できる作家は可視化している

目次
漫画ストーリーを考えるためのヒント|アイデアをつなぐ思考の可視化テクニック
今回は「漫画ストーリーを考えるためのヒント」として、アイデアの断片をどうつなぎ、物語に育てていくか?という視点から、実践的な考え方をご紹介します。
天才じゃなくても物語は作れる
メガヒット作品を創り続ける天才作家は、数十万人に一人とも言われています。
でも、そんな天才肌じゃなくても、上位ランクを確保しているミリオンセラー作家たちは存在しますよね。じゃあ彼らは一体どんな工夫をしているのか?
ズバリ、思考を可視化しているんです。
メモ魔になるだけじゃダメ?
たとえばレオナルド・ダ・ヴィンチもメモの達人として知られていますが、ただメモの量を増やすだけでは意味がないんです。
使えないメモは、泡のような存在。つまりバブル。
そのバブルが増えると、本当に重要な情報を見失ってしまいやすくなります。
「アイデアはとにかく数だ!」と思いがちですが、ピンとこないものは、あとで邪魔になることもあるので、メモは溜めつつ、捨てる勇気も必要です。
これは筆者自身も常に意識していることなんですよ。
メモが溜まる理由は「あいまいさ」
漫画ストーリーを考えるためのヒントとして、「メモの精度を上げる」という視点は大事です。
メモがすぐに溜まってしまう理由のひとつは、「その情報がどこで使えるか?」が曖昧なまま記録されているからなんですね。
ストーリーの断片的なイメージって無形なので、まとめづらいし、すぐに忘れてしまいます。だからこそ、思考を可視化して整理していく必要があるんです。
アイデアメモは夢のようなもの?
夢の話って、起きてすぐに忘れますよね?
それは脈絡がなかったり、前後関係が曖昧だからなんです。
アイデアメモもまさにそれと同じ。バラバラの状態では、なかなか物語にはなりません。
もちろん、奇抜で面白い物語に発展することもありますが、それはごく稀。ほとんどがそのままお蔵入りになる運命です。
漫画ストーリーを作るとは「つなげる」こと
あなたがやろうとしているのは、ブツ切れのアイデアに因果関係をつくって、ひとつの物語に仕立て上げるということ。
しかも面白く、わかりやすく伝える必要がある。これって、相当高度な作業ですよね。
なので、ここでもう一度立ち返るべきなのは——
そう、「漫画ストーリーを考えるためのヒント」です。
迷子にならないネタ探しのコツ
アイデアを出すには、読書やネット検索などのインプットも欠かせません。
でも、ときどき迷子になりますよね。
「何を探してたんだっけ…?」と検索の迷宮にハマってしまう。これ、創作あるあるです。
そんな時に有効なのが、テーマを先に明確にしておくこと。
そして「今のアイデアは、どのパーツに使えるものか?」を意識しておくと、迷子になりにくくなるコツになります。
思考を可視化するツール「マンダラート」
ここで登場するのが、マンダラートという便利な発想法。
これは縦9マス・横9マスの図に、中央にテーマ(例:「漫画ストーリー」)を書いて、そこから自由に連想を広げていくフレームワークです。
例えば・・・
・主人公の設定
・ヒロインとの関係
・ラスボスの目的
・舞台設定
・伏線とどんでん返し
・エンディングの感情
など、漫画ストーリーに必要な要素を細かく分けて、整理することができます。
アイデアの優先順位を決めよう
マンダラートは自由な発想に向いていますが、逆に言うとアイデアが散らかりやすくもあります。
だから、「どの順番で、どのアイデアを活かすか?」という優先順位を決めておかないと、収拾がつかなくなってしまいます。
クライマックスに命を吹き込め!
漫画ストーリーを考える上で、最もアイデアを練るべき部分はやはりクライマックスのどんでん返しです。
伏線回収と驚きの展開が読者の心に刺さるので、ここに時間をかけるのは大正解。
詳しい手法は別記事にて紹介していますので、興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。
まとめ|漫画ストーリーを考えるためのヒントは「つなぐ力」にあり
今回ご紹介したように、「漫画ストーリーを考えるためのヒント」は、バラバラなアイデアをつなぎ合わせて構造化する技術とも言えます。
思考の可視化、マンダラート、メモの取捨選択など、今すぐ取り入れられる方法からコツコツと試してみてくださいね。
あなたの創作を応援しています!
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