ハラハラドキドキの出し方
読んでても、ハラハラドキドキがないと面白くないですよね?
どうすれば、あなたの作品の中にハラハラドキドキ感を出せるか?
人って恋愛ゲームやRPGもそうですが、刺激を求めていることは間違いないと思います。
ぬるま湯で緩やかな日々が続くと心理的に物足りないと感じます。時にはハラハラドキドキしたいのは、読者に限らず作家さん自身の中にもあるはずです。
そんな読者のためにワクワク楽しませたいと思っていらっしゃるなら、ボクと同じエンターテイナーです。
是非、あなたの作品の中に、ハラハラ&ドキドキ感を全力で盛り込みましょう!
センスですか?いりません。
実は、次のことを知るだけで、意外と簡単にできてしまいます。
キャラクターがアクションを起こしたり、選択せざる得ない重要な場面に追い詰めてジラすのです。
どういうことかと言えばですね。
例えば、
主人公が、彼女(彼)に告白するシーン
当事者の立場なら、緊張してドキドキしませんか?
ドキドキする場面って、今後の展開で大きな影響がでる重要な分岐点(ターニングポイント)に立たされているんですよ。逃げ場がないというか、むしろ進むしかない!という状況です。
あるいは、心理的に恐怖に追い詰められて、なんとか難から逃れないと大変なことになってしまう状況に追い込みます。
このハラハラドキドキ感は、結末や結果を出すまでの過程を描くことなんです。
相手(彼女or彼氏)から断られる(フラれる)かもしれないし、お付き合い(両思い)できるかもしれない・・・食われるか食われないか、殺られるか殺られないか答えはいかに・・・
そんなキャラクターの心境を描きまくるんです。どうなるか先が見えないし、わからないからハラハラドキドキします。
このプロセス(過程)を描くことで、読者が感情移入したキャラの結末を最後まで見届けたくなるんですよ。
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あるいはバトルもので主人公とラスボスの最後の戦闘によって両者ともボロボロだったとします。
主人公は、全身傷を負って、息を切らして戦うパワーが残っていません。
ところが!ラスボスには何やら必殺技を残しているそうです。
結果がわかるまでのプロセスをジラすとは、状況を更に悪化させたキャラの心理を描くことです。
例えば、
ラスボス「よく頑張ったが、もはやこれまでだな!ガハハハハ・・・」
主人公「くうっ・・これまでかぁ!」
↑
これだと緊張感がないので、もっと絶対絶命のピンチを描くのです。
ラスボス「ガハハ、立てまい!」
主人公「もうエナジーがない!くそ!手足に力が入らない!」
ラスボス「動かなくてもよい、今すぐ楽にしてやる」
主人公「オレの体動け!動け!動け!!!」
(ラスボスが主人公にゆっくり近づいてくる)
ラスボス「よく頑張ったがこれまでだな・・・さらばだ!」
主人公「オレが死んだら村の人々を救えない!ちくしょー」
(必死で体をくねらせる)
ラスボス「お条際が悪いな、これはお前の運命だったのだよ」
主人公「オレはここで殺られるわけにはいかない!あきらめない!」
ラスボス「ぐわはははは・・・ざまぁねぇな!」
(ラスボスが主人公に向けて最後の一撃を打つ準備をする)
このままだと主人公が最後負けるかもしれませんよね。ライフもゼロですし、ここぞという時に四面楚歌、八方塞がりでハラハラドキドキしないでしょうか?
物語を盛り上げるためには、すんなり結果や先の答えを教えてはいけないということです。
なるべく、ゆっくり・遅く展開をジラすことなのです。
ただ、あまりにスローペースですと読者もイライラしてしまいます。
特にオープニングシーンではジラすのは加減が必要ですが、ある程度は長引かせたり、引きを強くするとハラハラやドキドキ感が演出できるようになります。
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それでは、どのパートにハラハラやドキドキ感を演出させればよいでしょうか?
ストーリージャンルや物語パターンによっても異なりますが、概ね主人公の最終目的(ゴール)の到達地点、つまりクライマックスに配置するとよいです。
パニックものでは、あらゆるトラップをくぐりぬける危機回避シーンが多いので、分岐点(ターニングポイント)を設置した所にハラハラドキドキ感を盛り込むとよいでしょう。
読者に恐怖を煽ったりスリルを味わわせてあげたい作家さんにはおすすめです。
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いずれも、 次の展開へ持っていく分岐点や勝敗や結果を左右する重要な場面に、ハラハラドキドキ感を積極的に導入していきましょう!
そのハラハラドキドキは、主人公に脅威と危機を予兆させるとさらに盛り上がりますよ。
あなたの創作を応援しています。
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