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人物相関図の書き方(序盤と終盤)

2020年12月30日

以前、人物相関図の書き方についてご紹介しましたが、結局、複数必要だと申し上げました。でも、気負わなくても大丈夫ですよ。

その複数の相関図が必要だという内容について、今回は、もっと掘り下げて解説をしていきたいと思います。

人物相関図を書く目的は、書かないよりも準備してある方が、あなたの物語が整理されることになるからです。

で。早速、何枚くらい必要になるか?知りたいですよね?ざっくり数えると最低3枚は必要になります。

はじめは、〇〇だった。でも〇〇になった。

物語は変化ありきであり、時系列で物事WHAT(人・物・事)が配置されていることをお伝えしてきました。

その物事が変わるだけでも最低、物語の序盤と終盤の2枚は必要になります。

例えば、
はじめは、2人は嫌い合っていた。でも、両者は少しずつ惹かれ合うようになった。
そんな男女の恋愛模様を描く場合、男と女の面丸に、相互の矢印に、バチバチ睨みあっている相関図が1枚と、終盤の相関図に相互の矢印にハートマークがある2枚になります。

では、あと1枚は何か?と言いますと、終盤へ向かうための相関図です。

つまり、主人公が念願のゴールを果たす前に、何か難しい障害となるトラップが必要になります。

それを乗り越えるための、ターゲットやキーマンの登場が欠かせないということです。

それがもう一枚の相関図になります。

ボクは序盤と終盤の間にあるエピソードのことを、プランニングパートという呼び方をしています。プランニングとは文字通り計画や立案という意味です。

関連記事:プランニングパートの作り方

このプランニングパートに、主人公が不足しているものを補うキャラを登場させましょう。

賢者のような賢いキャラを登場させてもよいかもしれません。

主人公の目的を補うキャラがいれば、当然その計画を邪魔するキャラも現れた方がドラマが盛り上がって面白くなります。

あまり複雑に考えすぎず、登場キャラを設定することをオススメします。

もし、主人公が恋するキャラが成就が目的(ゴール)だというセントラルクエスチョン(CQ)にあなたが描いた場合、主人公の内的な壁外的な壁(ライバルなど)が登場します。

この壁をどのように越えていくのかがストーリー作りの醍醐味です。

関連記事:セントラルクエスチョンの考え方

ラブコメに限らず、バトルものでも、このライバルを打倒するプロセスが能力的にも立場的にも無理であれば、更に強い味方が必要になります。

そのキーマンとの出会いやターゲットを確保するなどの問題解決のエピソードがプランニングパートになります。

つまり、序盤のセットアップストーリーのキャラの関係図が1つと、終盤のキャラの関係図が2つ、そして、主役が乗り越えるべき課題を解決するための相関図、最低3つの相関図が必要になります。

あなたが思い描く物語の登場人物が、このプランニングパートの相関図が複雑に入り組んでいると、それぞれのキャラに必然性を持たせる作業に追われ、物語は長めになってしまうでしょう。

ですから、この間にあるプロセス(解決するための過程)をできるだけ読者にわかりやすくシンプルな作りにしておくことをオススメします。

先程の例でいえば、
主人公が、恋人のことをよく知るある先輩にコンタクトをとって相談しますが、その先輩が主人公の恋相談にのっている内に、逆にその先輩が主人公に惚れてしてしまう、という展開にします。

困った主人公はその先輩を更によく知っている先生に相談をするといった感じでエスカレーション(お話を拡張)させます。

サブキャラを目的に沿わせて少しずつ増やします。

注意点は、やはりサブキャラを増やしすぎないことです。物語のつじつまを合わせに作業が泥沼化していくリスクがあります。

これマジで気をつけてくださいね。

極力、物語のゴールに必要な存在をしぼって、登場させることを意識していきましょう。

関連記事:登場人物の増やし方と連結方法

以上が、人物相関図の書き方(序盤と終盤)についてですが、

つまり、主人公がラストどんな結末を迎えるのか?どのようなクライマックスを描きたいのか?あなたが思い描いているイメージをあらかじめ明確化させることが最大のポイントになります。

そのためにも面白いプロットづくりのコツ、創作前の3つの決め事を参考にしながら、あなたの物語を検証してみてくださいね。

あなたの創作を応援しています。

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