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キャラの性格の作り方

2019年9月19日

普段の人間関係では、人を性格を判断する時に、

例えば、
・よくしゃべる人(タイプ)→明るい性格→良
・しゃべらない人(タイプ)→暗い性格→悪

など、ついつい主観で良し悪しをつけてしまいませんか?

しかし、物語のキャラクターの性格を作る上では、客観的に性格を捉えることが大切です。

キャラの良し悪しではなく、ストーリー全体の方向や目的を見据えた時に、役割を与えることで、物語が作りやすくなり、キャラの性格が考えられるようになります。

つまり、キャラの性格と物語(ストーリー)は有機的に連動しあっているということです。

ちょっと、わかりづらくてすみません。

どういうことかといえば、
性格(タイプ)から確かな感情が生まれ、確かな感情からストーリーが作られています。逆に言えばストーリーが感情を作っているとも言えるわけです。

ストーリー(主人公の目的)とそれぞれの性格はつながっていた方が作りやすいと思います。

主人公の目的を中心に性格を作る

ストーリーは主人公ありきです。ですから主人公の性格を軸として、ヒロインやラスボスやサブキャラなどの性格を作ります。

〝人は見かけによらず〟という言葉があるように、先ほどの例をとってみた場合・・・

・明るい性格→よくしゃべるけど嘘つき→悪
・暗い性格で→あまりしゃべらなくても誠実→良

など、立体的、多角的に捉えれば、主人公の目的や理由を基準にした良し悪しが見えてきます。

ですから、主人公の目的(ゴール)を明確にすると、物語上におけるキャラの立場や位置がわかり、性格が見えてきやすくなります。

つまり、キャラの性格づくりは、関係模様を考えることから始まります。

・主人公が目的(ゴール)を果たすための協力者
・主人公を邪魔するための妨害者

この協力者と妨害者の葛藤・摩擦・対立から生まれる感情から性格をイメージしていきます。

主人公の目的・理由に必要な性格

さて。このブログでは、スリーベース(①誰がなぜどのように)を先に要約文を決めた上で、(あるいは途中段階でも可)プロット・シナリオをつくることをおすすめしてきました。

そこで、②なぜ目的・理由がありましたよね。

主人公の目的(ゴール)にふさわしい性格になっているかということです。

まずどんな価値観をもつキャラが必要になるのか? 強いては、その感情から生まれる性格を物語(ストーリー)とマッチングさせるかがカギになります。

例えば、
主人公が「絵がうまくなりたい!」という目的(ゴール)をもって美術部に入部するとします。
感情が行動に表れます。
そうすると主人公よりも、絵がうまい先輩(師匠・友だちなど)が必要になります。

美術の先輩が、ただ、絵が上手くなるように優しく教えてあげ、結末はうまくなったら、物語としては面白味がありません。

主人公の目的を中心に協力するキャラと、妨害するキャラの性格を考えましょう。

次に何故妨害をするのか?何故主人公に協力するのか?理由を考えた後性格と背景を組み立てます。

関連記事:登場人物の増やし方と連結方法

目的に沿って性格をイメージする

例えば、美術部の先輩の性格を作る時、何をイメージしますか?
・こだわりが強い
・自分に厳しく他人にも厳しい
・アドバイスがかなりシビア

など。

主人公にとってのゴールは絵がうまくなることです。

主人公が最も恐れるゲームオーバーは、絵が上手くなるのをあきらめたり自信喪失などです。

もちろん、それで物語が終わってはいけませんが。

でも、「オレは、もう絵は描かない!」といって放り出すシーンも書いてもいいんですよ。

ただし、全面的にサポートするキャラクター(性格)がいればです。

そのサポートキャラは主人公をリスペクトする寛容な性格でないといけませんよね。そこでこのキャラは何故、優しい性格をしているのか?その背景も考えることも大切です。

ストーリーは、うまくいったりいかなかったりリズムがあります。

主人公が絵がうまくなって「自信を持つ」というプラスの現象と、ひどくしごかれて「自信喪失」のマイナス現象を、相互に繰り返しながら展開させていくのがメインストーリー〝幹〟になります。

