キャラクターの外見の決め方

小説や漫画においてもキャラクターの格好があります。
まず外見を表現するための注意点を申し上げておきますね。
あなたの好みで、キャラの外見を決めてはいけない
ということです。
どういうことかというと、
主人公、ラスボス、ヒロイン、サブキャラ、ザコキャラなど、すべてのキャラクターに性格があります。
外見よりも先にキャラクターの性格から考えないといけません。
別の言い方をすれば、性格が決められているから、外見が決められるのです。
キャラクターが着ている服の色も意味がありますし、あなたの好みでコーディネートするのではなく、そのキャラクターの好みに合わせるんですよ。
ここは面白い、面白くない、は抜きにして考えてくださいね。
性格から外見を考案すれば、読者も附に落ちやすいキャラとして認知されやすいんですよ。
作者側からしてもエピソードが浮かびやすいですし選択や行動にも動かしやすくなります。
大丈夫ですよ。最初の段階では、なぜそんな外見をしているのか?疑問に思うかもしれませんが、のちのち、特徴(生まれ育った環境など)を色濃く出していきますので。
キャラの性格の前に、何故このキャラが、ストーリーに必要なのか?を一番はじめに考えます。
ちょっと寄り道して、ご質問します。
あなたは、外見から先に考えていませんでしたか?
実はボクもそうだったのです!笑
例えば、
チャラい男で、ジーパンに穴があいてて、赤のタンクトップ、耳とピアスで金の長髪、特徴としては、外見はチンピラだけど、しゃべり方は敬語。西洋かぶれで英語もペラペラ。
通称、チャラ男。けっこうインパクトありませんか?
「とりあえずチャラ男を主人公にしよう」
「それとヒロインは、彼女がいいかな?」
「えっと、出だしは別れるシーンからかな?」
・・・とビジュアルイメージから、ストーリーを構築していませんでしたか?
これはよくあることですが、初心者向けストーリー作りのコツとして、まず性格や目的を先に定めてからビジュアルを考えるのがベターなんですよ。
一見、何も問題なさそうに見えますが、
偶然やいきあたりばったりな思いつきだけでのキャラ作りでは、残念ながら、後で泣くハメになります。
チャラ男を、主人公と決めるまではよかったにしても、スリーベースの②なぜ、③どのように?がありません。
即席で考えてみますね。
↓
例えば、
②マフィアからの借金が返済できず海外へ逃亡したい
③ボスを倒す
という感じにしておきましょうか。
③をどのように?を決めるコツは、ラストのゴール(結末)にフォーカスしてください。
例えば、海外に逃亡するために、何が必要か?を考えます。
敵は暴力団ですし、お金の弱みを握られているワケですから、口が達者だったり、何か武器を所持していたり、偽装パスポートなどさまざまなアイテムが必要になります。
例えば、
実はこのチャラ男は弁護士の資格をもっていて、法律に詳しかったり、集団で襲われた時も、ベルトが伸び縮みするヌンチャク(武器)に変わるなんていう設定も面白いかもしれません。
このように暴力団という強い勢力と立ち向かうためには、主人公にハンディーキャップを与えます。
するといかがしょう?
目つき、しゃべり方、来ている服装、持ち物など、おおかた外見をイメージしやすくなりませんか?
服装のカラーも、ダーク系の黒が好きか、優しいグリーンが好きか?これも性格が現れますよね?
あまり目立つ色だと、マフィアに見つかっちゃうので、抑えた色にするかもですよね?
あるいは、顔や、おでこに傷があったり、ベルトの帯は鎖にするとか、黒いハットをかぶって、グラサンをしているとか、主人公が目的を果たすために、どんな性格が適切か?少しずつ見えてくるのです。
はい。まとめますよ。
①外見は性格から決める
②性格は目的(なぜ?理由)から考える
③ゴール(どのように?行動)に必要になるものを考える
先に挙げた内容で、キャラクターの格好やアイテムをデザインしてあげてみてください。
このようなキャラクター設定の重要性と方法を知っておくことは、物語全体を動かすうえでとても大切です。
これは、小説を書くためのストーリー構成を考えるときにも、漫画のストーリーを考えるためのヒントとしても役立ちますし、脚本家志望のための創作テクニックの基本中の基本でもあるんですよ。
続きは、作中のアイテム(小道具・物)についてについて突っ込んでいきますね。お楽しみに!
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