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冒険物語を描く人は必須!ヒーローの成長を楽しもう!

地図のバックグラウンドと剣

いつも創作お疲れ様です!

今回は、アメリカのストーリー研究家ジョーゼフ・キャンベルが考えた物語のパターンについてご紹介しますね。

あなたは、「ヒーローズ・ジャーニー」(英雄の旅)って聞いたことありますか?

結構、有名なワードなんで、ぜひ覚えていてくださいね。

これは、映画や本、漫画、小説、聖書の神話など、いろんな物語に共通している構造なんですよ。

ひらたく言えば、ヒーローが冒険を通じて成長していくお話の流れを表しているんですよね。

ヒーローの葛藤(普通の世界からのスタート)

まず、ヒーローは普通の世界、つまり日常生活にいるんだけど、周りになじめなかったり、大きな問題に直面してたりしています。

例えば、
学校で友達と仲良くできなかったり、学校のテストが近づいているにもかかわらず、まったくやる気がでないとか、外野から馬鹿にされたり両親との問題に悩んでいたりすることなど。

読者は、そんなヒーローに共感し、物語に引き込まれていきます。ヒーローは、周りの同調圧力や決められたルールに抵抗したり、矛盾や疑問を抱えるような存在で、彼の人生には何かしらの対立があって、それが葛藤や対立の原因となります。

冒険への誘い ~外圧影響と内面の葛藤~

さて、次に外からの影響、つまり外圧や自分の気持ちがヒーローを冒険に向かせます。

例えば、
友達からの誘いだったり、偶然、ミッションが降ってきて、自分の目標や夢を追いかけたいという気持ちによるきっかけなどで、ヒーローを冒険心駆り立てます。

でも、最初は未知の世界に対して怖がって、冒険をやめようとすることもあります。つまり、冒険に対する拒否です。しかし、このとき、サブキャラクターが登場して匕ーローを励ますタイプだったり、逆に心配したり引き止めたりするタイプが必ず現れます。

脇役の重要性~友だちの存在~

ここでちょっと一息。脇役っていうとサブキャラクターなんですが、まるで友達が「大丈夫だよ、行こう!」って背中を押してくれるタイプと。逆に「やめとけ、危ないぞ!」って言うタイプもいるんだけど、どっちも大事な存在なんですよ。まるで、学校の遠足で「お菓子買ってきたぜ~♪」「先生が500円以内って言ってたけど、ろくなもん買えねーよ」ってな感じで、押したりひっぱったりする存在が必要になります。ヒーローは冒険するための検討材料にしてもよいかもしれません。

関連記事:脇役の増やし方

賢者との出会い(冒険の準備を整える)

その後、ヒーローは年上や目上の賢者、つまり協力者と出会います。この賢者は、ヒーローに冒険に必要な知恵や道具を与えてくれる存在です。

例えば、魔法のアイテムや特別なスキルを教えてくれたり、時には自分の中にある勇気や知恵を見いだしてくれることもあります。職員室の窓際に居たみすぼらしい歴史の先生から、とっておきの勉強方法を教えてくれるとか。

物語の最初の部分、いわゆるセットアップパートが終わると、ヒーローは普通の世界を離れて、新しい世界に入っていきます。これが「戸口の通過」と呼ばれる部分で、ヒーローが新しい冒険の世界に踏み出す瞬間なんです。

戸口の通過 ~新しい冒険の始まり~

ここで一つ、面白い例を挙げてみます。

例えば、映画『ハリー・ポッター』では、ホグワーツに入学する瞬間がまさにこの「戸口の通過」になります。彼は普通の少年から、魔法の世界に飛び込むことになります。

まるで、普通の学校から突然魔法学校に転校するような感じだね!(宿題が算数とかじゃなくて魔法の呪文だったら、意外とハマったりして!)

特別な世界での試練 ~仲間との絆を深める~

次の展開では、特別な世界で試練に遭ったり、仲間と一緒に冒険を進めたり、バトルを繰り広げたりします。ヒーローは、さまざまな試練を乗り越えながら成長していきます。

例えば、敵と戦ったり、難しい問題を解決したりすることで、仲間との絆が深まったり、自分の強さに気づいたりしてきます。

ヒーローが最大の試練を迎える(死の瀬戸際)

ヒーローが敵と戦うとき、どん底を味わう瞬間です。死ぬかもしれない状況に陥ったり、とてつもなく強敵と戦わせたりすることになります。まるで学校の運動会でリレーをするみたいに「バトンを渡すぞ!」って言いながら、仲間に助けてもらう感じです。もしバトンを手渡すのが失敗して落としたら、みんなで「うわっ、やっちゃった!」「これから、どうやって挽回する?」なんていうダイナミックで緊張感溢れるシーンを入れると盛り上がります。どんな物語においても、主人公が試練の渦で死んだかのように見せて、そしてまた生き返るシーンは、とても重要な要素なんです。

