わかりやすく複雑にする
ボクが推奨する作品づくりは、単純且つ面白さを追求することです。
名無しくん
単純&複雑なストーリー?
名無しさん
それができれば苦労しないんだけど
名無しくん
軽く言わんといて
名無しさん
単純にすれば、結末も単純になりませんか?
名無しくん
複雑にしすぎなきゃいいんじゃね?
名無しさん
わかりやすい物語なんて作り甲斐がないよ
・・・・はい。初っ端フルボッコですよね。笑
はい。難しくても読者がスルスルと入っていければ特に問題はありません。
でも、複雑すぎると読者は離脱しますし、逆に単純すぎると読者があきてしまうのではないかと個人的には思うわけです。
まず設定が複雑に仕込みすぎていると、ついてこれる読者様はよかったにせよ、ついて来れない読者は置いてけぼりをくらわせる。
これが現実だと思うんですよ。
まぁ、ついてこれる読者さんだけをターゲットにしぼって、あえて複雑にしているのでしたら、あまり問題はないかと思います。
ただし、あなたよりも詳しいマニアックから突っ込みが入るかも知れませんし、どちらにしてもリスクはありますし、プラマイゼロに終わりそうですよね。
名無しくん
なら、単純でわかりやすくて、どうやって複雑にしろと?
はい。矛盾と誤解を招くような題目なので、先程からお騒がしております。
いかに読者がわかりやすく、しかも奥が深いストーリー構築ができるか?という点についてボクなりに考察しました。
まず、単純さとは、
①こうなったらああなる
②ああなれば、こうなる
・・・という設定が、まずワンステップだと考えます。
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小学生低学年でも理解できるくらいのシンプルさ!とまでは言わないまでも、普通の人が考えて、普通に答えが出せるくらいまで、わかりやすく敷居を下げてください。
そして、複雑さとは・・・
そのシンプルさを基準に、事情やワケがあってうかくいかない。そのような、制約や制限(リミット)があるような状態やシチュエーションを作ることです。
それは、組織の掟だったり、訳ありとか、事情、システムだったり、まぁ、形は色々あると思いますが、シンプルな舞台に基づいたルールの設計といった感じです。
天空の城ラピュタだったら、シーターが飛行石を持たないと、能力を発揮しないとかね。
ここまでの話をまとめますよ。
①こうなったらああなるし、ああなればこうなる→単純
「ふむふむ・・・」(読者の心の声)
②でも、こう言う理由で、これができない→複雑
「なるほど!で?どうなるの?」(読者の心の声)
③できるようにするには、〇〇が必要で、このキャラを説得させなきゃいけない→複雑
「説得できるのかな?」(読者の心の声)
いかに物語の序盤で、単純と複雑さを絡めた設定を、読者へアピールできるかがポイントになります。
前にも3つの舞台設定で、お話しましたように、わかりやすくないと読者はストーリーに入って来づらくなると思うんですよ。
つまり、オープニングは、あいまいではなく、的確に目的を伝える!
これが基本だと思います。
しかも、できるだけ、すばやく理解しやすいように。
これはトレーニング次第でだんだん上達します。
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名無しくん
いや、複雑さに魅力を感じる読者だっているでしょう
名無しさん
とっかかりが単純でなきゃならない理由がわかりません
名無しくん
そもそも、オレの作風にケチつけているようにも思える
はい。ストーリーは複雑であること自体問題ではありません。
何より読者が物語に入ってきやすいか?
乗って着やすいか?それを意識していただきたいだけなんですよ。
いくらあなたが詳細な設定をもっていたとしても、続きを読んでくれるとは限りませんよね?
ですから、手でゴマをすってでも興味を持たせる姿勢は担保しつつ、なるべく入口を拡げて構築していきましょう。
それと、あなたの作品に登場する〝キーワード〟も、〝どこかで聞いたことがある言葉〟の方が入りやすいですよ。
そのキーワードは身近な(人・物・事)であれば効果的です。
『リング』(1988年)というホラー映画をご存知でしょうか?(古くてすみません;)
あるビデオテープを再生して、その動画を見た人は必ず呪われて死にます。
リングという世界では、そういう仕組みが施されています。
そのビデオ動画は長い黒髪を垂らした女性が井戸から這い上がりどんどん近づいてきて、しかもテレビ画面から出てきて這いずりながら近寄ってくるという、とんでもなく不気味なシーンが半端ありません。
まぁ、ホラーの物語はさておき、話をもどしますよ。笑
キーワードと言えば、〝ビデオ〟〝テレビ画面〟です。
これって身近なものじゃないですか。だから単純でシンプルなものと言えますし、そのような身近な物を使った設定だからこそ、読者が入っていきやすくなると思うんです。
その設定を応用して、
例えば、テレビの電源をオンにすると、美女やイケメンが出てきたり、電源オフにすると消える。
いかがでしょうか?単純明快でしょう?ああなれば、こうなる。こうなればああなる、ですよ。
このように、できるだけ入口を単純にして一般に周知されている単語を組み合わると馴染みやすくなります。
その設定を複雑にする場合は、例えば、
美人やイケメンが、リアルな人間世界で恋をするとどうなるでしょう?あるいは、美女やイケメンが存在にタイムリミットがあり、電気信号なので削除されてしまうという設定はどうでしょう?
ストーリーとしては複雑になってきますよね。主人公に元彼や元カノがいたら、結構ややこしいです。
現代風の舞台設定であれば、テレビ電源ではなくて、〝スマホのタップ〟の方が、特に若い世代には、とっつきやすくなるかと思います。
とにかく〝あるある〟は読者が覚えやすく、わかりやすいと言えるでしょう。
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次に、その単純なシステムに、うまくいかない事情や条件などを付加させましょう。
つまり、
①安全と危険なパターン
②危険から安全な状態にする条件
③安全にもタイムリミットある
など。
この要素を掛け合わせるだけでも、単純かつ複雑な物語が構築できるようになります。
『進撃の巨人』の場合、50メートルの壁の存在のおかげで、巨人の脅威から守られていました。しかし、いざ壁が壊された時、無数の巨人が壁の中に入ってきて、人類は大パニックを起こします。
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読者が「なるほど!」と理解してくれるだけで大丈夫です。
すると読者は「じゃぁーこの場合はこなるんじゃね?」と想像して勝手に予測してくれるようになるからです。
つまり、舞台設定を考える際に、読者の予想を先駆けてセットアップが組めるような事象を考えます。
読者が、予測しやすいパターンを、あなたが察知してどんでん返しやミスリードを考えることもできますし、より読み応えのある物語に近づけていけるかもしれません。
いかがでしょうか?ストーリー作りの参考になれば幸いです。
あなたの創作を応援しています。
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