プランニングパートの作り方
この記事は結構ポイントになりますから、じっくり読んで見てくださいね。
プランニングパートは、物語全体の中盤あたりの位置のパートですが、これを解説する前にまず前段階のパート、セットアップパートからご紹介します。
セットアップパートとは
・物語の舞台設定(その世界で何が起ころうとしているのか)
・キャラクターがどんな日常を送り、どんな事件に遭遇したのか?
・それぞれのキャラクターにどんな能力があるのか?
・何のために何をどのようにしようとしているのか?
などの目的や理由を明確にしたセントラルクエスチョン設定がセットアップパートです。
関連記事:セントラルクエスチョン
そのセットアップパートに対して、次の展開にくるのがプランニングパートです。
プランニングパートとは、
クライマックスシーンに向けての問題解決に向けての計画と準備です。
このパートは序盤(セットアップ)からずっと主人公が追い詰めれられ引きずられている状況は好転しません。
むしろ状況は悪化するばかりです。
相変わらず敵勢力の方が優勢です。そんな困難な状況下でも、何らかの糸口を知って標石(キーマン・ターゲット)が存在するからこそプランニングできます。
つまり、作戦立案の場面(巻き返しのシーン)であり、問題解決への道に大きく開かれていく大切なパートです。
また、トライ(挑戦)エラー(失敗)の終盤へ向かうための引き(トリガー)とも言えるでしょう。
関連記事:トライアルアンドエラーパート
はっきり申し上げておきますが、
このパートが描かれてない作品は失敗作です。(厳しいこといってすみません)
だってワクワクしないんですもん。
主人公が悪者をやっつけよう!といって、鬼ヶ島へLET’S GOしても、まったくワクワクしません。
敵がどれだけ強いのか?弱点は?勝算は?
そもそも、鬼ヶ島がどこにあるのか知らないと行けないし、鬼ヶ島へいってからまずやるべきことは?とか、仲間はいないのか?など下調べや、話し合いのシーン・議論のシーンはストーリー作りに欠かせない要素だからです。
せっかく時間と労力を投入して物語を書くからには、駄作をつくってしまっては作り手も読手もショックです。
ちなみに即席の駄作です。
(例)
脅威と危機が迫っている。
「〇〇が〇〇になると大変だ!」
「あの子の命も危ない!世界は消滅する!」
くそ!こうなったら、〇〇につっこむしかない
俺には亡き師匠から受けつだい秘伝の魔術がある!
どりゃああああああ!うおおおおお!
スーパーウルトラサンダー〇〇☓☓ギャラクシーソードをくらえ!!!!
・・・と止むから棒に攻撃・・・・・
ボロボロになりながら何とか生き延びた。するとラスボスが復活し
スーパーウルトラサンダー〇〇☓☓ギャラクシーソードをくらえ!!!!
(※繰り返し)
読者は(この主人公アホか?)と思われてこの作者はいったい何考えてるの?と8割以上感じてしまうと思います。
何が足りないのか、もうあなたはご存知ですよね?
ギャグシーンで脇役ならまだ許せます。(欲を言えばギャグでも意味や伏線はあって欲しいですけどね)
決して主人公に無茶(無茶というよりやけくそに近い)させてはいけません。スーパーウルトラサンダー〇〇では読者が共感できなんです。
ストーリーにはブレーキ役もいなければ面白くないです。
何の計画もなしに実行して成功するなど(仮に成功してもたまたまとか)都合が良すぎるシーンに読者が楽しめるはずがないと思うんですよ。
創作前の3つの決め事(①誰が?(主人公)②何故?③どのように?)の要約文の内、プランニングパートは②何故?(理由・目的)③どのように?(選択・行動)の重要な接合部分です。
プランニングパートは、選択と行動を補うための起死回生する場面です。
主人公が追い込まれ破局の大ピンチの瞬間、好機がめぐってくる場面もプランニングパートに含まれます。
そして悪役が主人公の動きに油断をしたりスキを見せることも忘れにずに。
関連記事:巻き返し
そういえば・・・
こうすればできるかもしれない・・・
わからないけどやるしかない・・・
これしか方法がない!
やるなら今しかない!
ただし、オレの仮説が正しければ・・・
・・・などの下りです。
あくまでも結果は成功するか失敗するか最後まで見ないとわからないんですよ。
といっても、よくわからないので具体的な話をしましょうか。
例えば、『進撃の巨人』3期で言いますね。(進撃の巨人のファンでない人はすみません)
エレン&調査兵団 VS ライナー&ベルトルト巨人たちと人類の本格的な一騎打ち戦は本当に見所なので視聴をおすすめします。
中でも活躍したのは団長のエルビンスミスとアルミンの命がけの作戦でした。
どうすれば、この状況を瓦解できるのか?どうすれば敵を倒せるか?という強力な引き(トリガー)も優れてますし緊張感が半端ありません。
敵の弱点や、勝機を掴んだことだけを読者に知らせて、物語に引き込むプランニングパートです。もしよかったらご視聴してみてください。
このようにどうすれば問題を解決できるのか?、どうやったら敵を倒せるのか?試行錯誤する前の話です。
ポイントは
・成功するか失敗するか誰にもわからない
・おそらく勝てるかもしれないけど果たしてどうか?
・・・という緊張するシーン(プランニング)がないと読者は物語を追ってくれないしキャラクターを見守ってくれないと思います。
あなたの物語にプランニングパートはございますか?
もしその要素が薄かったり弱わければ、盛り上がらないので是非!加筆してくださいね。
そのシーンは必ず盛るべきパートだと思います。
あまり長すぎてもよくないけど、このプランニングパートのアイデアの出し方のコツとしては、キャラの気持ちに立ってリスクありの駆け引きを練ることです。
また、読者がどのようにすればワクワクするのか?も意識しましょう。
当然、このプランニングパートはストーリーの一部分に過ぎません。
プランニングパートは崩壊や敗北などの危機に直面した状態を、一気によい方向に立て直すことへの計画です。読者に次の予想される展開
終盤(ファイナルステージ)へ心理的に誘引させる大切なパートです。結果「え?」「まさかそうなるの?」という見場シーンに誘導するためのプランニングパーツ(部品)だと思ってください。
では、その部品で何を作るのでしょうか?それは物語のクライマックスと結末まで引っ張る材料に過ぎません、そもそも、優れたシナリオは優れたプロットが必須条件です。
そこでボクはプロットの雛形となる創作前の3つの決め事(①誰?②何故?③どのように?)をおすすめしています。
ストーリー作りでは、この上記の3つを決めることによって創作を楽しめるポイントになると思います。
あなたの創作を応援しています。
関連記事:創作前の3つの決め事
最近のコメント