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ボクらが「違い」を受け入れられない理由、ちょっと考えてみたんです

2022年12月29日

たいへん恐縮なんですが、今回は、ボクの個人的なのお話になります。

古いんですが、2007年にリリースされた東方神起の『どうして君を好きになってしまったんだろう』についての歌詞のストーリーを紐解いてみますね。↑ よかったら歌詞のリンク覗いてね。

恋歌の歌詞を考察してみる

この歌詞にこめられた物語タイプとしては、バットエンドのパターンです。

読者に対する〝問い〟と余韻がジワリと効いてきますし、客観的に見れば〝残念な物語〟、主観的に見れば〝叶わぬ愛の物語〟になります。

ちなみに、韓国人の男性側から綴った歌詞かと思われますが、おそらく、失恋でもなく後悔でもなく、恋した女性対する愛を、〝詩〟として如実にあらわしているんだと思います。本当に「よくこんな歌詞(ストーリー)が思いつくなー」と、関心させれます。

それは、あなたが、好きな異性が、目の前で結婚したら祝福できるか?愛とはなにか?という強烈な〝問い〟です。

ボクは、歌に秘められたメッセージと、美しいメロディーと映像を見た時に、涙ぐんでしまいました。

この歌詞を考察した場合、これから結婚する大好きな女性のために結婚を見守らないといけない、どうしようもない自分がいて、言葉にできないくらい辛いということですが、

失恋というよりも、ボクが好きだった人に、「好き」だと言えなかった。これは、ただの後悔という歌ではない気がします。矛盾しているように思えるかもしれませんが、結局、〝あなたのことを強烈に愛しているよ〟ということなんです。だから〝どうして君を好きになってしまったんだろう〟というのが歌詞のタイトルなんだと思います。

この歌の焦点は、もっと深いところにあって、霧の晴れない愛の儚さだったり、そんなモヤモヤする歌であり、共感する物語です。

血の通った生き生きとした主人公を描くには、あなたの精神世界であり内面が表面に出た時です。

MV(music video)のショートドラマ分析

まず、注意事項ですが、以前、ストーリーは感情移入!映画は体感させるものの記事でご紹介させていただきましたように、先の曲を、美しい演出で、曲の魅力を引き立たたせるショートドラマ(music video)について、ボクの見解を述べるだけです。

このMVのメインロケがチャペルで、サブロケが回想シーンである橋の上という構成です。

未来の回想シーンは、フラッシュバックで交差し、アート・ディレクターの演出力が抜群であることと、見せ方がうまいなーと思いました。

はじめは、パっとしない普通の成人男性(主人公)と、女性(ヒロイン)が橋の上で出会います。
二人は、友だち関係で、久しぶりに会えた様子。

彼は、一言「久しぶり、元気だった?」と声をかけます。
すると、彼女が「うん」とうなずきますが、何か言いたいことがある様子。


この二人は大学時代に知り合った友だちで、実は、彼は、彼女のことが好きだったんですね。

だったら、彼女をものにすればよかっただろう!と言いたいところだけど、彼の場合それができなかったんです。

彼女が自分のそばにいるだけで十分幸せだったからです。


出会った橋の場所で、彼女は、とても言いづらそうにしています。
「わたし・・・・結婚するんだ・・・」と彼に打ち明けます。

そして、挙式が終り、新郎新婦が階段を下りながら、フラワーシャワー(紙吹雪)で参列者から祝福されます。

しかし、彼女が、彼の存在に気がついた時、顔を曇らせ、目前で立ち止まります。

しばらく、二人は見つめ合います。

そして、彼は泣きそうな表情をして、彼女に「おめでとう!」と花束をかけます。

彼女は、その姿を見て驚きますが、新郎から「さぁ進もう!」と言われ、再び、表情が明るくなり、再び階段をおりて前に進みます。

橋の場面(回想シーン)に変わり、彼はクールに「幸せにね・・・」と一言。彼女も一言、「うん・・・」

拍子抜けした彼女は、背を向けて歩き出します。彼も彼女と逆の方向へ歩き出します。

ラスト、彼女は振り向いて「さよなら」と寂しそうにつぶやいて物語の幕がおります。

さぁ。このバッド・エンドストーリーは、いかがでしょうか?

