異論のぶつかり合い」なんです!
これはストーリーのアイデア出しにもつながる大事な構図で、こんな流れを想像してみてください:
最初は○○だった。
でも○○によって、結果的に○○になった。
この“でも”の部分にあるのが「異論」であり、「正論」との対立がドラマを生むわけです。
例えば、
・正論を主張するAキャラ
・異論を唱えるBキャラ
この2人がガチンコでぶつかるとき、読者は「どっちの言い分も分かるな〜」と考えながら読み進めてくれるんですね。
ここで、「正vs異論」の対立をエスカレートさせて拮抗状態に持ち込むと、クライマックスが盛り上がります。で、読者が思わず拾いたくなる問いが生まれるんですよ。
「結局、正論と異論の成れの果てはどうなるのか?」
この問いに対するあなたの答え(テーマ)が、作品の深みをつくるんですね。
弁証法で「オチ」に説得力を
じゃあその「答え」って、どうやって導き出せばいいの?
そこで活躍するのが、ドイツの哲学者ヘーゲルの弁証法です!
なんか嫌なワードが出てきましたね。アレルギー出そうな方、ちょっとだけ我慢してくださいね。
これは、物語にオチをつけるのにめちゃくちゃ使えるんです!
たとえば——
- A君「これは円だ!」(正)
- B君「いや、長方形だ!」(反)
このままだと水掛け論。でも、C君が「おいおい、それ円柱じゃない?」(合)と言うことで、読者はスッキリする。
【正】テーゼ
【反】アンチテーゼ
【合】ジンテーゼ(より高次の答え)
これが、弁証法の基本構造なんですよ。
読者を「なるほど〜」と、うならせるラストは、この正・反・合の積み重ねから生まれるんです!
この構図がうまく決まれば、あなたのテーマも、メッセージも、グッと届くようになりますよ。
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【解説】あなたの作品、読者の心に刺さってますか?このコラムでは「テーマ=あなたの主義主張」という視点から、物語の深みをどう生み出すかを徹底解説してます!「努力は無駄?それとも大事?」「人生は金?それとも愛?」そんな問いに、自分なりの答えを持ってますか?ぼんやりした考え方では、作品もぼんやりしちゃうかもしれません!気になったらCHECK!
結末を考えるには“葛藤と対立”から逆算せよ!
さて、ここから少し現場的な話をしましょう。
ストーリーには、主人公の葛藤と対立する力が必ず存在します。
そしてラストには“答え合わせ”のような「結末=オチ」が待っているわけです。
クライマックスで、
- 主人公がしどろもどろに立ち向かう…
- 最終ゴールにようやく辿り着く…
- 対極構造の勢力が激突する…
この“結果”から逆算していくと、最初の葛藤が見えてくるんです。
主人公の葛藤 ⇔ ラストでの解決の場
この構図を意識するだけで、物語に筋が通りやすくなります。
語るためには“問い”が必要
葛藤と対立には、必ず**セントラルクエスチョン(問い)が潜んでいます。
「愛か金か?」
「努力は無駄か、報われるか?」
「自分らしさとは何か?」
こういった問いがあるからこそ、あなた自身の主張=テーマが語れるんですね。
「物語って、自分の中の何かを語る旅」なんですよ。
キャラの価値観がすべての源
そして最後にお伝えしたいのが、キャラクターの価値観の重要性です。
葛藤と対立が起こるのは、キャラたちがそれぞれ異なる価値観を持っているからです。
行動も、セリフも、全部そこから生まれます。
- 葛藤→感情の表現
- 対立→行動の表現
この2つをセットで描くことで、キャラに深みが出て、物語も一気に立体的になりますよ。
つまり、キャラクターの価値観こそが、物語全体のエンジンなんです!
価値観があれば葛藤が生まれ、葛藤があれば対立が起こり、やがて物語は“結果”と“結末”へと収束していきます。
まとめ:テーマで転げ落ちないために
最後にもう一度、重要ポイントをおさらいしますね。
- テーマは「葛藤と対立」から逆算する
- テーマは「自分の中」にある
- 対極構造(正論と異論)をキャラに持たせる
- 弁証法的な構造でラストに説得力を持たせる
- キャラの価値観が物語全体の原動力!
というわけで、今回は「物語の結果と結末」について語ってきました。
あなたの物語が、読者の心に届く結末になりますように!
あなたの創作を応援してます!
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