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キャラクターの演技と状況説明

2019年10月21日

久々に、ストーリーの肉付けについて少し触れていきたいと思います。
 
ストーリーのシナリオを書く時、
①キャラクターの演出
②キャラクターの状況説明
これですね。
ゴッチャにしていることが多いんですが、まったく異なります。
例えば、
①キャラクターの演技
Aさん「・・・・」
↑何をしているのかわかりません。どんな顔をしているのか?キャラが何を感じているか?前後関係の文がないと読者に伝えることが難しいです。
次に
②キャラクターの状況説明
Aさん「・・・・」
Bさん「きゃーぁああああ」
↑すでに、説明になっています。Aという被写体に読者、そして「きゃぁあああ」と叫ぶ第三者の反応で、キャラを〝感じ〟させるというよりも、立派な解説になってしまうんですよね。
小説では、ト書き。漫画では、ナレーションを入れてしまいがち。
演技と状況説明(解説)よりかは、できるだけ読者に〝感じ〟させられるようにしたが良いと思うんです。
小説・漫画・動画・演劇の脚本など、さまざまな表現媒体がありますが、すべて文字がベースとなっていますよね。
逆に、人を動かし、感動させられる文章が書ければ、基本的には、小説・漫画・動画すべての表現媒体に通用するといえます。
人を動かし、感動させられる文章とは、ユーザーにアクションを起こさせるロジック(論理)があるということです。
ECショップでも、キャッチコピーで思わず買いたくなるじゃないですか。商品をカートにアクションを起こさせています。
話は元にもどりますが、
作品のクオリティーを高めていく考え方の一つとして、説明がないとどうしてもわかりずりところだけ、②の状況説明で補って、細やかなディティールを磨くしかないと思います。
なぜなら個人作家で勝負できる範囲というのは、文と画力だけだから。
それ以降の展開は、音楽・キャスト・アニメーション・音声が入ってきて、複数の要素を取り入れた総合芸術フィールドの表現となってしまいます。
個人作家は、その総合芸術の影響を受けてしまうために、演技と状況説明をごっちゃにしやすいんですよ。
あなたが、場面(シーン)イメージする音楽(ハードロックなど)をいくら聴きながら描いたとしても、2次元の表現ですので、読者には100%その通りには伝わりません。
この関係は、色や質感を鉛筆(白黒)だけで表現するデッサンと似ています。
表現が、解説っぽくならないように、読者に感じてもらえるようにするには、あなたのデッサン力をあげるしかありません。

そのデッサンとは、あなたが意図するキャラの演出を感じてもらうことを、ストーリーの各所に、台詞や動作(ディティール)を散りばめていく必要があります。

例えば、Aさんが

前:薄い光に、顔を照らされて、影が深い。
「・・・・」
後:息をしていない。

↑前後にこういう文や描写があると、重さを感じさせることができます。
伝わるか伝わらないかは別として、キャラの演技が状況説明にならないように、あなたが意図することを読者に読み取ってもらえるように、キャラクターの動作や台詞で前後に配置すると感じさせることができやすくなるかと思います。
ただし、ディティールにこだわってばかりいると、作者だけがわかっていて、読者には伝わらないという状態が生まれてくるので用心しましょう。
ボク個人的には、キャラクターの演技と、状況説明が、ストーリー全体の各シーンにほどよく入っていれば良作だと思います。
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