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登場人物相関図

2019年7月21日

いつも創作お疲れ様です。今回は、登場人物の相関図について触れていきますね。

ある程度でいいので、大枠が決まった後は基本敵にメインキャラを中心として、サブキャラ(協力者・敵対者・脇役)を紙に書き出して整理していきましょう。

手書きでお願いします。(これ、スーパー大事です)


紙と鉛筆と消しゴムを準備してください。(ポストイットにキャラの名前を書いて自由に、ペタペタはったり移動したりしても構いません)

メモするくらいの気持ちで取り組んでみてください。

・・・とその前に、あなたが創作しているストーリーはまだ途中ですか?それとも新作を考えていますか?

新作を考えている段階でしたら、登場人物相関図を作るのはまだ早いんです。

企画中であれば、まず先にメインストーリーとサブストーリーの概念を学んでからにしてくださいね。

関連記事:メインストーリーとサブストーリー

この作業はいわゆる関係性(人・物・事)と勢力図の視覚化になります。

描き方はメインキャラ(主人公・ヒロイン・ラスボス)は中央、もしくは大きく書いてください。それ以外は自由です。

メインキャラを中心に、誰と関わっているのか線で結んでください。

ポイントは、主人公が目標(ゴール)に到達するまでに一つ一つ課題をクリアしていくためには、何らかの条件(キーマンやターゲット)が必要になってきます。

例えば、
ドラゴンクエストなら、ラスボスより、中ボスを倒すための武器を手に入れないといけませんよね。その第2目的に関わるサブキャラの存在や妨害をしかけるキャラが必要です。

欲を言えば、そのサブキャラが終盤のパートで思わぬどんでん返しが設定できると面白い作品となるでしょう。

創作前の3つの決め事(①誰?何故?どのように?)が決まっていれば、メインストーリーのフレームが完成します。

関連記事:創作前の3つの決め事

メインストーリーのイメージは縦に垂直に伸びています。サブストーリーは各パート毎に水平に伸びています。

登場人物相関図は、主に水平に登場するサブキャラ、つまりサブストーリーに関わる登場人物が、主人公とどう関わっているかの補足的な地図になります。

この地図を完成させるには、舞台設定のポイントでお話しましたように、個と全体を振り分けて置く必要があります。

世界舞台の中でキャラの立場や能力をはっきりさせていないと地図が作りにくいです。

関連記事:サブキャラの関係性と立場の作り方

この人物相関図を作る目的は2つあります。

まず、作家であるあなたがストーリーの全体像を確認するためであり、もう一つは、あなたが小説を書いているなら読者サービスとして本編を理解させやすくなりますし、漫画なら、扉や巻末に登場人物の相関図があると、読者をワクワクさせることでしょう。

立場や能力の他にも、人物と人物がどのような気持ちを抱いているかもセットアップするとよいかと思います。

恋愛ものですと〝好き〟〝好き以外〟になります。また〝微妙に気になる〟とか〝企んでる〟というワードでも構いません。人物相関図を通して状況を確定させていきましょう。

この作業によって、メインキャラも固定され、多少は微調整するケースも増えると思いますが、大きくメインストーリーが変わってくるなら気持ちの設定は不採用にしてください。

ポイントとしては

メインキャラの目的を中心にして〝親しい協力者〟か、〝反対する遠い人〟かを分布させます。

バトルものでしたら、〝賛同勢力〟と〝反対勢力〟となります。同時に、上下左右の位置関係や立ち位置(優劣)も固定させていきます。

このようにキャラの相関関係を視覚化させることで、あらすじを明確化させるのも作成する目的となります。

あくまで物語のディティールを固定させ描き盛り上げる補助的な作業ですので、くれぐれも、人物相関図で物語を構築しないように注意してください。何故注意が必要かと申し上げますと後半で解説します。

そして、相関図は1枚だけでは足りません。


名無しくん

え?


名無しさん

相関図に1枚以上も必要ですか?

