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感動の裏にはスジ(論理)が通ってるんです!

2025年5月26日

突然ですが、「論理的思考」って聞くと、なんだかお堅いイメージがありませんか?

英訳で、ロジカルシンキングって言うんですがどうですか・・・?(あ、やっぱりダメか・・)

ビジネス書とか、プレゼンとか、そういう真面目な場面でしか使わないもの…そんな風に思ってる方、けっこう多いと思うんですよ。


でもですね、実はこの「論理的思考」、ストーリーづくりとアイデアの出し方にもすごく使える考え方なんです。

「え?感情で動く物語に論理なんて必要なの?」って思いますよね。
ボクも最初はそうでしたよ。「泣ける話にロジックなんていらんやろ!」って思ってたんです(鼻息荒めで)。

でもですね、ちゃんと感動する物語には、筋道が通ってるんですよ。だからこそ読者も「うんうん、わかる」「その選択、納得できる」って思えるんです。

というわけで今回は、「論理的思考をストーリーづくりにどう活かすか?」というテーマでお届けしますね。
できるだけわかりやすく、具体例もまじえていきますんで、どうぞ肩の力を抜いてお付き合いくださいね。

論理的思考ってそもそもなに?

まずは基本から。

論理的思考っていうのは、簡単に言えば

「○○だから△△なんだよ」と、理由と結果をつなげて考える方法のことなんです。

創作前の3つの決め事では、②なぜ?(理由・目的)③どうする(選択・行動)ですよね?

つまり、「なぜそうなるの?」がちゃんとご自分で説明できるように考えることなんです。

逆に、「それっぽいこと言ってるけど、結局なにが言いたいの?」ってなると、作者自身の思考状態が迷子になるんですよ。

(迷子センターで「私の論点、どこいっちゃいましたか?」って聞いても見つけてくれません)

論理的思考の4ステップ(ストーリーにもそのまま使える!)

この論理的思考、実はすごくシンプルな4つのステップで成り立ってるんです。
しかもそのまま、小説を書くためのストーリー構成にも応用できるんですよ。

ステップ①:論点を決める(テーマをはっきりさせる)

ストーリーでも、「この物語で何を伝えたいか?」っていうテーマがありますよね。

例えば、「本当の強さとは、力じゃなくて誰かを守ることだ」っていうテーマだったとしましょう。

ここがあやふやだと、途中で「なんの話だったっけ…?」って迷子になっちゃうんですよ。

ステップ②:情報を集める(素材を集める)

ストーリーに必要なキャラクター、事件、世界観などの素材を集めるフェーズです。

この段階は、初心者向けストーリー作りのコツとしてもとても大事なんですよ。

ただ、やみくもに情報を集めると逆に混乱しますんで、テーマに関係あるものを中心に考えていきます。

例えば

・主人公は弱虫な少年
・世界はモンスターに脅かされてる
・少年の彼女がさらわれる
・怖がりながらも助けに行く

このように「このテーマを描くために必要な材料ってなんだろう?」って感じで集めていくんです。

ステップ③:何が言えるかを考える(展開を組み立てる)

集めた素材を見ながら、「この出来事はどういう意味があるのか?」を考えていきます。

・主人公が怖がる → 弱さを描く
・でも彼女を助けに行く → 勇気が芽生える
・モンスターを前にして震える → それでも立ち向かう
・彼女を守り抜く → 真の強さを手に入れる

…って流れにすると、「守ることが強さなんだ」というテーマがちゃんと浮かび上がってきますよね。

◆ステップ④:論理を構造化する(話のスジを整理する)

最後に、「この結末にたどりつくまでに、どういう順番で話が進むか?」を図解で整理します。
これがいわゆる「構成」ってやつです。

このステップは、脚本家志望のためのプロット創作テクニックとしても非常に重要なんです。

おすすめなのが、このピラミッド構造でまとめる方法です。

alt="ストーリーづくりに役立つピラミッド型の論理展開図。根拠から結論を導き、論点へとつなげる構成を整理"

こうすると、「なぜこの結論にたどり着いたのか?」が一目でわかるんですよ。

キャラクターの感情にも筋を通す!

