あなたが作りやすい主人公
このブログでは、筆者独自のストーリーの作り方をご紹介しています。
一言でいうと、①誰?(主人公)②なぜ?(理由と目的)③どのように?(選択と行動)という3つの項目をざっくり決めて、まず要約文を書いてからプロット作りに入ることをオススメしています。
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で。とりわけストーリーの要となる主人公(①誰?)についてですが、ここでは詳しくは解説しませんが、結論を申し上げれば、あなたの分身でしたよね。
ただ、あなた自身が何者であるか、そもそもご自分がどんなキャラであるかはっきりわからない場合、主人公の〝像〟がなかなか見えてこないと思うんですよ。
そこで、以前の記事で、性格にはざっくり4種類(ドライバー・エクスプレッシブ・アナリティカル・エミアブル)が存在することも触れてみましたが、あなたがどの性格に当てはまるか参考にしてみてくださいね。
★性格4種一覧
ドライバー型タイプ
エクスプレッシブ型タイプ
アナリティカル型タイプ
エミアブル型タイプ
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さて。今回は更にですね。
性格の次に、性別について掘り下げてみます。
あなたが、男性ならば男性の主人公、女性であれば女性の主人公を描くことを、ズバリおすすめしたいと思っています。
[fuki-r]え?俺は男ですが、女性の主人公を描きたいんだけど![/fuki-r] [fuki-l]私は女性ですけど、男性の主人公を描いちゃだめですか?[/fuki-l]いえいえ。異性の主人公を描いても勿論大丈夫ですよ。
ボクが申し上げたかったのは、異性の主人公にするよりも、同性を主人公にした方が基本的にリアリティーは出しやすいということです。
なぜなら、男性であるあなたは、男性の気持ちに詳しいはずですし、女性であるあなたは女性ならではの事情に詳しいはずですから。
例えば、
好きな女性にフラれた男性キャラがどんな気持ちになるのか、女性作家さんが表現しても想像には限界がありますし、
女性キャラが男性キャラを一目惚れして好きになった気持ちを、男性作家さんが表現しても想像の限界があると思います。
あるいは、戦闘やバトルで負けた時の屈辱や敗北感・自責の念は、女性作家さんが男性の立場に入り込まないとわからない世界があるものです。
逆に、女性キャラ同士の何気ない会話が、結論(結果)や意味を見いださなくてもよい、という感覚は、男性作家さんには理解しにくい世界です。
いわゆる〝男性らしさ〟や〝女性らしさ〟を把握した上でのキャラづくりをしましょう!ということです。
社会運動家が「男性とはこうあるべき!女性とはこうあるべき!というのは撤廃しよう」いう主張は、社会通念が生み出したジェンダー(人権無視の性の概念)を否定しているわけでして、
子育てが好きな男性キャラを表現してもいいですし、社会に出てバリバリ働く女性キャラを表現してもよいと思いますし、むしろ、物語としては面白いと思うんですよ。
ただ、基本的な法則(陽と陰)は無視しない方が、世論とフィットするキャラづくりができると思います。
・・・というのもストーリー(物語)とは、キャラクターの感情の動きよって物事が展開していることがほとんどですから、男性が持っている独特な感覚、女性が持っている独特な感覚を意識するだけでもキャラはブレたり劣化はしないと思います。
関連記事:キャラクターの劣化現象にご注意
また、作中の刺激イベント(シチュエーション)の反応(リアクション)は、性別によって感情の出方に差が出るからです。
感情表現についての詳しい内容は、今回は端折らせていただきます。
オス・メスの区別がなく単体で繁殖する無性生殖(雄雌同体生物)も存在しますが、人類・・・いえ、生命体という大きな枠組みから考えれば、雄と雌という2つの対極しか存在しません。
そこで、男性・女性キャラの特性をざっくりご紹介しますと、
男性らしさとは、
論理的思考、つまり結論先行型で、結果をもとに検証し即決即断に価値を置いています。
女性らしさとは、
直感や感性がすぐれ機能性よりも美的なものを価値を置きます。
もっと端的に表すと、
男性の愛は〝責任〟で
女性の愛は〝共感〟です。
どちらが良くて悪いとかでなく、剛という愛、柔という愛、どちらも大切ですし、選択と行動のリアクションには歴然と差があります。その多くはこれからも変わらない価値観かもしれません。
いかがでしょう?同じ人間でも、まったく性質が異なりますよね。
つまり、このように男女の差や特性を区別しておくとキャラづくりがうまくなると思います。
ボクは、男性なので女性の共感が、よくわからないと思います。
かわいい小動物を見て「きゃああああ!めちゃかわいい~♥」とか胸がキュンキュンする感覚というのはやっぱり女性にはかなわないと思います。
せいぜい〝そんな感じなのかなぁ〟くらいです。女性は海よりも深く男性は山より高く・・・
ともかくですね。
男性キャラがどんな生き物で、女性キャラがどんな生き物なのか、この機にチェックしてもよいかもしれません。
[fuki-l]あのう。私は女性ですけど論理的思考なんですが・・・[/fuki-l] [fuki-r]俺も男性だけど美的なものに価値をおいてるんだけど[/fuki-r] [fuki-l]男性らしさ女性らしさはこうだと一概に言い切れないんじゃないですか?[/fuki-l]はい。よいツッコミですね。
世の中には、男性と女性という子孫を残すための肉体が存在して、見た目は男性であっても女性の心を持つキャラと、男性の心をもつキャラがいます。(いわゆる男の中の男みたいな・・・)と同じく、女性であっても男性の心をもったキャラもいれば、女性の心が強いキャラがいます。
あなたの周囲にも、そんな人を見覚えがないでしょうか?
まとめると、下記のように男性キャラで、男タイプと女性タイプ。女性キャラで男タイプと女性タイプの4種類に別れますよね。
男(男)
男(女)
女(男)
女(女)
このようなキャラのバリエーションの人間模様から、愛や友情のドラマが生まれてくると思います。
スイスの心理学者ユングによると、男性の無意識人格の女性的な側面をアニマと呼び、女性の無意識人格の男性的な側面をアニムスと呼ぶそうです。
ちなみにボクは男ですが、どちらかと言えば女性的側面(傾向)が強い気がします(笑)実は、このブログも、感覚的に書いてます。(論理的思考を続けていると頭が痛くなります)
なので、ボクが創作する場合、女性的な内面をもつ男性主人公にする作品が多いんです。
作中に登場する女性キャラは〝多分こうだろう・・・〟というものしか表現できないんですが、女性が持つ感性は常に研究していくつもりです。
是非、あなたが、どのようなタイプなのか当てはめてみてください。きっと主人公①誰?を決めやすくなると思います。
特に物語に恋愛要素を入れる際に役立てれば嬉しいです。詳しくは、恋愛ドラマの法則をご覧ください。
あなたの創作を応援しています。
関連記事:キャラの性格の作り方