キャラの名前の付け方
名前は大きく分けると日本人名、外国人名になりますが、ぶっちゃけ適当につけても構いませんが、やはり読者から覚えやすく馴染みやすい方が良いですよね?
覚えやすい名前の方が、読者もストレスなく読めますから、まずは短くて、ゴロがよくて、呼びやすい名前からいきましょう。まずは外国人名からいきますね。
短くて呼びやすい語呂
〝ペ〟とか1文字の名前って、さすがに、ほぼ見かけませんよね。(なくはありませんが、逆に覚えにくいかもです)
通常、5文字以下からが妥当かと思います。
では、5文字以上の名前を適当に考えてみました。
・アルフェネメシス
・エルドリアデラ
・ルファネドルク
・サルマドリア
まぁ、地名とか組織名ならかっこよくていいかなという感じですが、人物名は、4文字よりも3文字、3文字よりも2文字ということで、字数が少ないほど覚えやすいです。
でも、あなたもおわかりのように、すでに数々の作品の中から登場するキャラ名がかぶる可能性は高いので、仮ぎめして、後でネット検索でチェックしてみましょう。(有名キャラは避けてくださいね)
名前のニュアンスで考える
いくら覚えやすいからといっても、響くニュアンスが悪いと親しみさが欠けてしまうので注意しましょう。
例えば、清純な女性キャラの名前の案を出しました。
セビル→×
セイル→○
〝せびる〟というのは、悪くはないのですが、日本語の意味では〝誰かに無駄にねだる〟を連想させてしまいますよね?
なので、あまり清純なキャラの名前は適さないように思えます。
そう考えた場合、〝ビ〟の濁音文字を変更する余地が出てきます。
まったく異なる字ですと印象が変わってしまうので、「あかさたなはまやらわ」の子音を変更するだけでご覧のように
ビ→☓
イ→◯
セイルの方が清潔感や清涼感があってシックリきますね。
他のキャラも考える際にも、それぞれを差別化するために、濁音や、促音(ッ)、長音(ー)などをうまく取り入れて名前を考えてみましょう。
頭文字は重ならないように差別化する
個人的にスターウォーズエピソード7・8・9の登場メインキャラ名が、主人公のレイと、悪役のレンでした。ちょっと惜しいなと思っています。(ボクが間違いしやすいだけなのかもしれませんが)
「レンとレイ・・・あれ?どっちだっけ?」とならないように特に主要キャラと関わるサブキャラは名前を差別化させ、読者目線で優しい省エネ対策を意識して下さい。
複数のキャラ名を考える時は、頭文字がかぶらないように、あ、か、さ、た、な、は・・なるべく子音を活用して下さい。
例えば、
主人公→アリス
ヒロイン→アイル
これは、頭文字がどちらもアで、しかも字数が同じですよね。
読者が勘違いをしたり覚えにくいかもしれません。
主人公→アリス
ヒロイン→セイス
まぁ、さっきよりは良い感じじゃないでしょうか。
でもですね、語尾に注目してください。
どちらもスです。重要なメインキャラですので、印象が重ならないようにすることが上策だと言えます。
例えば、
主人公→アリス
ヒロイン→セイル
はじめより、かなり差別化されてきましたよね。
でも、ボク的にはまだまだ納得レベルじゃありません。
まず、アリスって結構ありふれているじゃないですか。不思議の国のアリスを連想させるので、真ん中の字を〝ミ〟にします。
主人公→アミス
ヒロイン→セイル
いかがでしょう?少し主人公らしい名前になってきましたね!主人公の名前はこんなところでしょう。
更にヒロインを3文字から4文字に変更してみましょう。
〝セ〟と〝イ〟の間に〝ネ〟を挿入します。
主人公→アミス
ヒロイン→セネイル
んんん?ちょっと呼びづらいですね。
仮に、アミスがセネイル!と叫んでいるシーンを想像してみましょう。
「セネイルゥゥゥゥゥ!」
んー。ちょっと舌を噛みそうです。
あともう一息!〝ネ〟を〝レ〟に変更してみましょう。
主人公→アミス
ヒロイン→セレイル
セレイルとセネイル、セレイルとセネイル・・・・・
あなた的に、どちらが呼びやすいでしょうか?
ボクはセネイルより、セレイルの方がスッキリ呼べる気がします。響きも良さ気です。
でも、キャラの性格がもし穏やかなタイプなら、語尾の〝ル〟を〝ヌ〟に変更してみます。
セレイル→セレイヌ
「セレイヌゥゥゥゥゥ!」
かなり呼びやすくなりました。気にいらなければセレイルに戻しても良いでしょう。
いえ、意外と長音を入れた方がよさ気ですね。セレーヌと。
主人公→アミス
ヒロイン→セレーヌ
はい。これで決定!!!・・・・っていう感じで、ボク的にはしっくりいくレベルになりました。
はじめは、アリスとアイルでした。ほら全然違うでしょう?
そのように差別化と、響きと、呼びやすい名を意識して名前をつけてみましょう。
名前に意味を持たせる
そして〝名前に意味を持たせる〟です。
特に主要キャラの名前に関して言えば、連想する言葉と混ぜ合わせるとよい名を生み出せます。
例えば、主人公は、爽やかでかっこよくて強くて、神がかり的な名前にしたい場合、
・アキレスというギリシア神話に登場する名前
・8月のオーガスト
・神国論を唱えたアウグスティヌス
これらを合体させて〝アーギヌス〟
「いや、アンギヌスの方がゴロがいいかな?」
「いや、エヴァのロンギヌスの槍と被るしアーギヌスでいいのか…」
という感じで決めます。
これは、読者に向けてというより、作者自身が思い入れという意味合いが強いかもしれません。
つまり、主人公の名前に自分の魂を入れてあげるんです。
もちろん、主役の名前の方をじっくり時間をかけて考えた方がよいと思います。
日本名を考える場合
日本名を考えるコツとしては、苗字よりも名前の方を先に考えることをおすすめします。名前が決まれば、苗字が考えやすくなるからです。
でも、名前と考えるといっても、何もないところからでは難しいので、ボクなりにですが、頭文字からくる子音のイメージを表にしてみましたので、参考にしてみてください。
子音 | イメージ | 例(男女) |
あ行 | はっきりした | あきら・いさむ・えみ・あやか |
か行 | しっかりした | きよし・くにお・きえ・かなえ |
さ行 | さわやかな・俊敏さ | しゅんすけ・そうた・しおり・さやか |
た行 | かたさ・頑丈な | だいき・たいせい・ちさと・つばさ |
な行 | なめらかさ | なつき・なおと・にいな・ののか |
は行 | 華やかさ | はると・ひかり・ふうか・ほのか |
ま行 | かわいらしさ | まこと・みつる・みゆ・ももか |
や行 | やさしさ | やまと・ゆうご・やよい・ゆき |
ら行 | おもしろさ | りきと・れん・らいか・るみ |
わ行 | かわった | わたる・わこ |
あなたがイメージするキャラクターが、例えば、頑丈で、やさしさを兼ね備えた者であれば、た行(たちつてと)と、や行(やゆよ)を組み合わせて「ちよや」とか「たつよ」など。(んーいまいちかな?)ってな感じの使い方になります。
苗字も、同じふうに、しっかりした「加藤」とか、かわった「渡辺」など、名前のイメージの要素とマッチするフルネームを考えてみてください。イメージはボクの主観ですので、あなたの感覚とちがっていたらごめんなさいね。
以上が名前の付け方でした。参考にしていただけたら嬉しいです。
あなたの創作を応援してます。
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