さらに、キャラクター設定の重要性と方法にも論理は活きてくるんです。

「なんで急にこのキャラ、泣き出したの?」みたいな展開って、時々ありますよね。
でも、論理的に考えれば、

・トラウマになる出来事があった
・それを思い出すきっかけがあった
・感情が爆発する

という流れを合間にいれることで、「ああ、そりゃ泣くわ…」と読者が納得できます。

感情って、いきなり湧いてくるように見えて、実は「背景」があるんですよ。

例えば、

「普段は明るくて元気な子が、ある言葉を聞いて突然黙り込んだ」とします。
この時、「え、何が起きたの?」ってなるのが自然ですが、、、

あとから
・実はその言葉は過去に親から心を傷つけられたときのセリフだった
・本人は平気なフリしてるけど、心の奥にずっと引っかかってた

という伏線が回収されると、読者は「ああ、あの時のあの沈黙は、そういうことだったのか」と感情に共感できるんです。

つまり、「キャラクターの行動」だけじゃなくて、「感情の動き」にも因果関係をもたせてあげると、説得力がグッと増すんですね。

キャラクターは作者の手で動かす存在だけど、「心まで動かす」ためには、ちゃんとその心にも“理屈”や“理由”を用意してあげるといいんですよ。

それがないと、「キャラが感情のジェットコースターに乗ってるだけ」みたいになって、読者は置いてけぼりになります。

だから、キャラが泣いたり怒ったりするなら、「なにがあって、どう思って、どういう経緯でその感情に至ったのか?」そのプロセスを“ロジカルに”描くことが、リアルなキャラクターづくりの秘訣なんです。

思考が詰まったら、外に出してみるんです

創作でも仕事でも、アイデアを組み立てるときって、つい頭の中だけでぐるぐる考えてしまうことってあるんですよね。それで詰まっちゃうこと、ありませんか?

ボクもよくあるんですよ。「あー、このテーマ(論理)、どうすればストーリーと自然につながるんだろう⋯」って悩みながら、何時間も脳内会議して、気づけばタレパンダみたいになる、あるあるですよね?

そういうときにおすすめなのが、思考を外に出してみるって方法なんです。つまり、自分の考えを「見える形」にしてみること。これ、けっこう効きますよ。

例えば、ノートに箇条書きしてみたり、マインドマップを描いてみたり。視覚化することで、頭の中だけで考えてたときには見えなかったつながりや矛盾が、ふっと浮かび上がってくるんです。「あ、ここ変だな」とか「この部分を変えてみたらしっくりくるかも」って発見できるんですよ!

それから、人に話してみるのもめちゃくちゃ効果的なんです。創作仲間に「ちょっと聞いてくれ〜」って言って説明しようとすると、自分でもビックリするくらい考えが整理されるんですよ。相手に伝えるには、自分でもちゃんと理解してないといけませんからね。

ボクの友だちには、毎回ストーリーのアイデアを口に出して話すって決めてる人がいるんですけど、その人いわく「おまえ、話してるうちに勝手にオチが決まってるやろ!」ってつっこまれました。いやほんと、それくらい外に出すって大事なんですよ!

逆に、他者に話して伝わらない、という経験を通して論理が磨かれます!

というわけで、考えが詰まったら、紙でも、アプリでも、人の耳でも、外に出してみることで、スルスル道が開けてくることありますよ。

論理的思考は、物語の骨になるんです

というわけで、今回は論理的思考をストーリーづくりにどう活かすかを解説してきました。

漫画のストーリーを考えるヒントとして、論理の力はとっても有効なんですよ。

でもですね、ただ論理的に整っているだけじゃ、読者の心は動かないんです。そこで大事になるのが「クリティカル・シンキング(批判的思考)」なんですよ。

クリティカル・シンキングっていうのは、

「本当にこの展開でいいの?」

「このキャラの行動に矛盾はない?」

「テーマとズレてないかな?」

と、あえて一歩引いて物語を見直す力なんです。つまり、論理的に積み上げた展開がちゃんと意味を持っているか、自分の中で問い直す姿勢なんですね。

・読者が納得できる展開になっているか?
・キャラクターの感情に、物語としての必然性があるか?
・テーマと物語の整合性は取れているか?

こうした要素を確認・修正するうえで、論理的思考とクリティカル・シンキングの両方が、とても役立つんです。

論理は感情の敵じゃないです。むしろ、クリティカル(批判的思考)に考えることで、感情をより深く、リアルに描けるようになるんですよ。

あなたの物語が、論理という骨格と、クリティカルな視点という目を持って、もっともっと輝きますように!

あなたの創作を応援してます!

次の記事をどうぞ:ストーリー作りに役立つクリティカルシンキング

【解説】物語づくりには、知らず知らずのうちに「思考のクセ」や「決めつけ」が入り込むものなんです。そんな“見えない落とし穴”をあぶり出してくれるのが、「クリティカル・シンキング」この考え方を取り入れるだけで、主人公の行動や物語の流れに説得力がぐんとアップしますよ!小説や漫画や脚本の企画に携わる作家のおすすめの思考術を、わかりやすく解説しました!気になったらCHECK!


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