大きな恐怖との対面(新しい人生の始まり)

そして、ヒーローは特別な世界の中心で大きな恐怖に通過して、そこから新しい人生が始まります。勝利を収めた後、宝物、つまりアイテムやスキルを手に入れます。祝祭が行われ、「やったやったー♪」と大喜びして油断させるシーンをいれても構いませんが、再び宝(報酬)を失う危険が待ち構えていることも予告させ緊張感を煽っていきましょう。

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再び試練に直撃!(成長の瞬間)

その後、ヒーローは再び試練に直面して、何かを犠牲にすることで生まれ変わる瞬間を迎えます。

例えば、大切な仲間を守るために自分を犠牲にしたり、勇気を出して恐怖に立ち向かうことで、彼はさらに成長していきます。『スターウォーズ』では絶えずこのシーンが登場します。最後の戦闘シーンでルークがシスのレーザービーム光線で死にそうになり、一瞬、本当に死んだと思わせておいて、ダースベイダー(実の父アナキン)がシスを倒し、ルークは奇跡的に生き延びますよね。ルークはその体験をすることで、新たな自分に成長して生まれ変わっていきます。

これらのシーンはクライマックスともいいます。ここでの成長とは、もう一度、犠牲を支払うことで、再び死と再生の瞬間を迎えて、さらに高い次元の人間として成長して完成していきます。物語の葛藤や対立もようやくここで解決されます。まるで学校のテストで良い点を取るために頑張る感じですね。「もう無理!」って思うけど、頑張った結果が出ると、めっちゃ嬉しいですよね。主人公は冒険の体験で変化を果たし、特別な世界から出てくると、死の瀬戸際と再生のパターンが再び直面して生き返ります。クライマックスシーンの作り方がわからない場合、下記の関連記事を参照してみてくださいね。

関連記事:クライマックスの作り方

故郷への帰還長を喜ぶ人々 ~宝物をもって帰還~

そして最後には、成長したヒーローが宝を持って故郷に帰るか、そのまま冒険を続けることになります。故郷に戻ると、彼の成長を見た人たちが驚いたり、喜んだりします。まるで桃太郎の映画版みたいですね!親から「おかえり!100満点とったね!」って言われると、ヒーローも嬉しくなりみんなハッピーになります。宝は単なる知識や愛、経験のみの場合もありますが、主人公が人類に役立つ霊薬や恩恵を持ち帰られない場合は持ち帰られるまで冒険を続ける運命にあります。いわゆる続編ってやつです。ドラえもんののび太は、最初に招いた愚行をまた繰り返してしまう結末もありますが、ただ単に、そこに特別な世界が存在して、これからも存在することを知った、ということだけの場合もあります。

ヒーローズ・ジャーニーを活かして物語を作ろう!(まとめ)

というわけで、「ヒーローズ・ジャーニー」とは、物語の中でヒーローがどのように成長していくかを示す大事な流れなんです。

まとめますと、、、

日常世界にいるヒーローが、冒険への誘いを受ける。最初はしぶしぶ戸口の通過を果たすものの、試練、仲間、敵に出会っていく。もっとも危険な場所にたどり着いたヒーローは、最大の試練に打ち勝つ。そして報酬を手にいれ、ヒーローは自身の得た経験によって復活し生まれ変わる。そして自分の世界へや霊薬を持ち帰り(日常世界)に恩恵をもたらし帰還する。

この構造を理解すると、冒険物語が作りやすくなるかもしれません。映画や本の中でヒーローがどんな冒険をしているのかを考えながら見ると、もっと楽しめるかもしれないですね。

だから、あなたも自分の物語を作るときには、この「ヒーローズ・ジャーニー」を参考にしてみてね。創作を楽しんでくださいね!

もちろん、このガイドラインに従ってしまえば、ぎこちなく不自然な構造ができ、見え透いたお話になりかねませんので、いくつかステージを削除したり、必要に応じて追加したり、順序をいれかえて、あなたなりにアレンジしてみてください。

さあ、冒険の旅に出る準備はできましたか?あなたもヒーローになって、素敵な物語を作ってみましょう!他にも、いろいろな展開パターンはありますので、気になったら下記の関連記事の物語の展開パターンもご覧ください。

あなたの創作を応援しています。

関連記事:物語の展開パターン