屋・坊・虫でキャラを考える
いつも創作お疲れ様です。
「主人公の性格が思い浮かばない・・・」
「しっくりこない・・・」
「どうやって考えればいいの?」
今回は、そんなお悩みを抱えている作家さんに向けて、キャラクター設定のヒントをお届けしますね!
キャラクター作りに悩んでいるあなたへ!
結論を申し上げますと、それはズバリ「◯◯屋・◯◯坊・◯◯家」でキャラを作ることです。
『あらしの夜に』で有名な絵本作家・木村裕一さんが提案する方法のひとつが、まず「◯◯屋・◯◯坊・◯◯家」というリストを作ることなんです。
例えば…
- ◯◯屋 → さびしがり屋・がんばり屋・のんびり屋
- ◯◯坊 → 甘えん坊・怒りん坊・あわてん坊
- ◯◯家 → ぼうけん家・愛妻家・けんやく家
もっとたくさんあるかと思いますが、このようなキーワードをピックアップすると、キャラの性格だけでなく「過去の背景」や「葛藤」そして「ストーリー展開」のアイデアも自然に浮かび上がってきますよ。
例1:さびしがり屋のキャラ設定
★ さびしがり屋の特徴
- 明るく人懐っこいけど、実は孤独が苦手だったり
- ひとりになると不安が押し寄せてくる
- 人に気にかけてもらいたくて、つい大げさに振る舞う
▼ 葛藤やテーマのポイント
どれだけ周りに人がいても「本当の寂しさ」は消えない。 人に依存しすぎると、束縛や嫉妬が生まれがち。 そんな自分を変えたいけれど、どうしたらいいかわからない。
▼ ストーリー展開のアイデア
- 成長のきっかけ:誰かとの出会いを通じて「一人の時間を大切にすること」を学ぶ
- クライマックス:自分の寂しさと向き合い、本当の意味で「心の成長」を果たす
例2:がんばり屋のキャラ設定
★ がんばり屋の特徴
- 何事にも手を抜かず、完璧を目指す
- 自分に厳しく、他人にも頼れない
- 努力家だけど、気づいたら疲れ果ててしまう
★ 葛藤やテーマのポイント
「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込みすぎる。 人を信用できず、すべてを一人で抱え込んでしまう。 でも、本当にそれでいいの?
★ストーリー展開のアイデア
- 成長のきっかけ:チームワークの大切さを知る出来事が起こる
- クライマックス:「人に頼る勇気」を持ち、仲間と共に目標を達成する
キャラクターの深みを増すために
キャラ設定を考える際に、以下のポイントを意識すると、より深みが生まれます。
1. 性格の長所と短所を考える
どんなキャラにも良い面と悪い面があります。 例えば、「さびしがり屋」の長所は人に優しくできることですが、短所は人に依存しがちなこと。
2. 背景となるエピソードを作る
なぜその性格になったのか? 例えば、「がんばり屋」は幼少期に両親が厳しく、期待に応えようと努力するうちに完璧主義になったなど、という背景を考えると説得力が増します。
3. 成長要素を組み込む
物語の中でキャラがどう変わるのか? 例えば、さびしがり屋が「ひとりでも大丈夫」と思えるようになったり、がんばり屋が「人に頼る大切さ」を知るようになると、読者も共感しやすくなります。
人は前向きな面だけで成り立っているわけではなく、誰しもが必ず弱点やネガティブな部分を抱えています。どんなに明るく魅力的な主人公でも、欠点があるからこそリアルであり、それを丁寧に描くことで人間らしさが際立ちます。そうした弱点に読者が共感することで、物語に深みが増し、クライマックスではキャラクターに強く感情移入する人も現れるでしょう。
プチ実践!キャラ作りワークショップ
最後に、あなたのオリジナルキャラを作る練習をしてみましょう!
例えば…
・キャラの基本的性格を決める(◯◯屋・◯◯坊・◯◯家を使う)
・なぜその性格になったのか、過去のエピソードを考える
・現在抱えている葛藤を考える
・物語の中でどう成長していくのかを決める
「ひねくれ屋」のキャラを作る場合
・過去:子どもの頃に期待を裏切られ、人を信じなくなった。
・葛藤:本当は誰かを信じたいけど、素直になれない。
・成長:ある出来事を通じて、他者と心を開くようになる。
このように、キャラを作る練習をしてみましょう!\(^0^)/
また、人類4つのタイプ(ドライバータイプ・エクスプレッシブタイプ・アナリティカルタイプ・エミアブルタイプ)と組み合わせても、さらに深みが出るかもしれませんね。
キャラ作りは奥が深いですが、少しの工夫でグッと魅力的に作れるようになります。 ぜひ、この方法を活用して、オリジナル溢れる素敵なキャラクターを生み出してくださいね!
あなたの創作を応援しています!
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