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個人的なエピソード

2019年11月18日

今回、主人公の動機について考えていきますが、まず、ボクの個人的なエピソードを聞いてください。

ボクが中学生の頃、あまりに幼稚で、感情的で、コミュ障で、精神薄弱で、厳しい世の中で生きていく自信がなくて、いつかは、のたれ死ぬなぁと思っていました。

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・・・なので、怯えてばかりいて何もできない自分が悔しいというか、悲しいというか、腹が立つというか、自分が大嫌いで、臨機応変で飄々(ひょうひょう)と生きている周りの人たちがうらやましかったんですよね。要するにコンプレックスが強かったんだと思います。

そんな学校生活の底辺の中で、クラスの中で唯一心が通える友人がいました。

彼だけには、ひらきなおって自分について思うことを、すべて打ち明けたことがあったんですよ。

「こんな自分が嫌いだ!絶対変わりたい!」と、涙ながらに打ち明けると、

彼は、自分に対して「魅力を感じた」と言ってくれました。

「は?どこがだよ?」

それでも慰めてるつもりか?と、当時はイラっときたんです。

だって、自分に魅力があるとはとても思えないんですよ。

集中力がなくて、落ち着きがなくて、考えていることが支離滅裂で、頭の中は空想ばかりで、おまけに、勉強も運動もできず廃人でボロボロだったからです。笑

でも彼の目には、そんな風に映っていなかったそうです。

自分が、険しい表情で、今のままでいいはずがない、と憤慨しているのを見て、魅力的に映ったそうです。

友人は「お前には向上心があるし、希望があるよ、ガンバレ!」って言われたんです。

将来、絶望して自分が情けない、と思ったのに励ましてくれたこと。

これがボクが生きていく上で、心の励みになりました。

このような、エピソードは、決して他作品や外界情報には存在しない、ボクのオリジナルの過去です。

かなり濃いです(笑)

はい。ここまでが、ボクの昔の個人的なエピソードでした。

さて。本題に戻して、主人公のキャラの動機についてお話します。

お察しいただけたかと思いますが、

つまり、〝こんな自分が嫌い〟〝絶対に変えたい〟というコアな気持ちと闘志があれば、力強い主人公を描けると思いませんか?っていうことです。

さきほどの、エピソードはあくまでボク自身のことですから、あなたには真似できません。ボクの完全なオリジナルです。

あなたも、そんな色濃い思い出やオリジナルのエピソードがあるかもしれませんよね。

オリジナル作品をつくる上で最も必要な素材は、ご自身の中(コア)にあるはずです。

ボクの場合、クラスからはバカにされ相手にされてなかった主人公。感情的で幼稚でどうしようもない。ただクラゲのように生きているキャラクター。

だけど唯一心を通い会えた友人に励まされた。

〝お前には向上心があるから頑張れ〟ボクの人生の中で出会った宝のような言葉。それはただ輝くだけの言葉ではなく、理由があるんですよ。

その理由を見つけたとき、物語を再現できるし、強力な武器ともなります。

ボクが描きやすい主人公のタイプが形作られ、目的と動機が決まりやすくなります。

それが、スリーベースの中 ②何故? 〟の部分。

何故とは、理由や動機のことで、主人公の目的や指標の設定がしやすくなります。

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繰り返し言いますね。

②の何故?は目的(ゴール)ですけど、目的の前に 理由と動機〟があるんですよ。

主人公(あなたの分身)と、物語がモロに反映しますから重要です。

例えば、進撃の巨人なら、お母さんが巨人に食われて、巨人を駆逐してやる!と誓います。

他作品の理由や動機に感化を受けたものエピソードよりも、自分オリジナルから沸き出する動機の方がはるかに印象深いしピッチがあがると思います。

何と言ってもリアリティーと情熱があるので、読者に思いが届きやすくなります。

あなたがオリジナリティーを色濃くしていくためには、これまでの経験してきた過去を基準にして、生身の体験が物語の種になると思います。

それは、誰にもマネできないのです。最強の物語が描けるようになります。

「自分の体験談なんてたいした事ない」と思うでしょうが、ちがいます。

コア(根)がある物語には臨場感が出ますので、読者に感化を与えられ、インパクトが強いです。

心に刺さるんですよ。

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魅力的な舞台設定や、秀逸なアイテムや斬新な装飾展開よりも、あなたが持っているアイデンティティの表現にこそ、作品のオリジナリティーを向上させることができます。

ですから、〝②なぜ? 〟 が明確であり、馴染みやすさ、わかりやすさが好ましいでしょう。

主人公が何故、それを果たすのか?あるいは戦うのか?

むしろ、果たす目的が単純でなければインパクトを与えることが難しくなります。

あなたが、これまでご経験(体験)した中で、強い思い入れや、気持ちがどこかに眠っているはずですよ。

振り返って、探し当ててみてください。

作品を創作するなら、印象に残っている小さな思い出でも構いません。

あなたは何故、その作品を書こうとしているのでしょうか?

もちろん、嫌なことは思い出したくはないことはあるかもしれませんね。

でも、そんなドロドロとした中に、あなたしか描けないキラリと輝くエピソードが眠っているはずなんです。それがあなたの作家としてのオリジナリティーです。

何かを描きたいから・・・・伝えたいから・・・・

何故描くのか?←これが重要!

自分が過去に強烈に味わったその瞬間、あなたは何を感じたのか?

その何かを感じたから、描くんですよね?

創作理由は、物語の心臓部ですから、じっくりと考察してみてください。

その核心部分、強い思い入れ、信念のようなものが明白なら、SFだろうが、ファンタジーだろうが、ミステリーだろうが、あなたはどんなジャンルでも描けるはずです。

今日は、キャラの動機についてお話してみました。お付き合いいただきありがとうございます。

あなたの創作を応援してます!

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