はい。どういうことかといいますと、

前回、キャラは変化すると解説しましたように、一刻一刻と状況が変化していきます。

関連記事:キャラクターに変化を与える

つまり、
主人公の一つ一つの課題を乗り越えて、次のステージへ前進するための転機ターニングポイント)に伴って相関関係も新しく変化してしていくからです。

主人公を攻撃していたキャラが利害一致で仲間になったりすると、オセロゲームみたいにパタパタと状況が好転したり悪化するのです。

あるいは、一つのエピソードの中で次の展開へシフトする時、主人公が課題が乗り越えるシーンがありますよね。その課題はどう乗り越えるのか?果たしてその難題を解決できるのか?できないのか?この結果次第では、どんなキャラを投入するのか、どのようなキャラと絡むのかをイメージします。相関関係がひっくりかえることで、キャラクターを増やしたり省いたりバランスをとりましょう。

関連記事:登場人物の増やし方と連結方法

主人公の決断によって有利になったり不利になったりするので、一つのエピソード毎に、相関関係図が必要になるというわけです。

例えば、ラブコメディもので、
主人公は、恋人と付き合う!が目的(ゴール)で、そのためには、ライバルを追い越さないといけません。

そのためにも、せめて恋人と友だち関係になる!これが一つのエピソード1だとします。

目的を掲げてスタートした時点で、ゴールを望む側と、友だちになっては困る側に分かれます。

ストーリー展開としては、
まず、主人公が恋人に惚れるところから始まります。

恋人から、
・ちょい好かれる
・嫌われる
・見直す
・不信される
・少し興味を持たれる。
・邪魔が入って嫌われる
 ・
 ・
 ・
 ・
と、応援する側と、反対する側に分かれ、うまくいった!と思えば、また、うまくいかなかったり、交互にいったりきたり、紆余曲折しながら展開していきます。

何とか恋人と友の段階になれてエピソード1が終わります。
ところが、これまで主人公のために応援してきた親友(サブキャラ)が嫉妬によって、主人公に反旗を翻します。

すると、情勢が変わると同時に、新たなチャプター(章)の始まりで、これまでの相関図が壊れていきます。

ですから、相関図は複数必要になります。

関連記事:人物相関図の書き方(序盤と終盤)

注意しないといけないのは、周りにいるサブキャラをこねくり回したり増やしすぎて、f

雪だるま式に収集がつかなくなり創作を頓挫させる大きな原因にもなります。

ですから、主にメインストーリー(縦軸)を固め、主人公の目的(ゴール)がはっきりすることが肝要です。

一度、決断したことを「実は・・・」と覆してはいけません。キャラクターが一度、思ったこと決めたことは、あちこち飛ぶと読者に混乱を与えます。

そうならないためにも相関図は作らないよりかは作って置いたほうが得策です。

特に主人公の目的(ゴール)に向かうための動機と行動が一致していれば、無駄にキャラを増やさなくてもよくなるはずですから、メインストーリーとサブストーリーはしっかり抑えておきましょう。

主人公の劣勢や、状況を変化させる方法は、創作前の3つの決め事の内の、②なぜ?(理由)を基準して考えます。

主人公の目的を軸として、何故そのキーマンに合わなければいけないのか?何故そのターゲットにいくのか?

それはすべてクライマックスシーン(ラスボスとの対決)を越えて物語の結果にむすぶfためです。

メインキャラ(主役)はあくまで不動のもとして、主人公の目的(中間地点)は変えても、動機は絶対に変えないでくださいね。物語が崩壊しますから。

物語を盛り上げる相関図とは、主人公がなかなか先へ進めないトラップ・シチュエーションを考えることがコツです。

関連記事:トラップ・シチュエーションの作り方

共に行動するキャラが裏切ったり、敵に殺されたり、それを埋めるキャラが登場して同盟を結んだり、死んだはずのキャラが生きていたり、変装して化けていたりなど、あらすじ整理のために参考にしてみてください。

あなたの創作を応援しています。

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