関連記事:メインストーリーとサブストーリー

メインストーリー(幹)は、主人公が右往左往しながらゴールを果たす。
サブストーリー(枝)は、シビアな先輩の理由と解明する。

↑でもよいと思います。

この幹と枝を連結させるための性格をつくります。

例えば、
・ダメ出しばかりを言ってケチョンケチョンにする
・何人もの部員を自信喪失させて辞める部員が後を絶たない。
・シビアなオーラが出ていて近寄りがたい
・その理由は何やら過去に原因があるらしい・・・
・普段はもの静かでめったに話さない堅物

つまり、序盤の設定紹介パートで、

・主人公が絵を上手くなるための努力
・ダメ出しオーラを放つ先輩

この相反する対極構造から性格を考えます。

その次に何故、先輩がそのようなストイックな性格になってしまったのかをイメージしていきましょう。(できるだけ、自分の過去と照らせ合わせて)

例えば、
・過去、絵を学んだ大好きだった師匠が死んだ
・両親共に有名画家でコンプレックスを抱えている
など。

このように、キャラの性格の背景を膨らませながら、少しずつ決定させていきましょう。

性別をイメージする

ところで、このお話の全体像ですが、主人公の目的(ゴール)の行方を左右させる目の前に現れた先輩(師匠)というキャラが、かなり物語のウエイトを占める登場人物だと思いませんか?

だとすれば、主人公と師匠の関係性にフォーカスしてみてください。

時に敵対し、時に支え合い助け合いリスペクトするような多様なストーリー展開を期待できそうです。絵かきじゃなくても戦記ものやバトルでも構いません。

性別がはっきりしない場合、両者が恋愛関係に発展していっても面白いかもしれません。

関連記事:恋愛物語で「愛している」という台詞はNG

つまり、ライバルとヒロインの両方を包括しているタイプです。

二つの要素が対照的であればあるほどインパクトが与えられる、ということでしたよね。

例えば、師匠が厳しい男性だとインパクトは弱いと思います。だって、厳しくてゴリゴリな教師ってありがちで、普通に考えても男性ですよ。

なので、師匠の性別はクールな女性の方にした方が面白いかもしれません。

関連記事:あなたが作りやすい主人公

台詞をイメージする

ここまでくると、あとはもう簡単です。

キャラが発する言葉は性格そのものですから、性別の語り口や語り癖。
ここぞ!という場面で決め台詞などをイメージしてみましょう。そのキャラの思考パターンですね。

人物の思考パターンは過去から形づくられたものが性格です。

過去のトラウマ(思い出)背景を考えてはじめてみてもよいかもしれません。

ここからは、キャラクター設定のお話です。

注意点としては、自然体がよいかと思います。

関連記事:キャラの印象的な台詞を考える

ついつい、インパクトを与えようと欲張って斬新な決め台詞を考えてしまうと、性格が壊れてしまいます。

キャラクター設定は、つい勢いで作ってしまいがちなんですけど(ボクがそうでしたね)。笑

バランス感覚がとても大切です。バランスというのはストーリーとの調和と意味づけです。

激しい性格のキャラを描きたいと思った場合ストーリーの目的とマッチしていないことがよくあります。

間を置きながら、慎重に性格を固めていきましょう。

関連記事:キャラクターの劣化現象に注意

まとめ

★性格を考える時、主人公の目的に対して、賛成派か反対派か?を考える。
★賛成派ならば、どのような切り口で主人公と関係するのかを考える。
★主人公と関わる上で、どんな性格にしたら適切かを考える。
★役割を考慮して、適正な性別を決めてから台詞を考える。

キャラクター設定の内、性格の決定は、物語に必要なキャラであるかを考えていくことがコツです。

人類の性格の種類として、米産業心理学者デビッド・メリル氏とロジャー・リード氏の研究で、代表的な4つの性格が上げられています。

①全体を洞察できるリーダー的性格
②周囲を配慮し感覚的に行動的性格
③安全と正確を重視する分析的な性格
④個性的で温和なムードを大切にする協調的な性格

是非、参考にしてみてくださいね。

★性格4種一覧
ドライバー型タイプ
エクスプレッシブ型タイプ
アナリティカル型タイプ
エミアブル型タイプ

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