サブキャラをストーリーに絡ませる
前回、紹介した内容は、メインキャラクターは、
・ライトヒーロー(主人公)
・ダークヒーロー(ラスボス)
の2人でした。
サブキャラは、主人公の目的(ゴール)を果たすための、賛成派(協力者)と反対派(敵対者)に分かれます。そして、脇役は遊び程度に増やしてもいいけど、調味料はかけすぎないようにする、ざっとまとめるとこんな感じでした。
ということは、
サブキャラを増やすか減らすかで、ストーリー全体のボリュームが決まってきます。
サブキャラが増えてくると、ストーリーがどんどん延長しますし、少なければストーリーが短くなります。
サブキャラの増やし方の基準としては、主人公の目的に応じて必要な分だけ増やします。
ところが、
長編にしても短編しても、サブキャラをどのようにストーリーに絡ませて、何人増やせばよいか、いまいちわかりませんよね?
初心者の方のほどんどが、この設定で悩みます。
これは、創作前の3つの決め事の中の、①誰?が、③どのように?がヒントになります。
サブキャラを、主人公にそのまま代入して、サブストーリーを作ればよいのです。②なぜ?は、主人公の目的で設定されているはずですから、一つは主人公の目的のためになります。
実は、このサブキャラにも主人公とは異なる目的があります。主人公の目的(ゴール)に足並みそろえて、「協力してやるぜ!」「俺に任せろ!」的なお人好しばかりではありません。
サブキャラにも悩みもあり、人に言えない秘密もあったり、難しい問題も抱えています。それを解決していくのも、主人公(あなた)です。
主人公がサブキャラの問題を解決したら、仲間にする必要もありません。それはそれで完結させるのがサブストーリーなので。
メインキャラもサブキャラも、物語は、結末は誰にもわかりませんし、読者も知りません。
作者であるあなただけが 絡繰りを知っています。
はい。そう考えていくと?
物語の終盤(クライマックス)で、主人公が解決したサブキャラを登場しても面白いかもしれませんよね。
ですから、結末から逆算して物語上のどの辺にサブキャラを配置すればよいか、考えやすくなりませんか?
あなたはこれまでに、サブキャラの設定を先に考えてから物語に絡ませていたと思いますが、逆です。
主人公のメインの結末を決めてから、サブキャラ(サブストーリー)を考えるとよいと思います。
つまり、本編の結末から逆算して、クライマックスに行きつくために、必要なキャラを登場させた方がサブキャラは作りやすいんです。
結末に合わせてサブキャラをつくれば、必然性と役割(価値)を設定しやすくなるということです。
ただ何となく、増やせばいいじゃん!というノリでも構いませんが、あとあと悩みの種になっちゃいますよ?
「・・・・このキャラどうしようか?」
ってな迷いがあれば、そのサブキャラがそもそも何の為に存在させているのか、もう一度考え直してみる余地はあるかと思います。
サブキャラを登場させるための手順は、
①主人公の主要目的に対して賛成派か反対派かはっきりさせる。
②どのように主人公の主要目的に
・協力して主人公の目的(ゴール)に進むか?
・主人公の足を引っ張って邪魔をするのか?
という終盤につなげられるように設定します。
③サブキャラの能力や性格などはあとで設定する
このように、サブキャラを必要なところに、必要な分だけ増やしていくことで、物語をスリム化させることができますよ。
あなたの創作を応援しています。
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