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読む気がしない作品はセットアップパートで失敗している

2023年8月20日

いつも創作お疲れ様です。

今回、エスタブリッシング・ショット、オープニング、セントラルクエスチョンを総じて、セットアップパートについて解説しようと思います。

これまでボクのストーリー創作論(創作前の3つの決め事)では、まず①誰がなぜどのようにの要約文を決めてから、オープニングを作りましょう!とおすすめしてきました。

関連記事:創作前の3つの決め事

で。読者が作品に歩み寄る入口(オープニング)について、他作品を眺めながら思うことを正直にお話しますね。

ぶっちゃけ、〝すでに死んでいる作品は、入口で失敗している〟です。

「お前はもう死んでいる・・・」じゃないけど、読者の目は年々厳しくなってきています。

その背景には、ネットやスマホの普及でコンテンツビジネスが飽和状態にあり、読者は、より満足のいく作品に瞬時に出会いたがっているからです。

そんな中、物語の始まりで失敗していたら土俵にも上がらないばかりか、永遠にアクセスすることのない藻屑と化している状態です。

逆に、よい作品は、はじめから「ゾゾゾーチュルチュル」と素麺を食べるように喉越しがよく、初っ端、どんどん引き込まれて続きが読みたくなる作品です。

そんな作品を描いてみたい!と思ったあなたに必見ですよ。

まず、入口に失敗しているとは、何かとはっきり申し上げますと、読者が作品を読み始めて「それでどうなるの?」という反応が得られていないことなんです。

これは致命的なんですよ。実に痛いです。かつてのボクもそうでした(^_^;)

いくら秀逸なクライマックスを準備していても、入口で読者に躓かせては、非常にもったいないのです。

おわかりいただけますよね?

オープニングでダメだということは、次の展開に読者を引っ張れないことを意味しているのですから、はじめがダメだと全部ダメになるんです。

よく、終わりよければすべてよしという言葉がありますが、ストーリーづくりの場合、終わりもよければ、はじめもよくないといけないのです。

頭の痛い話で申し訳ありません。

でもご安心ください。ボクがあなたの作品を少しでも読者を引っ張れるようエスコートしていきますので!

まずですね。一番大切なことは、読者を引き付けるストーリーフックがあるか?です。

関連記事:ストーリー作品としてのフック

以前、ご紹介しましたフック(ひっかけどころ)です。

読者が何もひっかからないことを、ボクは「ストーリーフックがない」と表現します。

このストーリーフックを解説するにあたり、エスタブリショット・オープニング・セントラルクエスチョンと順番にご紹介しますね。

まず、エスタブリッシング・ショットとは、オープニングの中のオープニングです。

関連記事:エスタブリッシング・ショットはOP中のOP!

これは、時限爆弾と同じで「はじまるよー」というフラグなんですよ。
最初の最初で、いかに読者を引き付けるか?が肝心です。

いわば読者に衝撃場面を見せつけてやるんです。

次に、オープニングです。一言で言えば、状況説明です。
誰(主人公)が何をどうしているのか?また、何がはじまろうとしているのか?
です。

オープニングは、舞台設定の情報の他にも登場人物の説明もあって、入り組んでいますが、少なくとも主人公が誰で、どんな目的(ゴール)があるのかはっきり、読者に伝える必要があるのです。

しかも、読者がオープニングを読んで行く内に、無意識的に、「どうなっちゃうの?感」や「この主人公は果たして◯◯◯できるのか?」という問い(セントラルクエスチョン)を与えられているか?です。

これは、オープニングの記事でご紹介しましたように、

①わかりやすく
②シンプル
③すばやく

など、盛り込まれているか?です。

関連記事:オープニングの作り方

どんな状況であれ、なぜ?主人公がスタートラインに立ちはだかっているのかが、読者に伝わらないと、優れた入口にはなり得ないと思うんですよ。

つまるところ、主人公の目的、何を?のことです。目的があれば、理由ができます。理由が弱いと、読者は物語を追えなくなるんです。

それができて初めて、読者が「何がはじまるの?」「それで?」という反応を引き起こすことができます。

それらを含めてストーリーフックとボクは呼んでいます。

下記の記事を参考にどうぞ。

関連記事:セットアップパートの作り方(その①)

えー。実はですね。ここから、隠されたテクニックをあなたにだけ教えちゃいます。あまり言いたくなんですが、特別ですよ。

読者をより引っぱり上げるには、ストーリーフックの他にも、考えておかなければならないことがあります。

それは、複数の伏線です。オープニング(状況説明)を描く際に、結末に向けての伏線を配置するのです。

これをボクは、情報クラスターと言います。

クラスター爆弾ってご存知ですか?クラスター爆弾とは、ひとつの容器(親爆弾)の中に数個から何百個もの子爆弾が入った爆弾のことです。それをちなんで名前をつけました。(どうでもいいけど)

で。話の情報を分散して、読者に興味をもってもらうんです。1個だと面白くないので、2~3個くらい用意しておいた方がいいかも。

例えば、情報A、情報B、情報Cがあるとします。その内、情報Bが正解(どんでん返しに使う)だとしたら、ミスリードしていくんですよ。

少々わかりにくいかもしれませんが、読者に、情報Aか、情報Cが重要な伏線だと思わせたりして仕掛けづくりをしていきます。

セットアップパートにこれまでの要素があれば、超合格点です。(あ、すみません偉そうに・・・・)

でも、なんとなくわかればよいです。一番大切なのは、読者を引き付けるストーリーフックが大切だということを覚えていただけたらOK。

あなたの創作を応援しています。

関連記事:ミスリードの作り方