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アイデア出しは非論理的に!アイデアまとめは論理的に!

2020年6月4日

豆電球の周りに複数のコメント

物語のアイデアが思い浮かばない、何を書いていいかわからない時、いつもどうされてますか?

思い浮かぶまで待ちますか?

いえいえ。時間がもったいないです。笑

何もしないより、何でもいいから単語一つでも書き出した方がよいと思います。書き出した文字を見るだけでも、浮かびやすくなりますよ。

本当です。

アイデアを出す際に気をつけるべき点ですが、


名無しくん

ベタなアイデアだなぁ


名無しさん

面白そうなものが浮かばない気がする


名無しくん

発想がしょぼ過ぎ!

・・と否定から入り自虐パターンを繰り返してはいけません。

そのアイデアを何かに活かせないか?
どうすればアイデアが形になるか?

・・・と前向きに考えていきましょうね。

さて。アイデアを形にするには、必ずと言っていいほど中心テーマが必要になります。

思いつくままのアイデアの中から、作品テーマ(あなたの考え方やエッセンス)を絞りだしていきます。

そのテーマが絞り出せれば、強いキャラクター(主人公)やドラマを生み出せます。

そして物語の一貫したメッセージ性をクライマックスまで紐付けしていけるはずなんですよ。

まぁ・・・とは言うものの。

それでも、作品の中心テーマが見えてこないというのは、いったい何が原因なのでしょう?

ボクが思うに、ぶっちゃけアイデア出しが少ないのでは?と。

ちょっとシビアな言い方かもしれませんが、アイデアが少ない分、判断材料が少ないので、当然、主人公が何を行動するのか発想すらできない状態なんです。

主人公という概念も薄いですし、仮に存在しても目的もなければ理由も思い浮かんでこないと思います。

つまるところアイデア出しのアウトプットが不足していることが原因だと考えられます。

・・・というわけで、理屈なしにとにかくアウトプットです。

物語を促進させるための「これだ!」「いける!」というバリューが見つかっていないので、当然主人公だけでなく、それを囲むキャラクターや敵対者のパワーが足りないんです。アウトプット量を増やしましょう!

何でもいいんですよ。気楽にいきましょう!

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名無しさん

って言われても出てこないもんは出てこないですよ


名無しくん

アウトプットしろと言われると余計に出てこなくなる


名無しさん

そんなことをして良いアイデアが浮かぶとは思いません

ですよね。
でも、いきなりストーリーの要約文を作ろう!と申し上げているのではなく、たった一個のキーワードだけでいいんです。

単語一つでも構いません。意味がなくてもいいんですよ。あくまで切り口ですから。

例えば、
あなたがふと、窓の外を眺めて、つばめが飛んでいるのを発見したら、“つばめ”がキーワードです。
TVニュースを見てたらコロナ感染の情報を聞いたら“コロナ”です。

はい。出てきましたね!
①つばめ
②コロナ

2つのキーワードがアウトプットしました。

このように、あるキーワードが思い浮かんだら、それに関連する言葉を紙に書き出してください。

では。一つ一つ膨らませていきますよ。

例えば、
①つばめ
→鳥類→絶滅危惧種→狩り→繁殖→屋根→巣・・・
②コロナ
→感染→予防→パンデミック→マスク→インフォでミック→ウィルス兵器→クラスター→消毒・・・

あなたがバトル物が好きなら、世界各国が陰謀を巡らす愚かで不毛な戦争が、物語をつくる背景となり舞台設定ともなりうるかもしれません。あるいは、つばめが繁殖することとウィルス兵器をつなげても面白いかもしれません。

このように、アウトプットされたキーワードを可視化させると化学反応が起こりやすくなります。

これも創作の内です。

面白いとか、面白くないとか理屈抜きでガンガンアウトプットしましょうね。とにかく非論理の世界ですから、できるだけ頭を柔らかく、なるべく多く書き出してください。

関連記事:着想のコツ

・・・できましたか?以上がアイデアの出し方です。

さて。
ここからは論理的にアイデアをまとめていきますね。

まず①のつばめよりも、②のコロナの方が連想されるキーワードが多ければ、物語にできる可能性が高いと言えます。

なので、②のコロナに注視しましょう。つばめは、いったん頭から切り離し、スライド式に、次!はい次!という感じでサクサク進めます。

関連記事:ストーリーアイデアをピボットする

コロナというキーワードから中心テーマ(本質的課題)を抽出していきます。これは作文の作り方に近いかもしれません。

具体的な方法は、イフです!

もしも~ならば・・・~とすれば・・・
というIfのことで仮説をイメージします。

ちなみに、テーマという言葉の意味を多くの方が誤解されているので、少し突っ込んでみますよ。

よくコロナから何を学んだか?あなたに関わる身近な人の声を聞いたり、世界がどのように変わったのか?ちまたのニュースではコロナのおかげで経済が打撃を受けたりしました。

つまりコロナは題材で、テーマ(あなたの捉え方や考え方)ではありません。


名無しくん

うわっ超めんどくせ!


名無しさん

ていうか、うざ!

はい。もう少し頑張って、自分に当てはめて分析してみましょう。

では、もしあなた自身が知らずにコロナウイルスをばらまいていたら?

恋人や愛する家族、信頼する友人たちはどうなりますか?

あるいは善意を持って情報を流しているつもりが、もし誤った情報を流したとしたら?多くの人がマスクを買い集めるなどインフォデミックが拡散されたら?

このように、切り口(コロナ)から仮説を立てて当事者意識を持つことが大切です。

更に、人と人との関係に着眼していけば、ストーリーの骨格が見えてきます。

人間とは、命に関わる危機に見舞われた時にどのような心理が働きどのような行動をとるのか?

いかがでしょう?ドラマのような形がぼんやり見えてこないでしょうか?

例えば、愛する彼女(彼氏)を助けようとするけど、返って害を与えてしまう切ない物語。

・・・とか。

コロナというキーワードから膨らませますが、自分の興味がある事と紐づけることが、アイデアをまとめるコツです。

複数のアイデアを、おむすびのように握って、丸く形を整えるように、ヤンワリまとめていきます。

ヤンワリといっても、あなたの中心的テーマ(本質的課題)を忘れずにです。

アイデアをストーリーに落とし込む論理能力は、鍛えればできるようになります。

例えば、
冒頭シーン(脅威・危機の暗喩)→IFもしも
・彼女(彼氏)にウィルスにさらされる
展開シーン→あなたが何故それを行うか?どう行動するか?
・決死でワクチンや特効薬をつくる
・邪魔する者、協力者、裏切り者、援助が現る
クライマックス→あなたが描く中心的テーマ(本質的課題)
・問題解決に向かって判断・行動を描く

セントラル・クエスチョン(主人公の問題)は、読者に対する問いかけと同時に、あなたと主人公の意志が重なり合わさっていることが大切です。

主人公とあなたは本質的には同じ存在です。

主人公は、どこまでもあなたの考え方(目的・動機・理由)となり、読者に臨場感を持って伝えられるようになると思います。

最後になりますが
アイデア出しは気楽にアウトプットして、アイデアをまとめるには、IF(もしも~)を使ってインプットです。

アイデアや発想をごっちゃにせず、この2つの考え方を使い分けていきましょう。

ちょっと周りくどい解説だったかもしれませんが、作品テーマの抽出作業の参考にしていただけたら嬉しいです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。あなたの創作を応援してます!

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