魅力的なキャラの出し方
キャラの魅力を演出させるのって実は、そんなに難しくはありませんよ。
とんでもない不思議アイテムを、主人公に武装させたり、誰にも思いつかないようなシュチュエーションで読者を巻きこむネタを幾つも考えないといけないだろうか?
答えはNOです。
キャラには必ず見せ所ってありますよね?
キャラの魅力を感じさせる見せ場は、
・オープニング
・中盤
・終盤
ストーリー全体の中のだいたい2〜3回くらいです。
今回は、ストーリーの要、主人公の登場シーンに着目して解説しますね。
登場シーンできるだけあっさりスムーズに!です。
出だしで主人公に魅力を感じないと、続きを読んでくれないからです。
文章では
いつ、どこで、誰が 何を どのように・・・ですが、
いきなり、〝誰が〟が冒頭にきてもいいのです。
誰が、いつ、どこで、どのように・・・
これは、主人公にインパクトを持たせて、より注目させたい場合に使うとよいでしょう。
主人公の能力や目的がはっきりしているお話では、冒頭に〝誰が〟を持ってくるパターンが多いです。
主人公は
どんな事情を抱えているか?
何をしようとしているのか?
それは何故か?
どんな能力を持っているのか?
どんな理由(事情)があり、動機(何故?)があり、目的がないと魅力を引き出せません。
ただ、何となく生活している人と、熱く目標を持っている人とを比べると、どちらが魅力があるかは一目瞭然です。
できるだけキャラの設定をわかりやすくして、読者に興味を持たせてあげるのです。
主人公は、目的(最終ゴール)に向かってストーリーが展開しています。オープニングはずっと続くわけではなく必ず終わりがきます。効率よく読者に伝えきれないと読者は離脱します。
例えば、剣や魔法でモンスターを鮮やかに倒し、村人の女の子を助けるシーンがあるとします。
問題は、その次・・・・
演出の効果を狙って、剣の説明や魔法世界の解説はNGです。下手なギャグを入れるのも避けた方がよいでしょう。
「え?どうしてですか」
はい。作り手からすると、続きを読ませたいあまり、つい舞台設定を解説したくなっちゃいますが、ちょっと我慢しましょう。笑
読者側は、さきほど敵を倒した主人公に点数がつきました。(高得点でなくても大丈夫)
敵を倒した主人公を描いているのですから、読者は今、その主人公に注目しているはずです。
「この人誰?」っとなっているのに、作家から「ええ。実はこの舞台はですね!かくかくしかじか・・・」と説明が入ると、情報がブツ切りになるんですよ。
舞台(世界)設定は、キャラの魅力を引き立ててはくれません。
世界の仕組みには、基本的に興味がないと思ってください。ぶっちゃけ後からでもいいんです。
どうしても、世界や舞台を解説したい場合は、うまく演出させないと、キャラの魅力が伝わりづらくなる可能性があることを覚えていてください。
今後、この主人公がどんな展開をしていくのか?だけに引きを持たせましょう。
できるだけ、あっさりでいいんですよ。
①村人の女の子が襲われている
↓
②主人公が剣と魔法を使って敵を倒す
↓
③助けられた女の子に感謝される
すると、読者が主人公に興味がいく状況ができました。
もっと興味を引かせるためには、逆にすぐに分からない方がよい効果があるということです。
主人公は、自分で自分の事情や立場を証すことはできないので、作家がナレーションで解説するのも一つの方法かもしれませんが、ストーリーを展開させながら、主人公の情報を開示させていきます。
具体的には、
女の子は命拾いしたので、主人公にお礼をしたくなるのが自然な流れでしょう。
「どこからきましたか?」
「あなたのお仕事は?」
と質問したくなりますよね?
そうです。舞台や世界の解説の前に、主人公の周りに登場するキャラがどのような言動をするのかまず想像してみましょう。
例えると、オープニングはお化け屋敷の看板です。
そこに余計なサービスを付け足そうとすると、文字が小さくなって読みづらくなるのと同じです。入口はできるだけ入りやすく敷居をさげてあげましょう。
さぁ。物語を展開させてみますよ。
「どこからきましたか?」
「バトル山脈よりはるか西の国からきた」
「え?確かあの山は噴火の激しい危険な山ですよね?あなたのお仕事は?」
「百鬼ハンターだ」
「百鬼ハンター?」
バトル山脈と百鬼ハンターというキーワードが出てきました。(あ、これボクのオリジナルです)
主人公は、モンスターを倒すことのできる不思議な力があり、何者なのか?人間なのか?目的は何なのか?ワケあり感がムンムン臭わせます。
大切なのは、側近のキャラ(女の子)が主人公の事情を聞き出すことで、効率良く世界を解説することなんです。できるだけキャラの関係性から、主人公の立場や、魅力を引き出すことがポイントです。
今回のエピソードでは、オープニングだけですが中盤や終盤についての解説もしようと思いますので、お楽しみに!
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