思いつきと着想のちがい
突然ですが、小説・漫画のネタ探しの際に、アイデア出しにおける2つの違いを明らかにしておいた方がよいと思いました。
ボク自身も、よく思いつきに物語のアイデアを考えては頓挫して、いらぬ苦労ばかりしてきました。(恥ずかしいですが・・・)
今日の結論としては、
・思いつきはすぐに流れる
・着想はつながりがあるから流れにくい。
です。
ボクがおすすめする基本的なアイデアの出し方は、創作前の3つの決め事(要約文)から、物語に必要なアイデアだけを収集する手段を使ってますので、あまり迷わなくなりました。
[fuki-r]え?それマジすか?[/fuki-r]はい。迷わないです。実際、本当です。
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そう。一番、たいへんなのは、白紙ベースからアイデアを出す作業です。(まぁ、楽しいですけどね)
〝思いつき〟で物語のアイデアを出しても、ぶっちゃけ面白ければよいと思います。
ただ、〝面白い〟というのは、読者にとって面白いのかはわからないものですし、そのアイデアを種として、うまく発展させていくことが条件ですから、その面白さを決めるのは、今後のストーリーづくりや場面展開次第になると思います。
突発的に浮かぶアイデアは、確かにパワーやインパクトがあります。
特に、キャラの台詞やシチュエーションシーンです。どこから湧き上がってきたのかわからないけど、
「とにかくこれは絶対にいいアイデアだ!」
「どうにかして形にしてみたい!」
と熱く燃えている内はいいんです。
ですが、形にするまでにパッション(情熱)がすり減っちゃうんですよ。
では、あなたが、昔、青臭かったボクのように苦労させたくないので、そのアイデアの活かし方を少し教えます。
まずあなたが、何故?そのアイデアが面白いのか?ということを言語化します。
はい。皆さんとてもお熱い(パッション)ですね。
この、WHYエンドレス方式というのは、あなたが思いついたアイデアが何故面白いのか?を追求することで、形にする一つの方法です。
そして、何より大切なのは、その理由が、結末にむすびつくまで深堀りしていかないといけません。
物語としては、まだ、ぶつ切り状態だからです。
関連記事:結末の決め方
何故?何故それが面白いの?ではそれは何故?・・・・という感じで、
最終的に自分が何が描きたいのか?
何を表現をしたいのか?
それが、わかれば要約文を作ることができます。
ただし、最初に思いついたアイデアの新鮮さは、結末に結びつくまでに、鮮度を失っている可能性が高いです。
新鮮さがなくなれば、つぎの新しいネタ(新作)を探すという心理が働き、思考がクラスター化されます。
つまり、思いつき型のアイデアとは、想像以上に流されやすいということです。
その時の気分の波であったり、一つのエピソードだけに執着があって、もったいなくて頭から捨てきれなくなってしまい、創作の躍進を鈍らせます。
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一方、着想型のアイデアとは、色々と物を調べしたり、見たり、誰かに聞いたり、自ら感じた内容を書きまとめたり、いわゆる教養の土台があるんですよ。
着想とは、その対象(既存のアイデア要素)があってはじめて生まれるものです。
いわば、〝再発見〟なんですよ。
〝こうだったんだ!〟〝なるほど~〟〝これいいかも!!!〟ってやつです。
つまり、いいアイデアが浮かんだ(着想)!というのは、思いつきではなく元々あったアイデア要素から発展させたり、連動させたり、つながったことを指します。
あなたが、過去から形勢されてきた価値観の母体の中で化学反応を起こしているんです。
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ある一定以上の集積データがあって、ある日、急に思いつくんですよ。それが着想の正体です。
IT用語では、インテグレーション(統合)という呼び方があります。要素と要素が組み合わさり、ひとつの有機体となりますから頑丈で流れにくいです。
流れにくいということはカオスにならないということです。
カオスどころか、〝あれもだ!〟〝これもそうだ!〟〝そうか!これだ!〟〝これでいける!〟って言うロジックツリーによって、インスパイア状態(ひとつの結末に向かってインテグレーション)していきます。
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思いつき型アイデアは、0から1です。
しかし、着想型アイデアは1から2でインスパイアされた状態です。一つのテーマから積み重ねて出てきた発想が、着想型アイデアです。
全体的につなぎ合わせてみれば、ゼロ状態からのアイデアだと言えるかもしれません。
少しわかりづらいお話で申し訳ありませんが、この内容を意識してネタ出し・ネタ探しをしてみてくださいね。
以上になりますが、思いつきと着想のちがいを解説してみました。
新鮮で良い発想、アイデア(着想)の天使が舞い降りますように。
あなたの創作を応援しています。
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