結末を予測させないコツ(オープニング編)
ストーリーの結末が、予測できたらぜんぜん面白くないですよね?
そんなストーリーを作ってもあなたは楽しめないですし、当然、読者に作品の魅力を感じさせることは難しいです。
では、「結末をわかりにくくすればいいの?」といえば、ちょっとニュアンスが違います。
わかりにくくすると、おそらく読者が物語について来なくなる可能性が高いんですよ。
ここから本題に入りますが、
読者に目を引っ張り続けるためのツカミを考えます。
つまり、どうしたらどうなるか?が明確な要素や危機的状況のようなものです。
『進撃の巨人』であれば、〝壁が破壊されたら人類が食わて滅ぶ〟といった設定です。
まさに、「どうなっちゃうのだろう?」感を演出させましょう。
結末を予測させないようにするためには、オープニング(入口)がとても要になってきます。
入口は、〝わかりやすくする〟でしたよね?
いかに、①誰、②なぜ?主人公の目的がわかりやすいか?が重要でした。
でも実はですね。
入口をわかりやすくすると、実は、読者に何となく予測されちゃいます。
「ええ?それじゃダメじゃん!」
いえ。問題は〝ひっかけ所〟を作れるかです。
「ひっかけどころ?」
はい。これを一般的にセントラルクエスチョンと呼ばれています。
初心者向けストーリー作りのコツとして、こうしたストーリー作品としてのフックはめちゃくちゃ大事なんです。
小説を書くためのストーリー構成や、漫画のストーリーを考えるためのヒントを探している方にとっても、ここが最も大切な土台になってきますからね。
ストーリーは主人公を課題軸として、問題解決できるか?できないか?のどちらかです。
この課題の設定によって、読者の期待値をグンと上げられるのです。
ぶっちゃけなんですが、主人公の目的(ゴール)に対して、読者がイメージできる結末はだいたい決まってまして・・・
①ハッピーエンド
②バットエンド
の、どちらかになります。(当然ですが)
この①、②の結末タイプが簡単に予測できないように、解決のための条件を開示して引っかけるんですよ。
解決の条件が難しいと、読者の心理は以下のようになります。
「この主人公、大変なのに頑張っているなぁ」
「可哀想だなぁ」
「この先うまくいって欲しいなぁ」
「あきらめないでハッピーになって欲しい」
「最後までがんばって!」
・・とキャラに共感して応援しているとしますよ?
さて。あなた(作家)としての結末はどのようにしましょうか?
「んー。難しいですね。だってハッピーエンド(うまく行く)かバットエンド(うまく行かない)かのどちらかでしょう?
はい。勿論そうですね。でも、絶妙な終わり方があるんですよ。
③ハッピーだけどちょっとバット
④バットだけどちょっとだけハッピー
例えば、主人公が彼女を救うことが結末(ゴール)だとします。
すると結末は、
→彼女を救えたけど、二人は結ばれなかった。など何かを得ることで何かを失う結末です。
もう一つのやり方として、読者をひっかけるには、この結末イメージを打ち消すほど、目が離せないようにすることです。
つまり、
「え?何それ?」
「やばいじゃんそれ!」
「どうするの?」
・・・といった要素、つまりキャラクターにハンデやリミットを与えることです。
このようなハンデやリミットを与えることで、ストーリーの盛り上がりや面白さが増してきます。
このようなリミットを与えることで、ストーリーの盛り上がりや面白さがぐっと増してくるんですよ。
例えばですが、
「明日の日没までに爆弾を解除しないと、町ごと吹き飛ぶ」
とか、
「試合に勝てなければ、妹の手術費が払えない」
なんて状況、聞いただけでドキドキしてきませんか?
これは、主人公に“時間”や“命”、“大切なものの喪失”といった
取り返しのつかない危機=リミットを与えているんですね。
読者はこうした極限状態に置かれたキャラクターに共感しやすくなるので、
「間に合うのか⁉」
「どう乗り越えるの⁉」と、
ページをめくる手が止まらなくなるわけです。
つまり、読者を物語に釘付けにさせるには、ただ問題を提示するだけでなく、「〇〇までに××しなければ、△△になる!」という条件をしっかり設定してあげるのがポイントなんですよ。
【解説】「どうせ主人公が勝つんでしょ?」そんな冷めた読者の予想を、いい意味で裏切りたいあなたにこそ読んでほしいんです!この記事では、クライマックスで読者を唸らせる“裏の裏”をかくストーリー設計術をこっそり伝授しますよ!偽伏線・三重構造・ザコキャラの化け方…読後「やられた!」と叫ばせたいなら、まずはこの戦略をCHECK!