良い完璧主義と悪い完璧主義
最近、芸能人の悲しいニュースが多いので、今回、創作に関しての完璧主義について考えてみました。
この言葉。ストイックな作家さんにとっては、どちらかというとネガティブな印象を持つかもしれません。
不適応な完璧主義は、自分を追い込むことで、結果的に自分で自分を酷使するループを作ります。
不適応完璧主義とは・・・
・自分にとって高すぎる目標を目指している。
・常に人からの評価を気にしている。
・失敗を過度に恐れている。
・妥協できず自己批判的。
ドキィィィ!!!((( ;゚Д゚)))
正直に申しあげますが、すべて筆者(ボク)の過去話にあったことです。はい。今、自分に口すっぱく言い聞かせるように綴っております。
さて。一方、適応的な完璧主義とはどのようなものでしょうか?
適応完璧主義とは・・・
・高い目標は持っているけど、達成のために無理はしないことを徹底的に考え抜く。
・他人からの評価を気にしすぎないことだけに徹底的に集中しまくる!
・積極性・計画性・柔軟性をもって行動することを徹底的に追求しまくる!
いかがでしょうか?完璧のベクトルをちょっと変えてみるんですよ。
[fuki-r]それは、徹底的とは言えません!創作に妥協は許されませんよ[/fuki-r] [fuki-l]結局、甘えじゃないですか?[/fuki-l] [fuki-r]無理でもしないと気分が上がらないんですよ![/fuki-r]確かに、、
文章や絵の精度が高く最後まで手を抜かない!読者の信頼を裏切らない!なるほど。これは、創作魂として素晴らしいものです。おっしゃるとおりです!
あなたの責任感の強さと向上心の表れにちがいありません。
ですが、ダメな部分ばかりを見て、自分を追い詰めるのはよくありません。それは不適応だと言えます。
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「完璧でなければ意味がない」という考え方も不適応です。
クオリティーを無理に追求しすぎると・・・
・失敗が怖れるようになる
・創作時間がかかる
・視野が狭くなる
・中途半端が許せなくなる
・タッチの柔軟性がなくなる
というような状況に追い込まれていきます。
「一つでも失敗したらもうおしまい…」的な発想ばかりしていると、創作中に燃え尽きてしまう可能性が高いでしょう。
他の物事に対しても、気軽に取り組めなかったり、うまく気分の切り替えができなくなったり、楽しむことに乏しくなったり、不適応完璧主義は何かと不自由な点が多いのです。
その点、適応完璧主義は自由度は高いですよ。
・イライラが減る
・プレッシャーから解放される
・生産性が上がる
・のびのびと創作できる
など。
では、この適応的完璧主義になる方法を、ざっくりご紹介します。
①加算方式で頑張れた点をみつける。
②「ま、いっか」を口癖にする。
③結果を手放す。
④自分の普通(常識)を客観的に見る。
①加算方式とは?
100点中、-10点と自己評価しがちです。すると「90点か、ちくしょう!まだまだだ!」・・・とマイナス発想になりやすくなります。なので、100点を0(ゼロ)の基準で設定するんですよ。
0ゼロ基準が100点ですから、+10、+20・・・と、どんどん頑張れた点を探し、加算することに集中できるので、前向きな評価ができるようになります。
②「ま、いっか」とは?
「ま、いっか」という言葉を使うことで、ガチガチな脳に協調性ホルモンが分泌されます。おそらく「いい加減」というニュアンスで捉えられがちな内容に聞こえますが、本気じゃなくても大丈夫です。
口癖にすることで「すべて完璧である必要はない」と感じるようになりストレスをやわらげてくれます。試しに言葉にするだけでいいんですよ。「言葉を出した時点で負け犬だ!」と考えるのではなく、大木のような強さではなく、竹のような靭やかな心(やわらかくかろやかで頑丈な心)の強さを持つことをイメージしてください。きっと表情が固くてカサカサだったお肌もしっとりになります。
③結果を手放すとは?
頑張るだけ頑張ったあとは読者に委ねることです。どうしても全力投球する分だけ見返りを求めてしまうのが人間の性(サガ)です。難しいかもしれませんが、成果が表れない=すべてダメダメということではないと思います。
正しいか間違っているか結果はわからないんです。成果がでなかったにしても、最善の努力はいつか必ず後に繋がります。
進撃の巨人のリヴァイ兵長の名言「俺にはわからない、ずっとそうだ・・・自分の力を信じても・・・信頼に足る仲間の選択を信じても・・・・・・結果は誰にも分からなかっただから・・・精々・・・悔いが残らない方を自分で選べ」です。
つまり、結果は成るようにしかならないし、わからない。これが全てだと思います。
完璧な選択で、完璧な結果を目指して努力することはよいことですが、まだ結果が現れていないのに、「結果を出さないと意味がない」と自分を責めながらの創作は避けるべきだと思います。
④自分の普通(常識)を客観的に見るとは?
自分の「普通」(常識)は、他者にとって「かなり高水準かもしれない」ということを認識することで、強固姿勢を和らげる効果があります。上には上がいて、下にも下がいる世の中は相対的だということを、認識することです。
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また、創作には最初と終わりがあります。ガチガチにならないように、一つの作品に対して、どれくらいパワーを消費するのか、あらかじめ把握するのも手です。
つい、最近、ボクが親しくしている創作仲間と、久しくお会いしたのですが、
「これ、最後まで全部、描きあげられるかな?」
「描きたいことは山ほどあるのに、時間が足りないんだよね」
「死ぬまでには、絶対に描きあげたい!」という質問に対して、逆に質問したのですよ。
この長編作品は、あと何話くらいありますか?と。途中までの原稿を見せてもらったんですけど、十分クオリティの高い作品でした。
ボクは、ぶっちゃけ、これだけのものが描けて楽しむことができれば、全部仕上げられなくてもよいと思ったのですが、何が何でも最後まで描きたいという情熱はすごいなと思いました。
でも、方向性・計画はざっくりと決めていた方が、余分なストレスから解放されると思います。もし、長編作品で迷うところや、作品のボリュームについて悩みがあれば、下記の記事もご欄くださいね。
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「達成はいついつまでに!絶対に!」確かに、鼓舞されてパワーが出とは思いますが、不適応完璧主義に縛られないように気をつけてほしいです。
ですが、強固な精神力と気合だけでは、無駄に自分を痛めつけるだけかもしれませんし、今意気込んでいる(躁状態のような)だけという可能性もあります。
それとボク個人的に申し上げたいのは、休日の予定を入れたり余暇を楽しむことさえできないほど、創作に打ち込むのは体の毒です。
晴れの日には、外へ出かけることをおすすめします。せめて外の空気に触れてください。スマホを持たずに近くの公園のベンチで20分ほどボーっとしてみてください。
自分を追い込んで痛めつけて、必死こいて身を粉にする必要があるでしょうか?
精神的にしがみつくのではなく、肩の力を抜くイメージで、しがみつく対象から手放ばせた分だけ、柔軟なアイデアや発想が豊かになりなりますよ。
以上になりますが、適応完璧主義という観点を持って、創作に役立てていただけたら嬉しいです。
真面目で責任感の強いあなたが、柔軟性や適応力を身につければ、きっと鬼に金棒です。本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
あなたの創作を応援しています!
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