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着想のコツ(その1)

2019年12月20日

なぜ、創作者は、面白い発想やアイデアが浮かばないと悩むのでしょうか?

はい。それは、着想・アイデアの意味を誤解して選択肢をしぼれきれていなかったためです。

①着想の意味を誤解
②選択肢が絞れきれていない


名無しくん

着想の誤解?絞れていない?どういうこと?

はい。順番にいきますね。

まず、着想の意味について考えてみましょう。

関連記事:アイデア出しは非論理的に!アイデアまとめは論理的に!

ほとんどの人が着想の意味を誤解している

着想とは運がよければ、調子がいい時にだけ思いつく、だから〝運も実力の内〟だと理解してませんでしたか?

あるいは、天からふってくる神秘的なインスピレーションだと思っていませんでしたか?

実はそうじゃなかったのです。そんな不確かなものに頼らなくても大丈夫なんですよ。


名無しくん

え?

なぜなら、アイデアの〝要素〟は、すでに、あなたの中に存在してるから。


名無しさん

どこに?

はい。↓これ重要ですよ。

〝二つの以上の要素を一つに結びつけたものが、着想・アイデアです〟

要素を一つに結びつけるとはどういうことでしょうか?

アイデアの出し方は、実は簡単です。

その〝要素〟とは、あなたの経験からもとづいた〝知識〟や〝認識〟のことです。

早速、2つの要素を考えていきましょう。

では、第1要素から。

例えば、
あなたは、実際に体を動かすこと、観戦することは別として、〝スポーツが好き〟だとしますよね。
スポーツはあなたの一つの要素です。

次に、第2要素目を考えていきますね。

ある日、あなたが、★自然環境破壊の報道ニュースを見て、非常に興味や関心をもったとします。

★スポーツ+★自然環境破壊

・・・・いかがでしょうか?

何かひらめきませんか?(あ、無理にひらめかそうとしなくても大丈夫ですよ)アイデアが出なくても結構です。

組み合わせがユニークだなぁと感じられるだけでも構いません。この2つの要素の掛け合わせて何か、ピンと来るものはありませんでしたか?

スポーツ + 自然環境破壊 = ??????

はい。そういうことなんです!

この〝??????〟こそが、着想やアイデアであり〝思いつき〟なんです。

+と−をつないで、電球が光ますよね? 2つの要素をドッキングした時の化学反応ですよ。

複数の要素の融合で、ヒットさせている作品があります。

発想のユニークさや、奇抜なアイデアも、この原理からきていると思われます。

これまであなたの脳内で、このような物理現象は起こっていたけど気がついてましたか?

ボクは無意識に行われてたものだとは思います。

よって、今後アイデアを出す時は、少し意識していけばいいんですよ。

つまり、自分からより遠いものを掛け合わせですが、身近な言葉で表すとコラボレーションです。

以上が、〝着想〟の本当の意味です。

関連記事:気になるテーマからアイデアを絞り出す

選択をしぼり切れていないからアイデアが浮かばない

何故、目的(選択肢)をしぼれないのでしょう?

結局のところ、これまで選択肢が多すぎて、迷い悩んでいたと思います。

例え話ですが、
あなたは、「これを買いたい!」と思って、お店で買い物をするとします。
お店に入れば、目的(目当て)がないかをまず探しますよね?
探しても、なければ、それに近いものを探します。
近いものもなければ、何も買わずに帰ります。

当前ですよね?

それができれば、誰も迷いません。

ところが、迷ってしまったり、無駄に時間がかかるのは、それがおそらく、あなたにとっては至難の技だからです。

つまり、店の中をまわっている内に、目的以外の物にも目につき、ムクムクと枝分かれしてしまうからです。

つい、先のことや細かいことを考えはじめ「あれも!」「これも!」と、理由もなく色々な物が買いたくなって、結局、ひとつ買い物をするにも時間がかかって、どんどん精神・体力を消耗していきます。

はっきり申し上げると、このシチュエーションが、悩める作家さんの創作スタイルと似ているかと思います。

アイデアを絞りきれず、物語がまとまらず、思考がカオス化する要因の一つとして、的が絞れきれていないことですし、あちこち思考が飛んでしまうからだと思います。

普通であれば、目当てのものを見つけて買う!なければ買わない!で終わりです。

でも、これって、とてもクールですよね?情熱がないいうか、生き生きしていないというか、寂しいというか。

でも、あなたは心優しく人情味が溢れ、ユーモアさを兼ね備えています。クールな量産タイプではなく、創造性豊かなニュータイプだと言いきっちゃいます。

少なくともこの記事を読んでいるあなたは。

そこまで言い切っちゃうのは、ボクは、前のお仕事でもキャリアコンサルティングや、マンガ同人誌の編集経験があるので、作家さん一人ひとりの言動でわかってしまうんですよ。

逆に、右往左往して、枝分かれしてしまうのは、あなたの強みだと言えます。

それでこそ作家の強みなはずです。

関連記事:迷わない視野の広げ方

創造力があるゆえに迷うのは、計画が弱いから

強い創造性が創作の足かせになります!と言えば一見矛盾に聞こえるかもしれません。

ですが、感性豊かな作家さんって、常識はずれじゃないですか。

もちろん、常識破りを避難するつもりはないですが、ルールとか秩序を無視すると、何事もうまくいかないですよね。

ビジネスにおいても、お客さんが求めるものよりも、自分が売りたいものだけを押し付けているだけだと成功しませんし、目立つことと人気があることは、やっぱり別だと思います。

いくら、あなたがこれは奇抜なアイデアだ!絶対にいける!と意気込んでいても、読者に伝わらなきゃ無意味じゃないですか。

つまり、創造性が裏目に出るとフライングしてしまうんですよ。地に足についていないというか、支離滅裂というか。ボクも作家ですから、痛いほど分かります。

フライングとは「あんた、飛んでるねー」って言われる。アレです。笑)

アイデアの種とは、カオスですから、そのアイデアをなぜそれが面白いのかを言語化(ロゴス化)して、物語という時系列にシフトしていく能力が少し必要になってくるんですよ。

つまり、着想のコツとは、着想だけ終わってたら自己満足に過ぎません。大切なのは、その着想を活かすための計画を可視化(①誰がどのように?)させることなんですよ。

計画(ストーリーづくり)があいまいであれば、いくら素敵なアイデアが浮かんでも、消耗戦で頓挫する可能性は高まります。

だからこそ、創作は難しいですし、ネタ出し・ネタ作りに悩まされるんですよ。

もし、心当たりがあれば、あなたは特別な創造力の才能をお持ちですし、あとは計画を可視化の力を強めていきさえすれば、いきいき楽しく創作がしやすくなるかと思います。

読んでお気に入りでしたらぜひ、着想のコツ(その2)も読んでくださいね。

あなたの創作を応援しています。

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