実は、彼女も、彼を気にかけていたのかもしれないですし、ひょっとしたら、少し好意があったのかもしれないんです。

主人公は、どうすることもできない寂しさ悔しさ、鬱血した感情が鮮やかに描かれていました。なのに、何故か気になります。そう。後からジワリと余韻が響きます。

まずはじめに、あなたのアイデンティティ、キャラクターの作り方、アイデアの出し方などの材料にしていただけたらと思います。

韓国のアイドルグループ東方神起ですが、主に国内外間でも、色々もめてるじゃないですか。いわゆる〝嫌韓〟ってやつです。

2000年あたりから、ポツポツと現れてつつ、中高年世代では、韓流ブームもありましたよね。『冬のソナタ』や『チャングムの誓い』なども有名です。2014年以降、急激に嫌韓がブームが巻き起こりました。


なぜ、こんな話をしようかと思ったかというとですね。「ダイバーシティー」とか「多様性を尊重しよう」というフレーズがあるじゃないですか。

国家間や企業の話ではなく、個人も含めて、〝絵に描いた餅〟になってないかどうか?という答えのないお話です。

世界的に言えば、黒人の人種差別(白人至上主義)や、男尊女卑でさへ、まだまだ根強く、日本も、マイノリティーに厳しく、生きづらい社会が形成されていっているような気がします。

少なからず、人は、偏見(思考バイアス)を持っており、判断しています。

経済不況が続く中、不安やストレス社会が起因しているのかも知れませんが、日本人は、比較的細やかさがあり、穏やかで親切で、何事も我慢強いです。

たいへん精密で、サービスも充実しており、圧倒的な高度な技術で世界を震撼する潜在力を持ちますが、他国に対して、少々無関心で閉鎖的で偏見を持ちやすい性質があるかと個人的には思います。

純日本人であるボクが言うのもなんですが、その根拠として、地学的な面において考えられます。

日本列島は、大陸とも言えず、島国とも言えず、人口1億2000万人という、民族なのか国家なのかどちらとも言えない不思議な地形と、独特な文化をもった世界に稀に見ない国です。

貴族社会から武家社会になり、やがて戦国時代がはじまり、大名が天下統一のために争い、徳川幕府天下を治めて、約300年の安寧を築きました。

戦国時代は、大名たちが激しく争っていましたが、平民たちは、慎ましかったのです。敗残兵や、敵大名国の民も、親切に快く受け入れ、互いに支え合って生きていました。

それは、仲良く協力しないと生きていけなかった時代だったとも言えます。

つまり、和していたわけです。近代社会の〝階級〟を意識した明治維新の社会までその心得が続いてたと思われます。

逆に言えば、和さなければ、いじめられやすい、あるいは村八分にされやすい体質を持っていると思うんですよ。

つまり、決まりごとに厳しく古いしきたりを重んじるDNAが刻み込まれており、それは逆に、ルールを破れば許されない、ということを意味しています。

みんなと足並みをそろえて、同じことをやらないとモラハラされやすかった、と思うんですよ。だからそれを当然のこととして、受け入れていたと言えます。

「おい!てめぇ!ちゃんとしろよ!」とか言って、周りの人は「うんうん」「そうだそうだ」と迎合してうなずいてしまう。そして渋々従うことに慣れていったと思います。

外国では、少しばかり時間を遅れても許され、かなりアバウト(よい意味でいい加減)ですが、日本は、約束の時間に5分でも遅れると目くじらを立てる人(あ、遅刻したな、こいつ信用できねぇ!)が、多すぎるのかもしれません。

そうそう。いいのか悪いのか、わかりませんが。日本式マナーで言えば、きっちりしていないと評価されない暗黙のルールがあり、他国からみれば、神経質に感じられると思います。(もちろん、ボクは約束の時間には余裕をもっていきますが)

この日本人の体質って何なのかをずっと考察してきました。

アニメ映画監督の宮崎駿はこのように語っています。

日本人は頭がいいんですよ。だから無駄に喋らない。わざわざ言葉に表さなくても理解できる、それを察しあえるし、通じ会える。・・・というニュアンスのことを話していました。

多分、それが〝無駄がなく美しい〟ということでしょう。

逆に、外国人からすれば、それがわからないワケです。だから、外国人は日本人に対して、もっと言葉でボディランゲージで、おおらか気持ちを表してほしいんですよ。

日本は多分、それを〝幼稚〟だと思ってしまい、恥ずかしいと思ってしまうのかもしれません。(彼氏や彼女に、真っ昼間で、I love you ! って言ってハグできませんよね?

やっぱ周りを気にするでしょう?)最近では、外国人も日本人の特性を理解しつつあるようですね。認識してないのは我々だけなのかもしれません。

そう。「黙っていても通じ会える」し、言葉に表わさなくても、〝お察しの通り〟や〝 ご明察〟という言葉もあるくらい日本人は頭がよく相手の様子を理解しちゃうんです。

しかし、言葉で表さないとわからない!っていう人が、国内外に増えてきたんだと思います。ボクも言葉にしてほしい派です。

笑ですから、自分で自分の気持ちを抑えつけて、我慢強くて、親切心のある人ほど、うつ病になる方が多いですよね。これが現代の日本社会の息苦しさの一つではないのかなと思うんです。

近年、SDGs(持続可能な開発目標)という世界的な刷新が掲げられたかと思いますが、その一つに、〝多様性を受け入れる〟というものがあります。

多様性という言葉の意味合いとは、どんな人でも安心・安全な社会を作りましょう!という目標なんです。とどのつまり、外国人に仕事を与えよう!という、そんな平面的な話ではなく、個々人において、意識改革が必要だ、国際社会に備えよう!と投げかけていると思うんです。価値観(物事の捉え方)は、育ってきた国や、時代背景にも影響を受ける、ということをみんなが認識して、どんな人でも偏見やバイアスを取り除いていきましょう!

