恋愛ドラマの法則(その②)
いつも創作お疲れ様です。
前回、恋愛ドラマの法則(その①)に続きまして、今回は、恋愛ドラマを盛るためのサブキャラ(新手)の増やし方を解説していきますね。(更新が遅くなってしまい大変申し訳ないです)
以下は、メインキャラの三角関係の構図になります。(その①を参照)
女1名…Aさん(ヒロイン)
男2名…Bさん(ラスボス)
…Cさん(主人公)
では早速、サブキャラを派生させてみましょう。
と、その前に、キャラの増やし方について、理解しやいように、以前の記事でご紹介した登場人物の増やし方と連結方法を参考にしてみてくださいね。
↓ ↓ ↓ ↓
①メインキャラ(主人公・ヒロイン・ラスボス)
②サブキャラ(メインキャラ以外で物語を進行させる人物)
③脇役(サブキャラ以外で物語と関係しない人物)
関連記事:登場人物の増やし方と連結方法
恋愛関係で、サブキャラを増やすポイントは、
物語を進行させる人物
固定キャラを動かす人物
を意識することが大切なんです。
物語を進行させる人物とは、
例えば、男性主人公C君に、新手として女性Dさんが現れます。( ↓ 図解)
女性Aさん
│
┌┴┐
男性B君 男性C君
│
女性Dさん
上記、女性Dさんを登場させることで、2つの葛藤と対立が生じます。
1つ目は、女性Aさん(ヒロイン)が、C君にジェラシーを感じてしまいます。
2つ目は、その隙きを突いて男性B君は、女性Aさんに強く接近します。
主人公のC君も、Aさんと、Fさんという新たな構図(三角関係)が生まれ、ラスボスの男性B君は優勢となります。
女性Dさんの出現によって、物語が進行します。
はい。これで、釣り合いがとれて終了・・・・。ってことにはならないんですよw
だって、物語が終わっちゃうじゃないですか。この物語の主人公はC君でしたよね?まったく問題解決していません。
男性C君(主人公)は、Dさんより、Aさんに対する愛が強いんですよ。さらにはAさんも気持ちが揺れるんです。
これこそが胸キュンあり、読者を喜ばせる見所シーンなんです。
Dさんは、C君が、Aさんに強く好意を寄せているということを知りました。今度はAさんに対して恋バトル(戦い)を挑みます。
「そこのAさん?C君、私がとっちゃってもいい?・・・」的な。(笑顔で言われたら、なおのこと怖いですよね)
DさんはC君にゾッコンなので、簡単にはあきらめない様子ですし、男性B君は、女性Dさんを応援したくなります。
さて。ここまでいかがでしょうか?
新手の女性Dという存在ですが、固定キャラたちを大きく動かしましたよね。
これが、サブキャラ(新手)の基本的な増やし方になります。
[fuki-r]なるほど。確かに形勢が傾きましたよね[/fuki-r]最後まで、どうなるのかわからないハラハラドキドキのシチュエーション(摩擦)が起こり、ひとまずワンチャプターが終わります。
関連記事:ハラハラドキドキの出し方
このままでは、女性Aさんは、男性B君にとられて、C君がゲームオーバーになります。DさんにC君がとられてもゲームオーバー。
さて。読者が次の展開を知りたくてウズウズしてきますね。
[fuki-l]そうですね。なんとか起死回生したいという心理になっちゃいますよね![/fuki-l]そうです。だからこそ、次の展開ではバランスを取らないといけません。
つまり、ヒロインAさんの背後に、もう一人、男性F君を登場させるんです。( ↓ 図解)
男性F君
│
女性Aさん
│
┌┴┐
男性B君 男性C君
│
女性Dさん
すると、B君(ラスボス)に、新手の男が現れて、C君(主人公)形勢が傾いて、拮抗します。
今度は、B君とF君と、女性Aさんの取り合い(恋バトル)になります。
いかがでしょうか?
[fuki-r]面白くなってきましたねw[/fuki-r]恋愛ドラマのシンプルな構造を理解しておくと、あなたも楽しく創作できるかと思います。
このように、激しいジェラシー(嫉妬)と、胸キュン(愛)の歯車が回りだして、ドラマ曲線を描きだしますが、注意点は、サブキャラは必要に応じて登場(設定)させることです。
関連記事:物語はドラマ曲線を描く
でないと、その物語が永遠に終わらないからです。創作前の3つの決め事(①誰?②なぜ?③どのように?)を代入をしてみると、
結末とは①誰が③どのように?なので、〝C君とAさんが結ばれる〟ということです。
特に②なぜ?というのは、具体的なWHAT(何?)や舞台設定が必要になります。
この、②なぜの決め方は、あなたのアイデンティティに関わる問題なので「こうである!」とボクは申し上げられません。
恋愛ドラマの根幹にあるのは、男女の愛です。あなたなりのテーマ、平たくいえば、恋愛についてどのように捉えているか?なんです。
あなたは、何故その物語を描くのか?という核心部分(コア)が、創作には欠かせないからです。
関連記事:何故?から始まった物語は強い
最後に、女性Aさん(ヒロイン)が、男性B君(主人公)に揺れ動く瞬間に、〝信頼〟と〝憎しみ〟という感情が対極にあることのあとづけになりますが、日本の尼僧・小説家の瀬戸内寂聴は、
男女の間では、憎しみは愛の裏返しです。嫉妬もまた愛のバロメーターです。
瀬戸内寂聴
という名言があります。
ボクは、愛も憎しみも同じ方向に伸びる曲線であり、それがDNAのような螺旋状が描いており、情念が離れては、くっついて、離れてはくっつく・・・を繰り返しているようにも感じるんですよね。
「男女の愛ってなんだろう?」「恋愛ってなに?」など、答えのないテーマに対して、あなたなりに考察してみてはいかがでしょうか?
今回は、ハッピーエンドパターンでしたが、次回はバットエンドパターンをご紹介したいと思います。楽しみに待っててくださいね!(なる早で更新します)
あなたの創作を応援しています。
関連記事:テーマという障害