短編と長編
いつも創作お疲れ様です。
前々回での「作品ボリューム」では、短編を優先して書きましょう!とお話しました。
短編は、長編作品へ読者を誘導する〝呼び水〟であると抑えておいていれば、あなたに長編作品を描ききる情熱があれば、長編をチャレンジしてもいいんです。
「どっちやねん!」
はい。
今回は、短編と長編の補足として、特性や傾向について深掘りしていきますね。
短編の特性と傾向
まず、登場人物は少ないので、ちょっとした一発芸のようなイメージですよね。
それは瞬時に喜ばせる手品師のようでいて、歌人のような味わい深い詩的なストーリーがよいと思います。あなたは、この一作で読者にインパクトを残したいはずです。
〝笑い〟や〝なるほど感〟が伝えられるとよいですね。〝感動〟を与えられたらベストですが、ちょっと限界があるかもしれません。欲張らないように気をつけましょう。
長編の特性と傾向
〝笑いあり涙あり〟の演劇のイメージです。
キャラクターが多く、舞台や背景の設定が複雑に絡んでくると思います。クライマックスとゴールに向かって、そのピークに読者を〝感動〟の渦に巻きこみ、長ければ超大作ですし、高評価なら傑作になります。ですから〝笑い〟というのは二の次で、盛り込みすぎには注意が必要になります。
いかがでしょうか?少しだけ、短編と長編の特徴が見えてきました。
短編→笑い
長編→感動
あなたが、もし作品ボリュームを決めるのであれば、最終的にどちらが得意?となります。
あなたは、〝どちらも言えなくもない〟と答えるかもしれませんね。
それもそうですよね。書くのはできても、好きじゃないかもしれませんし、できないのに好きかも知れませんよね?
短編派か長編派かの見分け方
作品ボリュームというは、好みの問題かもしれません。
〝好き〟より、〝できる〟の方が、あとあと好きになれるかもしれませんので、好き嫌いではなく、〝できるか〟どうか?で考えてみましょう。
笑いを与える方が得意なら短編派
感動を与える方が得意なら長編派
どっち派なのか、まだわからない段階であれば、やはり、短編派をお薦めします。
その理由としては、〝作品ボリュームはどれくらい?〟をご参照ください。
これは良し悪しではなく、あなたのアイデンティティですので、はっきり認識しておいた方がよいと思います。
これまで創作しつづけてきた、あなたなら、感覚的に自分が短編派か長編派かわかっているはずです。
「自分は短編派かな?」と頭の隅にいれておいてくださいね。
もし、自分のアイデンティティがわからないのであれば、それは経験不足で、作品を描き切れていないか単純に描いた量が少ないということですから、焦らなくても大丈夫です。
描き続けていく内に、どちらが向いているかがわかるようになりますから。
短編をズラズラ書いても、そもそも得意でないことに気がついたら、長編を書いた方がよいですし、長編を書き続けていても得意でないことに気がついたら、短編を書いた方がよいワケです。
ただ、あなたの目的が、より多くの読者に共感を得ていきたいのなら、短編の方から書いた方が有効ですよ、というお話でした。
あなたの創作を応援しています。
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