どんな人でも、安心・安全な社会を協力して作ろう!というあくまで、持続的な目標です。それが、実行レベルに到達できていないのが現状かもしれません。

どこどこの国の出身者だったり、又はその子孫であることを理由に、和から追い出そうとしたりする単眼思考では人としてNGでしょう?ということです。

多様な人々についての背景知識や、認識が足りないと、知らずしらずの内に、人を傷つけ、大きな問題までに発展しかねないと思います。

あなただけでなく、ボクにも言えることで、これは、みんなで考え、徐々に多様を受け入れようという意識が大切っていう話だと思います。

こんな偉そうに書いているボクも、自分と他者との違いを受け入れるって、ものすごく難しい問題だと思います。身内でさえもジェネレーションギャップで理解に苦しむのに、ましてや他者を受け入れるって無理ゲーだと思っちゃいますね。
考え方の違いを、「ねばならない」思考で、努力をして克服しようと思っても難しいです。

そこで、『どうして君を好きになってしまったんだろう』のPVで、お嫁に行くヒロイン役に、日本女優の、藤井美菜さんが登場してますが、彼女は大学時代、『冬のソナタ』を字幕なしで視聴していたらしく、大学時代第二韓国語を選考したそうです。

ドラマから、多言語を学び、異国文化に触れていったんですよ。いい感じですよね。
お隣の国に対して、偏見(バイアス)を持つのをやめよう!とはまではいいません。でも、他国の文化も関心を持つという姿勢は大切だと思います。

それともう一つ、韓国の思考様式について語らせてください。

例えば、韓国朝鮮の文化には、〝恨(ハン)〟という独特な思想があります。

意味としては、感情的なしこり、痛恨、悲哀、無常観、悲惨な境遇からの解放願望をさす概念だそうです。これってね。日本に住んでいるボクらにとって、理解しにくい概念なんですよ。

他国文化の知識が足りていないと、蔑視する可能性もあるので気をつけたいです。

地学的な観点から見ると、韓国は半島国家ですから、周りは海で逃げようがありません。

内戦が多く、しかも長く続いた上に大陸からは攻められ、海からは倭国(日本)から攻められ、それは、たまったもんじゃありません。(歴史研究者からは諸説ありますが)

ですから感情表現が豊かですし気性が荒く、おおらかで、ドン引きするようなことや、良い意味で目に余るようなことを平気でやってのけてしまいます。

外国からの脅威を、歌って恐怖に耐えたのかもしれませんし、踊って気を紛らしたかもしれません。イタリヤでは、ひょうきん者が多く、スペインも激しく踊りますよね。だから歌も踊りも上手です。

ですから、そのような背景や、理由があるという認識がないと、単なる〝逆恨み〟とか、〝恨み辛み〟とか、「うらめしや~」の〝恨〟として捉えてしまうワケです。

『どうして君を好きになってしまったんだろう』の歌詞を見ても「ああ、韓国のアイドルグループか・・・」と横目でみて終わったら、ちょっと悲しくないでしょうか。

ボクは、韓国人ではないので、恨(ハン)の理解は浅いと思いますが、歌詞を通して学ぼうという姿勢はあるほうです。

今、起きているウクライナ問題も、ロシアの側の言い分があったり、ウクライナ側の問題があったり、その有様を、ただ眺めているだけでなく、

他国の文化や背景を理解しよう!という姿勢で眺めていれば、白黒つけることはできないですし、普段からそのような複眼的に物事を解釈することで、自分と身近な人間関係と当てはめられ学びにもなるはずなんです。

なぜ、その人は、そのような言動をするのか?

そこが要だと思いますし、そのような観点で物事を捉えることで、あなたのアイデンティティも固まりやすくなり、キャラづくりのアイデアも出しやすくなると思います。

どうしても、感情が反発して受け入れられない、ならしょうがないですが、もしあなたの周囲に外国人がいましたら、是非、背景や事情を聞いたり、理解しようとする姿勢は忘れないでいてほしいです。

それは、関係を築ける土台となり、視野を広げたり、よい着想ができるチャンスにもなりますから。

ダラダラと長文となってしまい失礼しました。最後まで読んでくださりありがとうございました。

くれぐれも、飲み過ぎ食べ過ぎには気をつけて。来年、また、元気にお会いしましょう!よいお年を!ではでは~\(^o^)/

元の記事へどうぞ:片思いで終わるラブストーリー

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