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創作とは自分探し

2019年12月3日

例えば、あなたが次の作品(新作)を考えているとしましょう。

ボクの考え方の結論は

を描くのか?ではなく、何故描くのか?なんです。

あなたの創作理由(執筆動機)を見つけることが大切だと思います。


それ(新作)って、もしかしたら本当に描きたいことじゃないかもしれないじゃないですか。

(WHAT)を描くのか?が中心であれば、物語がブレやすいと思うのです。

作品は、あなた(作者)の分身ですから、内的な側面を妙実に映し出されます。


名無しくん

ええええ?いやだああああー!

初っぱならからテンション下がることを言って申し訳ございません。m(_ _)m

わかります!自分を公にさらけだしたくない気持ち・・・ボクもそうですが、誤字脱字が多い、文が下手!表現が幼稚!

これは、着飾っても背伸びをしても下駄を履かせても、作品づくりのボルテージを上げたとしても長くは続かないのは、あなたもよくご存知かと思います。

物語のクオリティーを高めようと、努力されている作家さんもたくさんおられることでしょう。

(WHAT)を表現することを中心だと、「めちゃめちゃすっげーいい作品をつくろう!」と意気込んでしまい、大抵の方は楽しめなくなって途中で投げ出してしまうことが多いんです。

勢いはないよりかはあった方がよいですが、何を中心として創作しているのか、あなたの母体骨を知ることをおすすめしています。

関連記事:勢いがある内に描いた方がいい?

マイペースで、自分が今表現できるところからスタートいるならば、きっと創作を楽しめると思います。

なぜかと言うと、一段上の視点で考えるメタ思考(メタ認知)の状態、つまり、心に余裕がある状態と言えるからです。

しかし、他作品のキャラクターや舞台設定をアレンジしようとしたり、本来の自分の定位置(アイデンティティ)が認識できていないままであれば、特に主人公の決め台詞なんかも、メッセージ性が半減されてしまいます。

「何かちがう・・・」と書きながら感じて筆を止めてしまうんですよ。だから読者も「ん?」となります。

それって、すでに、あなたは感覚的にわかっておられるかと思います。

「創作とは自分探し」っていう言葉を聞いて、もしかしたらあなたは、少し不安を感じているかもしれません。

その原因とは、自分が今のままでありたいし、変わるために挑戦することが怖いのかもしれません。もしくは、本当の自分を見つけたくないか、今の自分のままでいいと感じているかもしれません。

何故描くのか?を中心に創作するためには、まず、自分の内にある〝思考〟に気づくことです。

〝何かに気がつく〟ことは、新たな着眼点を発見することですから、創作には欠かせないスキルです。

すべての、自分フィルターを取っ払って、「これはちがうな・・・多分こうだろう」と察知できるようになった時、これから作ろうとしている物語のレベルは確実に向上しているはずなんですよ。

そのように仮説を立てることができましたら、その感覚を、あなたなりで構いませんので、

言語化してみてください。

頭の中だと埋もれたり流れるので、メモでも何でも構いません。

「あ、自分は〇〇だから〇〇を描きたいんだな・・・」と考えたら、メモ用紙に〝〇〇だから〇〇を描きたい〟と筆記開示してみてください。

もうね。直感で構わないんですよ。(本当にこればっかりは感覚の話になっちゃいますけどね)

関連記事:直感の鍛え方

その言語カしたフレーズを、じっくり眺めることで、「ああ、やっぱりそうだよなぁ・・・」と自分のコアが徐々に固まってくるはずです。

つまり今あなたが持っている思考の領域と、作り出そうとしているコンテンツがマッチしていないということにも気が付きはじめるかもしれません。いい意味で。

あなたの深層心理が変らないと物語は進化していかないといっても言い過ぎではありません。これがボクがお話している〝自分探し〟という意味です。

頭の中で考えているだけでは、価値観は変化していきませんので、あなたが長い間大切にしていたものを手放すことは勇気がいりますが、一旦、肩の力を抜いてみてください。

仮に新しいものがあなたに発見できたとしましょう。その発見や気づきは物語の種になります。

関連記事:アイデア(お話の種)を出し続けるには?

その種は、無いものから有るものを創造したものです。あなた独自のものであり、あなたニズム(核心部分)です。

しかしながら、創作を着手すると同時に迷いも生まれます。じゃぁ、迷わないためには、どうすればよいか?ってことですが、先程のお話と重複しますが、

「自分の本質って、多分こういうことなんじゃないかな?」と仮説を立てることです

「自己批判」と似ているかもしれませんが、クリティカル・シンキングという思考法があります。

「そもそも、これって?どうかな?」という問い続けることです。

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「自分のことは一番自分がよく知っている」とおっしゃる方が多いのですが、果たして本当でしょうか?

実はですね。自分のことも、よくわかっていないことがほとんどです。というのも〝自分を知る〟って容易じゃないんですよ。

ギリシアの哲学者ソクラテスの「無知の知」は有名な言葉です。平たく言えば、「自分がいかにわかっていない自分であるかを自覚しなさい」という教えです。

・・・というのも、自分が常にアップデート(更新)されている状態ですので、基本的に答えが出ないまんまなんですよ。

どこまでも「私は、〇〇かもしれない」(仮定)ということですから、「今の私は〇〇だ!」というゼロ・ポイントを定めることで、創作におけるコア(核心部分)が定まります。

ドイツの物理学者であるアインシュタイン博士も「ゼロポイントフィールドはどこかにある!」とお話されていましたが、それが、どこにあるかまでは、わかっていません。

きっと、それはあなた次第なんだと思います。

外界に溢れる大量の情報や、他者の影響を受けながら固定した考え方が、どんどんバージョンアップしてます。

かといって、流れに沿うまま何も考えず長く間、今のあなたの状態(その思考の領域)に留まり続けると、エレファントシンドロームから、抜けずらくなってしまいます。

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たとえ、コンクールで入賞しなくても、いいね!が一つもなく、酷評コメントをされても、あなた自身が作品づくりを通して、気づき学びがあれば、それは何よりも他と取りかえようのない核心部分となります。

焦らなくても大丈夫です。

ポジティブになれない時でも、じっくり、ゆっくり自分を見つめ直してみましょう。自分を探してから創作を初めてもよいですし、創作をしながら自分を探し続けても構いません。

創作は旅ですし、宿に一泊して自分を振り返る時間くらいあっても誰からも問われることはありません。くれぐれも慌てずに一つ一つ探しつづけて新しい本当のご自分に出会ってください。

何(WHAT)を描くか?ではなく何故?(WHY)描くのか?の意味がわかるはずです。この意味をあなたが認識できた時、あなたはこれまで以上の表現の幅を拡げていけると思います。

あなたの創作を応援しています。

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