google-site-verification=4OliuOTXDMdDiQwedrkPZ7QmpBf9m9tma0IQVe0lv_4

「いいアイデアが出ない…」を卒業する!ストーリー作りの最初にやるべきこと

2025年6月14日

アイデアを出すって、なんのため?

まず、「どうしてアイデアを出すの?」というお話からしていきますね。

「そりゃ、ストーリーを作りたいからでしょ?」

もちろん、それで正解です!でもですね、もうちょっとだけハッキリさせておきましょう。

アイデアを出す目的、それは——
あなたが“書きたいストーリー”を、目に見える形にするためなんです。

創作スイッチはONになってるけど、「どんな話にするか」が、まだハッキリ決まっていない状態かもしれませんよね?

たとえ「この話を書きたい!」と思っていても、アイデアを出していくうちに気持ちが変わることもあるんです。燃えているけど、ぼんやりしているんです。

「いや、そういうもんでしょ?」

はい、その通り(笑)。でも、ちょっとだけ冷静になって考えてみましょうか。

アイデア出しって、実はけっこう繊細な作業なんです

アイデアを出すって、自由で楽しいように見えるかもしれません。でもですね、実は「頭の中にあるものを出す(アウトプット)」と「新しい情報を取り込む(インプット)」を、同時にやってるんです。

つまり、見た目よりずっと脳みそフル回転してる状態なんですよ。

「ほんとに?」

じゃあ、こう考えてみてください。

アイデア出しって、コーヒーをドリップする作業に似てるんです。

コーヒー豆をフィルターにセットして、お湯をそーっと注ぐ。すると、豆のエッセンスがポタポタと落ちて、美味しいコーヒーになる。

でもですね、お湯をドバッと入れすぎるとこぼれるし、逆に少なすぎると濃すぎて苦くなる。

つまり、アイデアを出すには“ちょうどいい加減”と“やり方”が大事なんです。

まずは「どんなアイデアを探すか」を決めましょう

「いいアイデアをいっぱい探すぞ〜!」と意気込む前に、まずは「どの方向で探すのか」をハッキリさせましょう。

そのために使うのが、さっきのドリップコーヒーで言えば「フィルター」にあたる部分。
これは、あなたの得意なことや好きなこと、知識がある分野をベースにした“色眼鏡”のようなものです。

つまり、「とにかく何でもいいからいいアイデアを!」じゃなくて、
「自分に向いている分野でアイデアを探す」ことがコツなんですよ。

『いつ』と『どこ』フィルターをセットする

アイデア出しを始める前に、まずはコーヒーフィルターをセットするような準備が必要です。ここでは2つのことを決めてみてください。

① いつ?(時間設定)

まずは「いつの時代の話にするか」を決めましょう。

・過去(歴史もの・時代劇など)
・現在(日常もの・現代ドラマなど)
・未来(SF・近未来ファンタジーなど)

もし、あなたが歴史や中世に詳しかったら「過去」がいいでしょうし、現代社会に興味があるなら「現在」。SFや近未来が好きなら「未来」ですね。

迷うなら、組み合わせてもOKです。

・過去+現在(タイムスリップものとか)
・現在+未来(未来から誰かが来る系)
・過去+未来(壮大な時空の旅!)

このように、自分が得意そうな時間帯を一つ選んでおくと、アイデアが出しやすくなりますよ。

② どこ?(舞台設定)

次は「どこで物語が起こるか」です。

・現実世界(日本・学校・職場など)
・空想の世界(異世界・魔法の世界など)

現実の世界に詳しいならそっちを。
ファンタジーが好きなら空想世界を選びましょう。

こちらも、自分にとってやりやすそうな方でOKです。

次に、コーヒー豆=「ジャンル」と「テーマ」を選ぼう!

さて、美味しいストーリーを淹れる準備が整いました。ここからは、いよいよ物語の“味”を決める大事な工程に入りますよ。どんな香りにするか、どんな深みを持たせるか……それを左右するのが「コーヒー豆」、つまりジャンルテーマの選定なんです。

ジャンルとテーマは、ストーリーの味わいを決定づける核みたいなもの。「どんな物語にしたいのか?」「どんな読後感を届けたいのか?」という部分に直結してくるんですね。

★ 分野(ジャンル)って?

分野とは、ストーリーの土台となる部分です。

例えば、

・ギャグ
・ラブコメ
・スポーツ
・バトル
・サスペンス
・パニック

など。ギャグもラブコメなども、起承転結があり、「いつ」「どこ」とちがって結末がありますよね。

「これもやりたい!あれも入れたい!」って思うのもいいですが、慣れてないうちは、ジャンルはひとつに絞った方が作りやすいですよ。

★ 題材(テーマ)って?

テーマは、物語で扱う「モメごと」や「問題」のことです。

例えば、

・戦争
・恋の三角関係
・科学実験
・宝探し
・自殺(重いテーマですね)

「ジャンルが家」なら、「テーマは家具」みたいな感じで、ジャンルの中にある要素です。

もし、これまでにあなたが見てきた作品(映画・アニメ・漫画)と共感するものがあるなら、そこにヒントがあるはずですよ!

あなたのフィルターをセットしてみよう!

さて、ここまでをまとめますね。

アイデアを出す前に、コーヒーフィルターを準備するつもりで、
まずはこの2つを決めてください。(どちらからでもかまいません)

・いつ?(過去・現在・未来)
・どこ?(現実世界・空想世界)

これがあなたの“いつどこフィルター”です。

そのあとで、コーヒー豆のように

・分野(ジャンル)
・題材(テーマ)

を選んでみてください。

この要領でアイデアを探していくと、方向性がぶれにくくなって、良いアイデアが浮かびやすくなるんですよ。

まとめ

ストーリー作りに悩んだとき、「まず何から決めればいいのか分からない…」ってこと、ありますよが、最初にやるべきことは実にシンプルなんです。

まずは、物語の土台となる「時間設定と舞台設定(=フィルター)」を決めること。これは、どんな視点でストーリーを語るのか、どんな切り口で読者を引き込むのかを整える作業なんですね。

そして次に選ぶのが、ストーリーの「ジャンル」と「テーマ」、いわば物語の“味”を決める「コーヒー豆」の部分です。

ここで「ラブコメにする? それともサスペンス?」「家族を描く? それとも夢を追う話?」と方向性を定めることで、ぐんとしぼられて適正なアイデアが抽出されるんですよ。

というわけで、コーヒーフィルター(時の設定)→ コーヒー豆、(題材、テーマ)という順番で組み立てていくと、「アイデアが出ない…」というモヤモヤから卒業できるはずです!

まずは一杯分の物語を淹れるつもりで、じっくり選んでいきましょう。

あなたの創作を応援しています。